良質な英語の参考書の選び方
「コストを抑えてながらも最短で確実な英語力を身に付けたい!!!」
というたくさんのリクエストをいただいたので、今回から 数ある英語の参考書の中から良書の選び方をお伝えします。
突然ですが、問題です。
「塾講師時代、私が初回の授業で必ず生徒や社会人の方に教えていたことは何でしょうか???」
正解は、、、、、、
「良質な英語の参考書」についてです。
参考書というのは、「自分の長所と短所に向き合うための道具」です。手に取った参考書が自分には難しすぎるのなら、それはあなたの短所、つまり知識不足を意味します。逆に、その参考書が易しいと感じるならば、それは長所、つまり既に知識があると見てよいでしょう。
そもそも良質な参考書とは何か?
①「7:3」の原則
良質な参考書とは、「知らない内容と知っている内容の割合が、7 : 3が適当」とされています。
知らないことを知るのが勉強ですが、人間である以上、分からないことや難しい内容が多くなると、やはり勉強のやる気は続かないのです。ですから、文字だけが書いてある参考書より、イラストや図解が3割ほど載っている、または内容の3割ほどを既に知っている参考書の方が勉強がしやすくなるわけです。
② あなた誰ですか問題
数ある英語の参考書が出版されているのは、
多くの学習者がすでに出版されている本に不満を持っているから新しく出版される、、、、ということではありません。
これは新しい参考書を書くことで出版社が大きな利益を期待するからです。実際のところ、近年はどの参考書も同じ著者が執筆することが増えており、どの参考書を買っても同じ内容になってきています。
また、斬新で分かりやすいというタイトルほど、レベルアップを目指すことは難しく、ただ学習者が著者・出版社の収益や知名度を上げるのを手伝っているだけの場合があります。
そうした落とし穴にはまらないためには「著者とその経歴」を気にする必要があります。初心者にとって信頼のおける参考書とは、著者が英文科出身の大学教授であるものが望ましいと言えます。これはなぜかというと英文法だけ見ても、世の中には様々な憶測や経験だけで出版する方が多い状態で、意味論、統語論などという英語学の研究を踏まえた上で、執筆されていないからです。つまり、有名な著者=信頼できる著者とは限らないわけです。
いまいち著者のことが分からない場合は?
参考書の巻末の「出版年、重版」を見るのもコツです。出版年が新しくても、改定、重版、第○版といった表記があれば、その参考書は更新を求められるほどの評判のある良書となります。
これらを意識することで、書店内のたくさんのキャッチコピーやポップに惑わされずに、しっかりと参考書選びができるようになります。
③ 参考書の性格
難しい内容だけを扱った本、簡単だけれども絶対に抑えるべきポイントを扱った本など、参考書にも様々な性格があります。
大抵の方は、本を手にとり、内容をざっくりとみて「よしこれに決めた」といって購入するかと思います。しかし、いざ家に帰って参考書に向き合うと、思っていたのと違ったなんてことがあったのではないでしょうか。
それはなぜかというと、書店で夢を膨らませながら本を選ぶ自分がカッコイイという雰囲気に酔っていただけで、実際は本の性格を把握できていない状況だったからです。
事実、無駄な参考書の浪費と選ぶ時間を節約するには、本の「はしがき」や「はじめに」を読むだけで十分です。
「はしがき」や「はじめに」には、必ず著者の思いが書かれており、いわば本の取り扱い説明書がついています。説明書を読まずに、電化製品を使ったり、プラモデルを組み上げたりする人はいません。著者がどのような人に向いているか説明している部分を「はしがき」から知ることで、初めて自分にあった良書を選ぶことができます。
まとめ
英語の参考書で良書とは、、、
① 知らない内容と知っている内容の割合が7:3の参考書
② 著者が英文科の大学教授であり、改定回数の多い参考書
③「はしがき」を読んで自分の目標やレベルに合っていると分かった参考書
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