PMCOで使うことになるであろう端末についての考察 《後編》
続・PMJC秋の大会を勝ち上がり、“日本代表”としてPMCO Fall Sprit Global Finalsを戦うことが決定した選手の皆様ならびに関係者の方々へ。
前回記事の続編となりますが、前回記事と同等かあるいはそれ以上に重要な文章となりましたので前回記事のタイトルを変更して《前編》と付け加えさせていただきました。
今回は《後編》となります。
最後までお読みいただけると嬉しいです。
NEX 3が使用端末かもしれない、という仮定。
NEXシリーズというのはVivoのフラッグシップモデルです。
前編を公開したあと、リプライにて「global finalは違う型式が採用されるかと思います」といったご指摘がありました。
そこで筆者はSpring SpritをDAY1から視聴しなおし使用端末を確認しました。
おそらくNEX Sかと思われます (背面が違いますが何らかのケースに入れられているかシールが貼られているのではないでしょうか)。
2018年6月に発売されたこの端末はSnapdragon 845。日本国内で販売されている端末でいうとGalaxy S9やNote9などと同等です。これらの端末は第1回Galaxy Championshipで使用されましたね。
2019年9月、前編で紹介させていただいたV17 Proと時を同じくして発表された端末がNEX 3です。リプライでご指摘がありましたようにPMCO Fall Sprit Global Finalsで使用される可能性は非常に高いと思われます。
この仮定が確定したとすれば (日本代表各位におかれましては使用端末の写真をツイッターに載せてくださいお願いします。前編と合わせてこの記事読んでくれているといいなあ)。世界では予選はミドルレンジ端末で統一、決勝戦ではハイエンド端末で統一となるようですね。
前編でミドルレンジ端末とハイエンド端末の性能差については触れさせていただきました。
それぞれの地域で予選での使用端末は変わってくるかもしれません (日本とおなじく端末が統一されていない地域もあるのでは?) が、予選よりはるかに戦いやすくなることでしょう。
先日行われましたPMJCのセミファイナルグループBを観戦させていただきましたが、やはりiPadを使用されている方が多かったように思います。
ハイエンド端末は高性能でディスプレイも綺麗でタッチパネルの反応速度も速いのですが、画面の広さはiPadよりは狭くなってしまいます。
というわけで。
日本代表として世界と戦う方々に向けて、日本国内で使用できないNEX 3の代わりに日本国内で使用できるハイエンド端末について考えていくこととします。
NEX 3と日本国内で販売されているハイエンド端末との比較。
NEX 3は2019年10月現在最新のSnapdragon 855+です。855のゲーム特化バージョンが855+となっています。
特筆すべきはディスプレイの広さでしょうか。前編でも触れさせていただきましたようにフロントカメラを格納することによりノッチを排除し、さらにはカーブディスプレイを採用しギリギリまで表示域を確保することに成功しています。
巷で噂の5Gに対応したモデルも発表されており、今後世界で売っていこうという気概が見られますね。まあ日本には来ないでしょうけど。
Galaxy Note10+はSnapdragon 855なので若干性能としては落ちてしまいますが、ディスプレイのサイズとしてはNEX 3が6.89インチに対してNote10+が6.8インチなのでだいたいおなじぐらいとなっています。
近年のスマートフォンは徐々に大きくなっていく傾向にあって、筆者としてはiPhone SEぐらいの大きさのほうが日常的に使いやすいのではと思ってしまっていますが、ゲーム用途としては (特にPUBGのようなゲームなら) 画面が広いに越したことはないですね。
SHARPからAQUOS zero2という端末が発表されました。PUBG界隈としてはDatonatioN Gamingがシャープとスポンサー契約を締結して話題となったので、この記事でも取り上げておきます。
こちらもSnapdragon 855なのですが、ディスプレイのサイズとしては6.4インチとNEX 3と比較すると少々狭くなります。そもそもzero2はNEX 3より一回りぐらい小さく、50gほど軽いので使用感としては違ってきてしまいそうです。
NEX 3の注意点。
カーブディスプレイという単語を先ほど出させていただきました。
このカーブディスプレイは持ち方によって誤作動のようなものが起こりうる可能性があります。誤作動ではなく単に指が画面の一部に触れてしまっているだけなのですが、これをタッチバグと勘違いしてしまいがちです。スマートフォンの側面の部分に画面の一部が含まれているので、普段通り持っていても触ってしまっているのです。
Galaxy Championshipで端末に触れた、もしくは日常的にGalaxyを使用されている方々なら理解していただけるかもしれません。
