くろちろこさんと私１

2018年11月29日 23:59

私のツイッターに度々登場するくろちろこさんのことを書こうと思う。
話せば長くなるので何回かに分けて書く。全部で何回になるかわからないけれども、書きためてから出すとかしてたら、いつまで経っても公開できなそうなので、とりあえず書きはじめてみた。

くろちろこさんとは

ご存知でない方のために一応書いておこう。くろちろこさんは現在、「黒城（くろき）ろこ」という名前で、イラストや漫画の仕事をしている。

趣味でゲームを作ったりもしている。

なんだかいろいろとソシャゲの絵とかも描いたりしている。可愛い絵柄ときれいな色が印象的な作家である。

くろちろこさんは、かつて「オレンG」という個人サイトをやっていた。

2006年9月28日にポケモンDPが出て、11月くらいにはもうオーバとデンジの二次創作を個人サイトで公開していた（ツイッターはもちろんピクシブもなかった）。世はまさに個人サイト時代である。

私はその頃、いわゆるイケメンキャラが好きだった。アフロみたいな奇抜な髪型のキャラクターに興味がなかった。デンジはかっこいいなと思ってたけど、オーバには微塵も興味がなかった。

でも「新作ではデンジが好き」と友達に話したら、「じゃあ絶対に見てみてほしいサイトがある」と言って教えてくれたのが、くろちろこさんの「オレンG」だった。

「オレンG」では、BLっけのないオーバとデンジのギャグ漫画がほぼ毎日の勢いで更新されていた。

ちなみにこの時、ゲーム本編では「オーバとデンジは友達らしいけれども直接の会話はなし、オーバはデンジのことを話すけどデンジはオーバのことに一言も触れない」という状態だった。この時期にオーバとデンジのコンビにここまでの熱を上げているサイトは、他に、あったかなあ……。

こういうのとか

私は中でも「シンオウ旅行記」というコンテンツが大好きだった。デンジの一人称の日記形式で、オーバとの旅の様子が描かれているページだ。

この3枚は2006年12月のもの

健全なギャグで、ちゃんと毎回ギャグとしておもしろくて、私はすぐさまくろちろこさんのファンになった。
むしろ、そのオーバとデンジの健全さにドキドキしていた。私は少年漫画などのBLっけのない原作に萌えを見出すタイプのオタクである。それと同じような感覚で「オレンG」を見ていた。

ギャグがおもしろいなあ、いいなあ、すごいなあと思っていたが、ある日気付いてしまった。

左下の草とかめっちゃうまいじゃん
後ろの雲もめっちゃきれいじゃん
チャリもめっちゃちゃんと描いてあるじゃん
イラストの色とか構図とか毎回めっちゃいい感じにまとまってるじゃん

気付いたらまた「この人スゲエ……」と思って、ますますファンになった。

これは「スイートプリキュア♪」着ぐるみショーの写真模写（2013年くらい？）。めっちゃうまい。この絵ではないが、サイトでは仮面ライダーのフィギュアのデッサンが公開されていて、それがまためちゃくちゃうまかった。

私も当時まだ10代、まだ見ぬ強者を求めていた。いや交流をする意欲と気力と体力が満々の若人だった。

くろちろこさんはけっこう頻繁に絵チャ（お絵かきチャットの略）を開き、ログを上げていた。仲良くなるにはその場かな……と私は狙っていた。

そしてある日、午前4時にネットサーフィンをしていたところ、オレンGで絵チャが開催されている現場に出くわしたのだ！！

どんな時間帯であるかも気にせず、私は名前入力フォームに「えんぴつ」と打ち込み、入室ボタンを押したのであったーー。

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