『平成パンツ』ツアー備忘録 その1

 『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』発売から一ヶ月が過ぎた。

 去年12月15日のつくば・千年一日珈琲焙煎所に始まり、年が明けて1月26日の八女・朝日屋酒店まで、あちこちでトークをしてきたので、ここらへんで一回自分なりに覚書としてまとめておきたい。

◼️12月15日(日)茨城・つくば 千年一日珈琲焙煎所
PEOPLE BOOKSTORE PRESENTS
〈『マーキュリー・シティ』からの便り( Letters from Mercury City)〜「かっこつけすぎています」とダメ出しをくらった二人が今、読み返す永井宏〉
 出演:富田和樹(windbell)/植田浩平(PEOPLE BOOKSTORE)/松永良平

 発売2日前で、『平成パンツ』トークとしてはこれが初めて。もともとは永井宏さんの散文集『サンライト』(夏葉社)の刊行と『マーキュリー・シティ』(mille books)の再刊を記念して、永井さんと交流の深かった富田さんのトークの相手としてぼくを誘っていただいたというのがはじまり。富田さんはMOCKYのファンブックでも、ぼくをロングインタビューのインタビュアーに指名してくれた恩があるので、もちろん即答で引き受けた。そして、そのときに「じつはぼくも本を出すのですが」と返信したところから話が転がった。結果、永井さんの力をお借りして、『平成パンツ』のトークもすることに。

 当日まで、果たしてお客さんがどれくらい来てくれるのか不安が大きかったけど、蓋を開けたらほぼ満員でうれしかった。

 お酒を飲みながらのトークは、永井さんの思い出話からはじまって、結局2時間半ほどしゃべっていたのかな。後半はお互いに永井さんにゆかりがあると感じる曲を3曲くらいずつかけるという段取りだったんだけど、話が転がり過ぎて、結局かけたのはNRBQの「Valse Hot」1曲だけだった。それがトークのエンディングの合図になり、この夜は終了。

 ちなみに、この朝、ぼくは韓国のソウルから移動してきたけど、朝の飛行機を乗り過ごし、ギリギリのタイミングでのつくば入りになった。あせって移動するぼくに、先に本を読んでくれていた植田さんは「おお! リアル『平成パンツ』ですね、と言いたくなってしまいました!」とメッセージをくれた。


◼️12月17日(火)東京・渋谷 HMV record shop
『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』刊行記念トーク
 出演:髙城晶平(cero)/松永良平

 発売日。この夜のトークの宣伝を兼ねるとはいえ、大量に陳列された『平成パンツ』にちょっと興奮。

 渋谷にはHMV&BOOKSもあるので、場所を間違ってしまう人も多いと編集の林さんに聞いた。確かに、本だものね。とはいえ、発売日にレコード店でトークするのは、この本らしい展開とも思う。

 無料+発売日+ceroという相乗効果もあって、お客さんも50人くらい集まってくれた。

 髙城くんとはこれまでも取材も含め、いろいろなかたちでトークしてるので、なんの緊張もなく話を進められたけど、ちょっとリラックスしすぎたかもしれない。自分が聞き手じゃないことが不思議で、終わったあといつもと違う脳を使ってる実感があった。打ち上げは渋谷の焼き鳥屋。

 ちなみに、この日のトークに来ていた人が、こんなブログを書いてくれていた。とても励まされる気持ちになった。

 その次の、じっさいに片想いを聴いてから書かれたブログもいい。


◼️1/10(金)東京・吉祥寺 COCONUTS DISC吉祥寺店
「ぼくとスカート澤部渡の平成パンツソックスシューズソングブック」トーク
 出演:澤部渡(スカート)/松永良平

 お世話になっている「ココ吉」でのトーク。場所がここなら相手はこの人しかいない。スカート澤部くん。

 お店の通常営業終了後に店内を借りてのトーク。カウンターの前にぼくと澤部くんが腰掛け、司会進行は店長の矢島和義さんにお願いした。

 この日はぼくの本の話というよりも、ぼくと澤部くんの「平成」のソングブックをレコードやCDをかけながら、当時の話をしていこうというもの。

 あまり深く考えずに音源を持ってきたけど、意外と澤部くんのセレクトと噛み合った。もともとぼくのブログで出していたなぞなぞの正解者に送っていたミックスCDに興味を持ち、コンタクトしてくれた澤部くん。それはスカートのデビュー以前で、どうやら今年で10年くらいになることがわかった。

 彼に送ったはじめてのCDのタイトルは『2009年の大晦日、旧中杉通りを阿佐ヶ谷駅前までひとりで歩いた』だったことも、この日のトークで判明した。聞きにきてくれたお客さんにとってどれほどの意味がある話だったかはわからないけど、ぼくにとっては感じるものの多い時間だった。

 澤部くんが最初に手にしたミックスが作られた日のぼくのブログはこちら。

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 続きはまた明日。

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