Galaxyは2015年4月に発売されたS6 edge以降にこのカーブディスプレイを採用しています。そういった意味でもNote10+がNEX 3の代わりとして日本国内での練習に適しているのではないかと筆者は考えているのですがいかがでしょうか。
Vivoの日本市場参入の可能性。
楽天モバイルから販売され、指原莉乃さんを起用したコマーシャルでも話題のReno A。こちらはOPPOというメーカーが開発したものです。
一部報道によれば『スマートフォンの実売台数ランキング』でiPhone 11やGalaxy Note10+をおさえての1位を獲得しています。
Reno Aの注目すべきところはなんといっても“おサイフケータイ”機能を備えているところです。
現代の日本人的な感覚でいうと「それのどこがすごいの?」と思ってしまいますが、海外の端末は“おサイフケータイ”機能が基本的についていないものなのです。OPPOが日本市場を研究した結果、Reno Aに組み込んだのでしょう。
OPPOは以前から日本市場に注目しており、2018年8月31日から9月1日にかけて秋葉原と梅田のヨドバシカメラでイベントを開催していました。
筆者は秋葉原の会場にて当時の最新モデルであったミドルレンジ端末のR15 Proやハイエンド端末のFind Xを体験した思い出があります。Find Xはフロントカメラがスライドして出てきます。
OPPOは中国の歩歩高という企業のAV部門が独立してできたメーカーです。対して、Vivoは通信機器部門が独立してできたメーカーとなっています。
仮にOPPOが日本市場で大成功をおさめたとすれば、同門であるVivoも日本市場に目を向けてくれるのでは?
いろいろ考えてみたけど結局のところ。
いやSAMSUNGがオフィシャルスポンサーになってくれればよくない? (暴論)
2018年のPUBG MOBILE Star ChallengeはNote9で統一されていましたよね。どうしてスポンサーから降りてしまったんでしょうか。
来年はVivoとはまた違うスポンサーがつくことになるのでしょうか。
その時はその時でまたこのようなnoteを書かせていただきたいと思います。頑張ります。
願わくば日本国内でも入手しやすいメーカーでお願いします。
ファイナル現地観戦しに行きます!
行きます! (宣言)
11月3日は絶対仕事休みます!!!
選手でもなければチーム関係者でもないですしもちろん運営の者でもないのですが、このnoteを書いた最後の責任として、日本代表が確定する瞬間を目撃しに行きます。
決戦の会場はベルサール六本木グランドコンファレンスセンター。東京メトロ南北線の六本木一丁目駅からは直結です。
東京メトロ日比谷線六本木駅もしくは都営地下鉄大江戸線六本木駅5番出口から六本木通りを進んでヴィゴーレという名前のお店の角を右に曲がると見えてきます。JRで行こうとすると絶妙に遠いので東京の道に詳しい人についていきましょう。
寒くなってきましたので体調管理に気を付けて、前日は早めに寝ましょうね。
ここから先は余談と蛇足になります。
このnoteを書いていて「この話書きてえ!」となったけど構成上カットした話とか持論とかを展開しています。本題やPUBGとはほとんど関係のない話なので興味のある方のみ続きをお読みください。
前後編に対してのご感想は一言でもいただけると今後の活力となりますので筆者のうちのひとりのツイッターアカウントのほうにどしどしお寄せください。
Snapdragonとそれ以外。
前後編合わせてSnapdragonという単語は何回出てきたでしょう? Snapdragon以外にもプロセッサはあります。が、日本で販売されている端末の約9割くらいはSnapdragonを採用しています。
VivoのV17 ProやNEX 3もこのSnapdragonを搭載していたので、おなじSnapdragon同士で比較させていただきました。この項目ではSnapdragon以外のプロセッサについて紹介していきましょう。
まずExynos。
ExynosはSAMSUNGが開発したプロセッサです。日本のGalaxyは基本的にSnapdragonを搭載していますが、グローバルモデルではこのExynosを採用している端末が大多数を占めています。
次にKirin。
こちらはHuaweiの子会社であるHiSiliconが開発したプロセッサです。カメラ機能に力を入れているPシリーズや、大画面に力を入れているMateシリーズが日本では販売されていますね。
最後にMTK。
台湾のMediaTek社が手がけるプロセッサです。主にミドルレンジの端末に搭載されています。
今後のスマートフォン市場はどうなっていくのか。
スマートフォンのデザインの最新のトレンドは、Galaxy FoldやHuaweiのMate Xに代表される“折りたたみ式”のスマートフォンです。端末のサイズがどんどん大きくなっていく近年の傾向に新たなギミックを採り入れ、持ち運び時には小さく折りたたみ、使用する際には従来のスマートフォンよりも大きな画面でそれこそタブレットのように使用できます。
