フッ素入り歯磨き粉の濃度について+少しフッ素症ついて
こんにちは、伝えたい歯科衛生士えむです。
前回フッ素の効果について書きましたので
今回はフッ素入り歯磨き粉について、適切な使用量などです。
フッ素は単体では形がキープ出来ない物質なので他の物質とくっついて存在しています、私たちが実際に見ている物は正確にはフッ化化合物と言われるものになります。
ちなみにフライパンの加工に使われているテフロンはフッ素と炭素がくっついて出来てきるものです。
話は戻りますが歯医者さんで使われているフッ素や歯磨き粉にもフッ素濃度というものがあります。
日本で決められている使用量は
フッ素濃度が9000ppm含有で2g以内です。(ppmはparts per millionの略らしいです)
9000ppm高濃度フッ化化合物を塗るのは歯科医院での処置になるので市販では手に入りません。
日本で歯磨き粉のフッ素濃度は上限は1500ppm以下と決められており、売られているホームケア用歯磨き粉の1番高いフッ素濃度は1450ppmまでです。
⚠︎6歳未満は1000ppm以下での使用になります。
子ども用歯磨き粉であれば500ppm以下が多いです。
それを頭に置き、フッ素量500ppmの歯磨き粉で適切な使用量を超えるにはだいたい18倍
2×18=36g
すごい量
大さじ2以上の摂取になります。
1000ppmでもその半分なので大さじ1強
さすがに歯ブラシにそんなに乗らないし、推奨されている歯磨き粉の目安って小指の先数ミリ程度です。
なので日常的に使っている歯磨き粉でフッ素の適切な使用量を超えることはほぼないと思います!
なので安心してフッ素をむし歯予防に使ってください♪
ちなみにフッ素の取り過ぎに
歯のフッ素症というものがあります。
歯ができる時期に過剰のフッ素を摂取すると歯のエナメル質が障害を受けて、斑状歯(歯のフッ素症)になってしまうことがあります。
歯ができる時期は大きく分けて2つあって、お母さんのお腹の中にいる時期(乳歯ができる時期)と生まれた後の時期(永久歯ができる時期)に分けることができます。
お腹の中にいる時期は、お母さんの胎盤に守られて、乳歯や胎児本人が影響を受けることはありません。
だから、乳歯に斑状歯(歯のフッ素症)がおこる心配はほとんどありません。
あるとしたら、生まれた後です。永久歯は、生まれて~8歳くらいまでにエナメル質の部分が作られるからです。
そのため、小学校3,4年生まではフッ素の摂り過ぎに気を付ける必要があるといえます。
でも、心配はいりません。
日本は海外と違って、全身にフッ素を応用することがありません(水道水、牛乳、塩等にフッ素が含まれているなど)そもそも普段から摂っているフッ素の量がとても少ないんです。
そのため、フッ素入りの歯磨き粉を使ったり、フッ素うがいをしたりしても、正しく使ってさえいれば、問題はありません。
また、口の中に顔を出した歯には斑状歯(フッ素症)はおこりません。