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Webtoonと漫画のIPビジネスについて考えていること

はじめまして。
縦スクロールコンテンツの事業に携わっている遠藤と申します。

「氷の城壁」の単行本化や「タテの国」が単行本、横読み版へのリブートが発表されるなど話題話題になりましたね。「氷の城壁」の単行本は2巻同時発売とのことで、即予約しました。届くのがとても楽しみです。

Webtoon作品の単行本化のゴールの一つとしても「漫画用に組み替えての単行本化」というのが鉄板にはなりそうですね。(すでに俺レベなどではそうなってはいますが…)

今回の記事は、先日、韓国の企業の方とお話をしたこともあって、WebtoonはどうやったらIPビジネスに繋がるんだろうな〜と考えている話です。
まず、Webtoonが一番創られている国は韓国だと思います。次点は日本ですかね?あまりわからないですが…多分…

韓国のWebtoonのビジネスモデルは、
①デジタルプラットフォームによる売り上げ
②ライセンス貸与によるドラマ化などの売り上げ
みたいな感じっぽいです。

一方、日本の漫画のビジネスモデルは
①デジタルプラットフォームの売り上げ
②紙書籍による売り上げ
③ライセンス貸与によるアニメやドラマなどの売り上げ
④これに伴うグッズやコラボ企画による売り上げ
みたいな感じだと思います。

もちろん、韓国のWebtoonも日本における②や④のようなこともありますが、まだ数は少ないなと思っています。
これは、双方いいところももっと頑張れるところもあるな〜と思っています。

韓国の作品やプラットフォームはマネタイズ手段が少ない故にシステムの構築やマネタイズサイクルに力を入れています。LINEマンガやピッコマが日本で勝っている理由でもありますね。また、Webtoonは漫画よりもグローバル展開しやすい、という特徴もあり、潜在的な読者は漫画よりも多いかもしれません。

一方で日本の方が当たると大きいといいますか、特に多くの作品がデジタルの売り上げ+紙書籍の売り上げという売り上げの構成になっていることが強みなのかなと思います。
作品によって紙の本が電子よりも売れることもあれば、電子でたくさん売れて紙はほどほど…など作品の特性によって読者がどちらを買うか選択できるというのは大きな強みのように思います。潜在顧客数はかなり局所的なものではありますが…

それに加え、日本はアニメ大国ですので、先の展開として、ドラマだけではなくアニメがあることも大きいと思います。韓国はドラマの制作は非常に強く、ハイクオリティですがアニメは日本の方が強いように思えます。
昨今はグローバルな動画のサブスクリプションが増えたことで、アニメを見るような方々も世界的に増えていることもいいことと言えます。

また、アニメ化するとそれに伴ってグッズやコラボ企画なんかも増えます。これそのもので売り上げも立ちますし、アニメ化やグッズ化によって原作の漫画が売れることも多いですね。特にキャラクター人気が強い作品はキャラクターグッズがたくさん売れるということにもなります。日本にはアニメイトが全国にある、ということも大きな強みかもしれません。

逆に、ドラマについては全世界の潜在視聴者はアニメより多いと思いますが、グッズやコラボ展開などはなかなかされにくいような気がしてます。これはなぜかはあまりわからないですが、ドラマだと偶像にならないから、とかあるんですかね?この辺りはまた考えたいと思っています。
余談ですが、例えば私だと「推しの子」のグッズは欲しいと思うのですが、「梨泰院クラス」や「ゲーム・オブ・スローンズ」のグッズが欲しいとはあまり思いません…作品としては大好きなのですが…

こんな感じで色々考えていたのですが、あくまでこれは現時点の話だなと思っています。多分、韓国Webtoonが今後日本でアニメ化されたりですとか、日本のWebtoonが韓国でドラマ化されたりだとか、今後10年とかで起きてくるんじゃないかな〜と思っています。

という、取り止めのない話しになってしまったのですが、今思っていることは、アニメは潜在顧客数は少ないもののIP展開を広く取れそうな気がする、ドラマは潜在顧客は多いがグッズなどにしにくそう、みたいな感じでそれぞれにそこから横に広がるまた違う展開などが考えられると面白そうだな〜とか思ってます。

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