見出し画像

モチベーションを維持できる人が信じていること

以前、emolの社内で実験的にチームメンバーの感情を記録したことがあります。

その時、記録した感情の種類はこんな感じでした。

<感情種類>
・良い気分
・やる気がいっぱい
・ふつう
・疲れてる
・落ち込んでる/悲しい
・不安/こわい
・パニック
・やる気がない

このうち、プラスな感情は「良い気分」「やる気がいっぱい」の2つだと思うのですが、同じようにポジティブでも2つは違うものですよね。

特に仕事中の感情となれば「やる気がいっぱい」、つまりモチベーションが高いということは、より重要な感情かもしれません。もちろん「良い気分」であるに越したことはないですが。

モチベーションの要因には色々なものがあります。
アメリカの心理学者H.A.マレーは人の行動には2種類の動機があるとしています。

<外発的動機づけ>
金銭や褒美、人からの賞賛や承認など外からの報酬を得るための行動しようとすること
<内発的動機づけ>
行動自体から得られる達成感や充実感、好奇心や興味から発し、自分なりに目標を設定して創意工夫しながらやり遂げようとすること

外発的動機づけでは、報酬が目的で、行動はそのための手段として認識されるので、報酬がなくなるとその行動は起きにくくなる。
内発的動機づけでは、行動自体が目的として認識され、ポジティブな感情が伴うので行動は持続しやすい。

これを見ると、内発的動機づけがとても重要に思えますが、この2つは相互に影響しあってもいるので、どちらか一方だけでなく両方が満たされているとよりモチベーションは高まっていきます。

ただ、外発的、内発的それぞれの動機づけがあってもモチベーションが低下してしまうことってないでしょうか。やりたいことをやっているはずなのに、なぜかやる気が出ない、そんな経験がある人もいるのでは。

日々の仕事のやる気に関しては、モチベーションの高低だけでなく、維持する力も重要です。では、モチベーションが維持できず、下がってしまう時ってどんな時なのか。

それは、壁にぶち当たった時なのだと思います。
学問でも、スポーツでも、仕事でも、物事がうまくいっている時は、誰でもモチベーションは高いもの。モチベーションが問われるのは、物事がうまくいっていない時なのです。

今の自分の能力ではどうしようもできない、そんな状況に陥った時にどう考えるかでモチベーションは変わってきます。

「自分にはそんな力ないから無理だ」と諦めてしまう人は、自分の能力を固定的に考えてしまう人です。ある程度、生まれ持った能力は決まっているから頑張っても結果は変えられないと考えていたら困難な状況を前にモチベーションは上がりません。

「なんとかするにはどうすればいいか」と考えられる人は、つまり自分の能力は可変的で努力や訓練で伸ばすことができると信じている人です。こういう人は常にモチベーションを維持できますし、実際に力も伸びていきます。

能力は伸びる!と信じられるかどうかも、持って生まれた素質かというとそうではありません。能力を固定的に捉えている人でも、能力は訓練等で伸ばせるものだということを学べば、その意識は顕著に変わることがわかっています。

松岡修造さんが「君ならできる!」と叫ぶのも、あながち間違いではないのかもしれませんね。「できる」と信じることが結果に表れるわけです。

もちろん、睡眠不足や疲労などもモチベーションに影響してきますから、まずは健康面をしっかり整えて。そして、自分の能力については、もっと伸ばせる!と柔軟に考えることがモチベーションの維持の秘訣なのです。


#emol #モチベーション