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講演会:玉木雄一郎先生(国民民主党代表)


玉木雄一郎先生について


略歴(講演会より)

  • 1969年 香川県に生まれる

  • 1993年 東京大学法学部卒業後、大蔵省(現財務省)に入省

  • 1997年 ハーバード大学ケネディスクール修了

  • 2005年 香川2区から初出馬・落選

  • 2009年 香川2区から再挑戦・初当選

国民民主党の政策

講演される玉木先生

 「政治は面白い」  
 「ニュースは読むものではなく作るもの」___

そんな言葉から講演会は始まりました。玉木先生の言葉は力強く、国づくりに関与していることに誇りを持ち、政治を楽しまれておられることがよく伝わる講演会でした。

講演内容は国民民主党が掲げる政策についてで、政治の役割の基本は
  「文を興し、武を振い、農を励ます」
という西郷隆盛の言葉に凝縮されていると玉木先生は語ります。


以下講演の順にその概要をお伝えします。

まず「武を振い」は「自分の国は自分で守ること」であり、それは国防にとどまらず、食料やエネルギーも含めた包括的なものだと言います。特にエネルギー面ではAIの活用拡大により、必要となる電力量が増えることが予想される中、よくありがちな再エネや原子力の二者択一の議論に陥らずに、現実を見た建設的な議論が必要だとおっしゃっていました。その具体例として、現在イギリスで進行しており、日本の造船企業も出資する、洋上原子力発電所の可能性を指摘されました。

 次に「農を励ます」と「文を興す」は国民民主党の政策の「給料が上がる経済を実現しよう」と「人づくりこそ国づくり」に当たると言います。玉木先生は最初に、実質賃金や一人当たりGDP、国際競争力ランキング等のグラフや図を示し、日本の厳しい現状について説明しました。その後このような現状を生み出した背景として、年金・医療・介護にばかりに予算を取られ、文教及び科学振興費に代表される、”人を育てる投資”の不十分さを指摘します。対案としては、ご自身の大蔵省(現財務省)時代の経験を踏まえ、教育・科学・子育ての三用途に限定した、教育国債による資金調達を挙げました。
 さらに”世代会計”という考え方を紹介し、現状の社会保障制度では若い世代ほど受益よりも負担が大きくなる、”財政的幼児虐待”の状態にあることを説明され、世代間から世代内での支え合いへ転換していく重要性を述べました。

批判ではなく対案を、対決より解決を目指す、まさに”改革中道”としての在り方を姿勢で示した講演会だったと感じます。

学生による政策提言

学生による提言

玉木先生に向けて、学生から政策提言を行いました。内容はリチウムイオン電池の回収についてで、回収に責任を持つJBRCの問題点や自治体にはゴミ処理施設を爆発から守るインセンティブがあることなど、調査の成果を発表しました。

提言に回答する玉木先生

発表を受けて玉木先生は、法律の条文の問題点や自治体とJBRCの連携、コンビニ各社と協力したした回収ボックスの設置などを提案しました。

質疑応答

学生の質問に向き合う玉木先生

学生からの「どうしたら玉木先生のようにうまく話せるようになるか」や政治家になる方法、洋上風力発電と防衛に関する問題等、様々な質問に対して、どの問いにも真摯に向き合い、丁寧に回答していただきました。

謝辞

講演会後

玉木先生自ら国民民主党の政策について説明していただく機会を設けていただき、また学生からの質問に対しても真剣に向き合ってくださり、玉木先生や玉木雄一郎事務所の方々に心より感謝申し上げます。

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