すべては肉体を守るため

人が哀しいなと思うのは、自分の命を守るためなら、自分の肉体を守るためなら何でもするという事です。

暴力、略奪、一党独裁制度、身近な所では、無視を含むいじめ。

ありとあらゆる哀しいことが成り立つのは、人が守るべき肉体を持っているからです。

持っているという事は、しがみつくという事です。

命を大切に、と思います。もちろんそうです。しかし、大切に思うからこそ、脅され、監視し合い、他人より損をしていないかといがみ合う。

自分が職場で無視されていた時に、なんとなく気がおかしくなっていたのかもしれませんが、神風特攻隊の方々が静かに何人も見守っていてくれたような感じがしたことがあります。

なので私は時折、特攻隊の方々が守ってくれているイメージに守られて過ごしてきました。彼らの写真は笑顔です。旅立つ直前ですら笑顔です。それが真実かどうか、その時代を知らない私にはわかりませんが。とにかく笑顔を残したことが事実です。

もちろん、そんなイメージを持っただけであり、私には霊感もありませんし、スピリチュアルな特殊な能力があるわけでもありません。

神風特攻隊の方々は、自分の命(肉体)家族のためになげうった方々です。

特攻隊の募集に志願し、選び抜かれた方々。命を祖国、家族のために捧げるという志は、自分のことだけを考えている現代の私には人間を超えたものに映ります。

「大丈夫、みんな肉体を守りながら、生きている存在だから人を虐めたり、人を自分より下に見たり、無視したり、必死に自分を守っているだけ。あなた自身が憎まれているわけではない。あなたの本質は変わっていない。彼らは自分の中の恐怖そのものを見ているのだ」というような、そんな言葉が湧いてきたのです。

それから過度に彼らを憎むことも無くなりました。みんな生きているというのはそれなりに、哀れなことかもしれないな・・・と感じたからです。


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