1日論文「ロボットとの感情的インタラクションは外見の悪印象を緩和する」

論文を読む習慣がB2になってもついていないため、これからできる限り毎日論文を1つ読んで簡単な落合フォーマット[1]にまとめていこうと考えている。また文章を書いたり考えをまとめるのも苦手なため、それの練習もかねてやっていく。いきなり無理をして英語の論文を読み挫折しても意味がないので、最初の数ヶ月は日本語の論文を読んでいく。内容の構成はタイトル、概要、結果、そして最後に先に述べた簡単な落合フォーマットでまとめとなっている。

基本的に論文は自分の研究分野のHRI(ヒューマンロボットインタラクション)系のものを読んでいく。今回はロボットとの感情的インタラクションは外見の悪印象を緩和する[2]を読む。

この研究は外見が劣るロボットであっても人と接触のある感情的なインタラクションを行う事で外見が優れたロボットと同程度になるという仮説を立てロボットを作り参加者実験を行いアンケート調査を行って分析したもの。結果としては親しみの要因についての印象は外見が重視されるがインタラクションによって最初の印象を覆す程度に向上させることが分った。

・要するに??(何をどうやって検証したのかを短く。)
外見が悪くても感情を示すインタラクションを行うと、親しみの因子の評価を向上させることが出来た("外観から想定される動作と実際の動作が一致していない事によって感じる差異を適応ギャップという"[2])

・何が新規性として強調されている??
先行研究→外観と機能のみの適応ギャップ
この研究→明らかな悪い外観を持つロボットの印象がインタラクションでどのように変化するのかが調べた。

・技術・手法・アイデアなどで、すごいと思った点。
外見が劣っている優れてるを外装の有無でやった。
感情的なインタラクションがなでられる回数による判断によるもの。

・この論文の限界として感じたことがあれば。
外装の有無を外観の悪印象と捉えるかどうか。
たとえば人に酷似したロボットでインタラクションをやった場合はどうなのか。

・Discussionで興味深い仮説や解釈があれば。
外装なしがなつくそぶりをしたことで適応ギャップが生まれた。
扱いやすさが両方下がったのは宇野適応ギャップが働いた。
外見の優劣によるロボットの行動の印象の差が特にない→外見の優劣はロボットの行動の印象に影響しない。

・この論文を読んでさらに知りたいと思ったこと。
動物的デザインで親しみが生まれるエビデンス。
先行研究の機能と外観の適応ギャップの研究を詳しく調べたい。

[1]すだち(k_sudachi) . “勝手に改訂版:落合陽一の論文を爆速で読むフォーマット.” 海を渡りたい柑橘系大学生。, 1 Oct. 2018, 
[2]野々村圭祐, 寺田和憲, 山田誠二, & 伊藤昭. (2015). ロボットとの感情的インタラクションは外見の悪印象を緩和する. 研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション (HCI), 2015(6), 1-7. 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?