詭弁に立ち向かう その1
「直感的におかしい」と感じたときは、性急に言語化しないほうがよいかもしれない。自分によるその場での語彙の組み立てでは、問題をうまく説明できず、焦点がずれてしまう危険がある。「うまく言えないけれど、何か違うと思う」と言う権利は、場合によっては我々はみな持っている。
— 遠藤 with another view (@endoucom) April 28, 2016
これに尽きるんですけれど、つまり詭弁をまともに相手する必要は全くないんですけれど、聴衆の一定数が詭弁者に同意するときは、ある程度何かを言わないといけない。たとえば応酬話法の場合は、
応酬話法への切り返し方(案)
— 遠藤 with another view (@endoucom) April 18, 2022
「あなたはどう考えるんですか」
「私の話をはぐらかさないで下さい」
「ちょうどよかった。一緒に考えましょう」
あたりかなと。
相手にボールを投げる、自分を誰かの共犯者に仕立て上げられないようにする、問題を相手と共有する(相手を「共犯者」にする)、アジェンダのグリップを離さない、というのがここでの眼目になります。
さて、橋下徹は詭弁の塊なので、何とかしないといけないのですが、明快に切り返せと言われると困ることがあります。たとえば、
橋下徹の「政治家になってから言ってみろ」と女子高生を恫喝した件、邪悪なのはわかるんだけどうまく言語化できないんだよなー。
— 遠藤 with another view (@endoucom) March 5, 2022
「橋下さんがよくご存知の通り、現行憲法は請願の権利を保障しています」
「私も『委員会』に出れば楽勝で市長になります」
くらいかなあ。
ともあれ、詭弁に対しては「それは詭弁です」とラベリングするのが大切です。「どこが詭弁なのか言ってみろ」と言われたら、「詭弁は詭弁です」と言った上で自分の話を始めるのがオーソドックスかなあと今のところ思っています。相手の土俵に乗らずに自分の言いたいことだけを言うのがポイントです。「私はもっと生産的な話をしたい」。
以上の話は、本当はもちろん、香西秀信先生の本(『議論入門』とか)を読み直してから書くべきことなんですけど、まずは日ごろ思っていることをメモしました。https://www.amazon.co.jp/dp/B01M5KKP9K/