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エナメルプロデュース版「こどもの一生」について


エナメルプロデュース「こどもの一生」、先日全日程無事に終演いたしました!
ご来場くださいましたお客様、誠にありがとうございました!!!

上演形態について気になるというお声を多々いただきましたので、公式からお知らせいたします。

戯曲を上演させていただくにあたり公式の文章として、当日パンフレット等に明記しなくてはいけない内容が抜け落ちておりまして深く反省しております。大変申し訳ございませんでした。

結論から申しますと、ほぼオリジナル戯曲で上演させていただきました。
と言うのも、中島らも事務所様から戯曲を改変する場合は【演出】ではなく【脚色・演出】と記載して欲しいと要請があったので、情報公開の時点では演出家の青沼さんが大きく改変を希望される可能性もあったので【脚色・演出】と表記させていただきました。
いざ稽古が始まると時代を感じさせるセリフも多々あったのですが、青沼さんがレトロな世界観をあえて生かしていく演出をしてくださり、ほとんど論創社から刊行されている[中島らも戯曲選1]にあるテキストをそのまま上演する方向になりました。
テキレジなどのセリフの変更点も数えられる程度のものです。

《実際の変更点》
・柿沼の年齢
・実在芸能人の名前変更
・ヘリのエンジンキー食べるのカット
・社長とミミの悪口の内容
・ダンス曲(ヘリテッジ→オリジナル)
・かっこいい→ベリークール
・山田の容姿に関する描写
・首切断描写カット
その他/ト書きにある小道具のカットなど

こどもの一生の戯曲が存在することをご存じない方もいらっしゃるようですが、書店で販売されているものは小説版https://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E3%81%AE%E4%B8%80%E7%94%9F-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E4%B8%AD%E5%B3%B6-%E3%82%89%E3%82%82/dp/4087460576?dplnkId=d5712119-8336-483d-8d30-f28130f84c70&nodl=1でして、原作ではありません。
らもさんが戯曲を元にして晩年書かれたものなので、むしろ戯曲の方が先出であります。

中島らも戯曲選1


セリフチェックも入念に、らもさんの言葉をかなり忠実にお届けすることに座組み一同注力して参りました。生半可にはできないことでしたが、それを実現してくださった青沼さんや出演者の皆様、そしてサポートスタッフの方々へ感謝しかございません!

改めまして「こどもの一生」という素晴らしい戯曲の上演許可をくださいました中島らも事務所様並びに中島らも様へ心より感謝いたします。


2024年5月23日
あるいはエナメルの目をもつ乙女
主宰 石澤希代子

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