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「アイドルになりやすくなった」時代だからこそ

先日こんなツイートをしました。

ここ十数年でエンタメ業界の常識は大きくかわりましたね。
一昔前は、芸能人有名人の主戦場は「テレビ」でした。有名になりたいなぁと思ったら、大手事務所のオーディションを受ける、もしくはテレビ番組で企画されたオーディションに応募する。無名なところからとにかく芸能人有名人になりたい人にとっては「芸能事務所」というのは切っても切れない存在だったように思います。

しかしながら、近年インターネット・SNSが台頭してきてからというもの
YouTuber(YouTuber事務所はその後たくさんできましたが)、インスタグラマー、ティックトッカー??等、インターネット上のプラットフォームで、事務所に所属していない個人が自由に発信し絶大な人気を得て、有名人となることが珍しくなくなってきました。
最近だと、テレビ側が人気YouTuberに出演オファーを出していることもよくあるようですね。

エンタメを求める大衆の目線の先がテレビだけに注がれていた時は
どれだけテレビに長く映れるかが何より重要でした。
例外はあれど「容姿や演技力、トーク力などの類い稀なるタレント力を持っていること」の他に「テレビ局と強いコネクションのある大手事務所に所属すること」さらには「その大きな事務所の中でもプッシュされる存在になること」が基本的な売れるルートだった時代では、どんなに才能があっても良い事務所に恵まれなければなかなかヒットが難しかったように思います。

芸能事務所そのものに関しても、最近はSNSでの発信、それらを利用して集客するライブイベント等で人気も収益も得られるので、よっぽどテレビに出たい人でなければ「大手」にこだわる必要もまったくなくなってきたように思います。

それどころか中小の事務所ですとタレントさんとスタッフさんの関わりが強くコミュニケーションが取りやすかったり、小回りがきく(たくさんのエライ人の許可がいらない)分、時代の変化にスピーディーに対応できるといった利点もあるように見受けられます。

もちろん、プロモーション力や資金力では大手には歯が立たないですし、なんだかんだでまだテレビは絶大な影響力があるので、大手事務所に所属してお金をかけてもらって有名になるという昔ながらの希少ルートは相変わらず強いです。

ただ、運要素や世渡り力の重要度が高かった以前よりは
単純に優れた芸の才能、努力というものがきちんと評価される時代になり、そして評価されるべき人にチャンスが巡って来やすくなったことはエンタメ業界において喜ばしいことだと思っています。

これは「アイドル」というくくりに関しても同じことが言えます。
アイドルとして活動するとなるとオリジナルの楽曲制作やレッスン、ライブイベントへの出演交渉等がありますので多少の初期投資やある程度ビジネスをする上での交渉力も必要です。特に10代の若い女性ですと資金やプロデュース力、セキュリティの問題を全て自分で賄うのは無理がありますので、どこかの事務所に所属して管理してもらうのは正しい選択だと思います。
しかし、この事務所というのが「大手」である必要性がないとアイドル志望者の女の子も思いはじめているようです。

私のボイトレの生徒さんのほとんどはアイドルさんなのですが
大手の事務所に所属せずとも活躍している子達はたくさんいます。

どうやって今の事務所に入ったのかを尋ねると、友達の紹介だったり、インスタやTwitterにアイドル募集の広告があってそれで連絡を入れてみたという子もいたり

アイドルという存在の母数が増えて活動の場が広がって来たからこそ、アイドルになりたいと思い立ってから実際にアイドルとしてステージに立つまでのハードルはだいぶ低くなって来たように感じます。

その分、アイドル志望者側からしたらどんな事務所に所属をしたらいいのか、どんな大人について行ったらいいのか、見極めがかなり難しいです。

当たり前のことですが、所属のアイドルさんのことを第一に考えている素敵なアイドル事務所もたくさんあります。
しかしながら、はなから若い女の子を騙して搾取をしたり、夢を見させて私欲を満たそうとしている大人もたくさんいます。

先日ちょろっとツイートはしたのですが、私のところにも後者の事務所であろうところから連絡(DM)がきました。後々、有料部分で細かい内容は書きますが、無料部分で伝えたいことを先に書きます。

その人の複数所有するアカウントのツイートを掘りまくったのですが、オーディションの募集要項の中に
「可愛い子は私とイチャイチャしようね」と堂々と書いてしまっていました。

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一応公的な文書なのにもかかわらず、性欲を抑えきれない化け物が
まーーー片っ端から若い女の子に
「芸能に興味ありませんか?私は誰よりも力がありますよ。名前のあるアーティストを何人も輩出しております。」などとリプライを飛ばしまくっているのです。

もちろんほとんど無視されていますが(それに対しても「僕みたいな力のある業界人からの誘い無視するなんて干されても仕方ないよ?」みたいなツイートをしている。。)中には少し興味ありますなんて返事をしてしまっている子も。

おそらくは、ハッシュタグ検索で「アイドルになりたい」とか「アイドル志望」と検索して女の子を物色。そのほかにも自分の歌などを投稿できるサイトから女の子のツイッターに飛んだりただ単純にアイコンが可愛い子にも同じような誘いの文言を飛ばしていました。下手な鉄砲も数打ちゃ当たると思っているのか、とにかくいろいろな女の子へリプライしていました。

アイドルに興味がある若い女性に、テレビや雑誌、大きな舞台に出してあげるよとか、芸能人にあわせてあげるよなど甘い言葉で近づいて必死に騙そうとしているのです。

中には信じてしまう女の子もいるでしょう。女の子自身が自分で見極める力を身につけること、周りのおとなたちがしっかり見守ってあげることで
誰かが騙されて傷つくのを防ぐことが大切です。

SNSは便利で魅力的。実際にSNSから有名になったアイドルもたくさんいるので見極めはかなり難しいとは思いますが、アイドルになりたい女の子たちは、本当に気をつけてください。

ここからは先述のDMを送って来た変態プロデューサー(自称)と具体的にどんなやりとりがあったのか、画像なども交えて説明します。
変な人がいるんだなというネタとして、読み物として読んでいただければと思います。笑


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