ドットキャラを考えた時の制作過程
こちらはドット絵 Advent Calendar 2021企画用の記事として書いたものになります。
並行して裏ドット絵 Advent Calendar 2021も開催されていますので2つとも要チェックです!
はじめまして
あたらめまして、はじめまして、帝國HOTELです。
ドットを始めて約3年。マイペースにやっています。
飽き性で作品にだいぶ揺れがあるのですが、基本的には架空のノスタルジーを表現軸にドットを打ってます。
(ちょうどドットを始めたタイミングでVaporwaveにハマったのがきっかけ)
飽き性な自分が3年間続けられているのはかなり奇跡なのでこのまま続けようと思っています。
どんな記事にするか
この前自分なりにキャラのフォーマットを考えたことがあり、その時の制作フローを書き出してみます。
今の制作スタイルが基本的に決まったルールを持たず毎回一から感覚でドットを打ち、とっ散らかったものを腕力でまとめ上げるといった非効率的な作り方なので、自分なりのフォーマットを考えてみたいと思ったのがきっかけです。
フォーマットがあると一から考える手間が省けてスピードも上がるし、自分なりの絵柄みたいなものも確立できたらいいなーと
それで、一度丁寧に噛み砕きながらやってみようと思い、基準になるキャラを描いてみました。
記事にするつもりなかったので思い出しながら書いていきます。
完成したのがこんな感じ
①はじめにちょっと考えたこと
どんなのがいいかなーと頭の中にあったもの
・シンプルでフラットに(最近の好み)
・一旦チャイナで(昔からの好み)
・背景絵に入れられるように解像度は高すぎずコンパクトに
・かと言って表情がわかるようにしたいので解像度低すぎず
・ポージングが映えるようにある程度の頭身は欲しい
・主線有りか無しかはあとで考える。でも解像度的に線無しかなー
・高橋留美子作品が好きなのでその辺の雰囲気を取り入れたい。手癖になってる。(寄せたとしてもドットにすればオリジナル感出てパクリにならんやろ〜の気持ち)
②ペンとノート (案出し)
一番早くて一番閃くのがアナログ。
とりあえずペンとノートでラフ案を殴り書き。
全然ディテールわからん!ってなって参考資料を拾ったりしてくる。
まずはいろいろとラフ案を出した
画力よ、、
③iPad + Apple Pencil (ラフ)
┗アプリ:Procreate
方向性が決まったので描き直ししやすいデジタルで線を入れて、色を塗ったり、影を入れたりしてラフイメージを詰める。
どうせドットに落とし込む段階でいろいろ変わるので自分でイメージ掴めればそれでいいと思ってる。
酔拳2のパッケージを真似た
途中で衣装確認のために立ち絵を描いたりもしてみた
④PC + 液タブ (~仕上げ)
┗アプリ:Photoshop
ここから机に向かって本格的にやる。
1. バランス調整
ProcreateとPhotoshopは互換性があるのでラフデータを持ってくる。
Photoshopが一番使い慣れてることもあり、ここでざっくりと構成やバランスの調整をする。
もうちょっと足長い方がいいからビヨーンと伸ばしたり、スリムにしたり、服のなびき方変えたり。
2. 解像度決め
縮小してサイズ感を決める。
何パターンか並べて今回の理想のサイズを探す。
ドット絵は後から拡大縮小の調整ができない&解像度で印象めちゃ変わるので一番重要
表情作れそうでコンパクトな真ん中にした
3. とりあえず描きあげる
大雑把にビャーって線引いて、グリグリ色を塗ります。
主線あるとモッサリしそうなので線無しに決める。
形を整える。(アンチエイリアス使えないマンです😢)
ドット絵って形が整うまではめっちゃ下手に見えて今すぐにでも辞めたくなるのですが気にせず描きあげる(強い気持ち)
これがこう。説明はできないが塗って形整えただけ
(何故か顔横向きになった)
4. 顔をちゃんと考える
今回顔が一番決めたいポイントだったのでいろんな差分を作ってバランス検討。(顔さえしっかりしてれば身体は適当でもなんとかなるの精神)
1pxの違いでだいぶ変わる。右のやつにした
簡単な表情差分もやってみた。いけそう。ハイライトも変えた
5. 追加
キャラだけだとちょっと寂しかったので賑やかしを追加。
酔拳の構えなのでカクテルと中華雲を入れた。
ネオン風にしたのは好きなので。
6. 色味調整
いつも彩度高めのなのですがちょっと下げた方がレトロ感出るなーと思い下げたりした。(今見るとそんな下がってないか)
そして夜感を出したっかので全体的に青っぽくした。
詳細にかつ強引に色調補正できるのがPhotoshopの強みだと思う
7. 完成
最初に考えてたイメージに近い感じに仕上がったなと。
シンプルで(割と)フラットでコンパクトで表情もわかって頭身もあってるーみっく感もあって、、うん。いいでしょう!
完成したらTwitterに提出して終了〜おつかれ!
さいごに
なんてツラツラと書き上げましたが
こんなにしっかり工程を踏むことはあまりないです。。
案件とかの気合い入れる時だけはやってるかな
そしてこの絵柄も次には飽きて使わない可能性も全然ある、、
最後まで読んでいただきありがとうございます!
独学で邪道なドットなのであまり参考になるような記事ではなかったかもですが他人のドット制作を覗くことそんなにないと思うので置いておきます。