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「ビーズ~自然をつなぐ 世界をつなぐ」展を観てきました

素材を加工して、それをつなぐことでカタチを為す。
それが人間にとっていかに根源的であるのか、ということを考えさせられる展示会でした。

それから。
作るという視線で見ると、素材の多彩さが新鮮に感じました。
知らなかったというよりは、忘れていたことが多くて。

たぶん、ビーズ細工は一種の魔法なんですよね。
生存するうえで、ビーズみたいなものは全く必要ないんだけれど。
不要なものに意味を読み取り、美を見出す生き物である私たちは、ビーズのようなもの、宝石だったり、貝だったり、動物の歯や骨なんかに価値を感じることがあるわけで。
そういう無駄なものを愛する心持ちというのが、実は人間を人間にしている中核なんだと思ったりもします。

↓現代アートなビーズなビーストも素敵↓

ちなみに。
最古のビーズは10万~7万年前に遡るんだそーで。
その始まりの素材は貝でできていて、擦れの痕跡から、穿孔して糸様のものを通して装身具にしていたと考えられております。
いまのところ、当時のネアンデルタール人の住居跡には発見されていなく、ホモサピエンスの住居跡にだけ見つかっているとのこと。
身体の大きなネアンデルタールはちまちま貝なんか食べてなかったって話なのかもしれないけど。
同じ人類として、その違いはちょっと面白いです。

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