技術の進歩が生み出した新たなギミックですが、過去に日本では“メガネケース”の愛称で親しまれていた折りたたみ式のスマートフォンが存在しました。
IS01。
2010年6月30日にauから発売されたこの端末、開発したのはシャープです。懐かしい。一周まわって新しさすら感じられます。まさに目の付け所がシャープ。
ただしこの折りたたみ式スマートフォンは最近の折りたたみ式とは違いディスプレイがふたつ並んでいるのではなく片方はキーボードとなっています。電子辞書みたいですね。とはいえ折りたたみ式のスマートフォンとしては先輩といっても差し支えないのではないでしょうか。
のちに折りたたみ式スマートフォンが続かなかったことから察するにこのデザインは大衆には受け入れられず、今現在スマートフォンのデザインとしてはスレート型が主流となっています。
昔スマートフォンが流行り始めた頃に「折りたたみじゃないと画面が傷つきやすくてこわい」と言われていたのに時代は変わりますね。
これが令和です。
Foldが日本市場を席巻するようなことがあればもしかしたら未来は変わっていくかもしれません。
もしIS01の後継機が出たとしたら、キーバインドを設定したいんですがそれはハードウェアチートって言われそうだなぁ。
ガラケーとスマホの歴史。
「ガラケー = ガラパゴスケータイ」というとスマートフォン以前に世の中に普及していた携帯電話のことを指す、ように思われがちですが、その独自の進化はスマートフォンに代わっても文化として根付いています。
赤外線通信 (今や廃れてしまいましたがガラケーには絶対に外せない機能でした)。
ワンセグ (またはフルセグ)。
無線通信規格 (= NFC)。
ここに防水・防塵仕様を加えると日本で売れるための4つの機能を備えた端末になります。
特にNFCは先述の“おサイフケータイ”機能に密接に関わってきます。
国際的にはNFC Type A/Bという方式が主流なのですが、日本市場はソニーのFeliCaという技術でおサイフケータイを実現していたため、互換性のあるNFC Type Fという方式が開発され、現在の日本市場のNFC/おサイフケータイ両搭載端末はこの方式を使用しています。Type FはType A/Bと互換性があるので、もちろん世界でも使えます。という蛇足説明。
4つの機能を1つも持たずに売り出され、現在へと続く日本のスマートフォンの歴史の幕開けを告げた革命児ーーそれがiPhone 3GSです。
と言うと「iPhone以前にもスマートフォンはあったでしょ! Windows PhoneとかBlackBerryとか!」と有識者各位に怒られてしまいそうなので弁明しておくと、一般人がスマートフォンという存在を認知したのはやっぱりiPhoneの功績が大きいと筆者は考えていて、それこそニンテンドーロクヨンもSwitchもみんなファミコンなのとおなじぐらいにスマートフォンといえばiPhoneのことを指すような、歴史の転換点だったのではないでしょうか。
かくいう筆者はかつてW-ZERO3 [es]を使っていました。
いまでもファイブタッチ (テンキー入力) にうろたえます (隙あらば自分語り)。
iPhoneが売れた背景としては「かねてより日本人の心のうちに秘められていたMacintoshのクリエイティブ (なんかよくわからないけどWindowsと違っていてカッコイイ) なイメージ」であるとか、「日本人古来からの新しいもの好きな気質 (新商品って魅力的) 」であるとか、「スティーブ・ジョブズのカリスマ性 (ティム・クック……) 」であるとか、まあいろいろと思い当たる節はあるのですが、ともかくiPhoneは7にバージョンアップされるまでNFC (AppleによればNFCではないらしい。NFCなんだけど。NFCに近しいものなので便宜上NFCと呼んでしまいます)を搭載しなくても“売れる”スマートフォンとして日本市場で確固たる地位を築き上げたわけです。
筆者の知り合いはSuicaを溶かしてiPhoneの内側に貼り付けていました。
Androidはというと、初期はシステムが不安定であったりGoogle Play Store (当時のAndroid Market)のコンテンツ力がAppleストアに劣っていたりと、決して好調な滑り出しとは言えなかったのですが、各企業それぞれの個性を生かしながらしのぎを削り、多種多様な端末がこの世に送り出され、現在の「iOS vs. Android vs. その他」という勢力図が誕生しました。
前編で書いたように技適の問題があったり10万のラインがあったり、ガラケーの頃に便利だった機能をいまだにスマートフォンに求めたりと日本市場は特殊なのですが、総務省や経済産業省が折れてくれるとかバーコード決済がもっと一般的になってNFCが不要になるとかあれば海外のもっと優秀な端末が日本にやってきてくれるのではないかと期待しています。
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