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Webtoonに関する思考実験①(伏線と単行本化について)

はじめまして。
縦スクロールコンテンツの事業に携わっている遠藤と申します。

休み中にやっとコナンの映画が観れたのですが、聞いてた評判通りというか評判以上に面白かったですね…ド派手な演出だったのはいつもですが今回は結構作品のコアな部分に触れかねないテーマでもあったような感じもしてますしハラハラドキドキの展開でした。
しかも10日間で興行収入は約60億円だったということもあり、かなりのヒットにも見えますね。

今年のGWは「コナン」の他にも「東リベ」映画の第二弾だったり「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」など日本IP発の強い映画がスタートしますね。とても楽しみです。

さて、今回は掲題にもあるWebtoonに関してなんだかよく自分の頭の中で考えていることを記録しておこうと思います。Webtoonにおける「伏線」や「単行本(一つのまとまり)についてです。

まず、Webtoon作品はプラットフォームへの出し方やマネタイズ、表現の方法などからライブ感を楽しむ作品がとても多いイメージがあります。
一方で、あとから読み返したときの「ここの伏線が!?」みたいな作品は少ないようなイメージがあります。(伏線大好きなので伏線が張り巡らされたWebtoonがあったら知りたいです)

確かに、私も好きなWebtoon作品で、過去に購入した作品でも読み返すということはとても少なくこれはなんでだろうな〜と思っていました。好きなマンガは結構読み返すのですが…

Webtoonをあまり読み返さない理由としてはいくつかあるな〜と思っており、例えば購入した作品ではあるものの1話ごとに他の作品への誘導や広告が入ったりしているUIだったりします。(私のよく利用するPFだけかもしれませんが)
これは、連載だったら毎週追いかけているのであまり気にはなりませんが、読み返し、となると案外気になるな〜という所感がありました。特に、広告が入っていたり誘導が入っていると「自分のもの感」が薄いんだな、とも思いました。あくまでその場の「読みたい」を満たすための購入品と言いますか…難しい…。

その他には、読み飛ばしがしにくいというのもありそうです。
好きなマンガを読み返している時って知っている内容が大半なので思ったよりも読み飛ばしているんだな、と思いました。最初はじっくり、10秒、20秒かけて読んでいたページが読み返しの時は2〜3秒で読めるようになる、みたいなイメージです。
一方でWebtoonはそもそも「読み飛ばし」や「斜め読み」の概念がなくスクロールの速度が変わるだけなので読む速度は初見と読み返しで実は大きくは変わらないような気がしています。私自身、マンガやWebtoon共に読む速度が結構早い自覚はあるので個人差はかなりありそうですが、このように感じます。あとは、こう、どのあたりを読み直したいかのアテをつけるのも難しいような気がしています。HUNTER×HUNTERであれば「キメラアント編から読み直す」みたいなことを単行本の表紙とかから探して読み返すんですがサムネイルからだとなかなか難しい…みたいな。

と、まあこんな感じで、Webtoonは伏線を張ってる作品が多くないというのはそもそも伏線をわかってもらうための読み返しがしにくいかも、みたいな体感があります。じゃあWebtoonで読み返ししやすくするためにはどうしたらいいのかな、というのもなんとなく思考したのですがやはり難しいですね。

コマ割りを作って紙本にしてみる、がシンプル案ではありそうですが、そもそもWebtoonだからこその良さを活かしきれない媒体になってしまうという恐れもあるので微妙そうです。

あとはWebtoonをWebやアプリ上で「単行本化する」とかは一つありそうですよね。例えば、俺レベで言えば大枠のプロローグが終わる10話あたりまでを1巻として間に遷移を挟まずに一気に読める、とか…
くらいは思いつくのですが、なかなか難しいところですね。

といった形で、Webtoonを読んだり、仕事として関わっていく中で自分の頭の中でよくこういう実験を考えているのでまた何かあったらここに書いておこうかなと思います。

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