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時にまかせて

父が亡くなった。2週間で退院予定で、本人は帰ってくる気満々だったからさぞ悔しいことだろう。葬儀後、まだ父の匂いで包まれている実家の父の部屋でぼんやりと考えながら過ごした。
思えば私は、もう10年以上、家を出てからは、盆と正月に帰省するのみだった。
ずっと一緒に暮らしてきた母は、自分の一部が無くなってしまったような悲しみをきっと抱えていて、私はもっともっと会えばよかったという後悔を抱えている。本当に悲しくて、生まれてはじめてお葬式で泣いた。

父が編集した当時のカセットテープを何本か持ち帰ってきた。
その中に入っていた金延幸子さんの「時にまかせて」という曲が流れてきた時に、父のメッセージのようなものを勝手に感じて嬉しかった。戦後昭和の激動を生きたお父さん。今までありがとう。

これからも自分は自分らしくリラックスして生きていくよ。楽しく気楽に、一つ一つを丁寧に。心配しないでね。のんびり見ていてね。


以下、引用
「時にまかせて」
かねのぶさちこ
作詞:金延幸子

時にまかせて
確かめるなんて むだなこと
思いつくままに 気の向くままに
やればいいさ 時にまかせ
全て時が 解決してくれる

あれや これやと 考え込むより
顔を笑いに 戯れさせて
のんびりするさ 時にもたれ
全て時が 解決してくれる
時にまかせて 時にまかせて

通りすぎて しまったことは
思いだす時に 思い出せばいいさ
気楽なことさ 時にまかせ

全て時が 解決してくれる
時にまかせて 時にまかせて

引用終わり

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