Birth day-12/13-💠
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『来ますか?今なら逃げれそうですけど』
『うん……!』
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名前も知らない女の子に助けてもらったあの日から、私の毎日は目まぐるしく変わった。
元いたグループは解散。
大きな問題にならないようにと示談金として
一生困らないくらいのお金が私に降ってきた。
そんな事があっても世の中って残酷で
会社は倒産に追い込まれていた。
こんな事があっても、
私の〝やるべき事〟のために
落ち込んでなんていられない!
進まなきゃ!と毎日を忙しくしながらも
あの時助けてくれた彼女を探していた。
会社を新しく開くための手続きのために歩き回っていると咳き込む声が、路地裏から聞こえた。
放っておいたらいけないと強く私の心が路地裏へと足を進めた。
路地裏を進んだ所に女の子が座り込んでいた。
「あの……大丈夫ですか?」
「大丈夫なんで、ほっといて下さい。」
と咳き込みながら顔を上げた彼女の顔を見て
自然と言葉が……ではなく
腕を引いていた。
「ほっとけるわけないでしょ!?ここから私のおうち近いので一旦来てください、ほら!早く!」
___今から始まるのは
彼女への恩返しという名の看病と
彼女たちが想像もできないほどの
煌びやかな新しい物語。
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