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「女性✖️自信」の罠

「もっと自信を持ちなさい」というフィードバックをもらうことが多い。
今までももらっていたけど、2人目育休から復帰後最初のフィードバックで複数人から言われた。
当時の私はとにかく自信がなくて、不安で。
そう言われるのも仕方なかったかもしれない。
でもそれを言われることで他の人には問題なくできていること(自信を持つこと)ができないことによって、自己肯定感を失い更に自信を失い、完全に負のスパイラル。
不安が増幅し、自分も完全に溺れてしまって客観視ができなくなっていると、どんどん深みにはまっていく。

そんな時に「単純に知りたいんですけど、なんでそんなに自信が持てないんですか?」と言われると、もうどうしようもないくらい落ち込んでしまい、誰も自分のことをわかってくれない、という気持ちに陥ってしまう。

なんとか状況を脱すべく、改めてこの本を再読

グローバル全体として、女性は男性に比べ自信を持ちにくいのだというお話。
そもそも脳の構造上、心配に寄与する脳のある部位が女性の方が大きいという生来のものもあるけど、置かれた環境による部分の方が大きい、というのが私の理解。
いろんな面で考えすぎてしまう(反芻)、スキルに対し自己信頼が足りていない、自己アピールに対して後ろめたさがある、などなど
全て当てはまるよな、、、と思いながら読んだ。

「企業におけるこういった現実を目の当たりにすると、私たち女性はときどきすべてを諦めて、私たちはこの世界には合わないのだと、これを我慢するには自分たちの精神や家族にかかる負担が大きすぎると決めつけてしまう。残ることを決めたとしても、そのせいで私たちのエネルギーは枯渇していく。毎朝、本当はよくわかっていないし好きでもないゲームに勝とうとして、私たちはオフィス用の鎧を引っ張りだして身につけるのだ。」

「男子学生たちは、そのハードルをあるがままに認識し、悪い成績をとっても「うわっ、この課程は難しいな」と反応する。いわゆる外的帰属(失敗や成功の原因を、外的な事情や環境のせいにすること)として知られるもので、通常は精神的回復力が健康的な証拠である。だが、女性は、「やっぱり、この課程でやっていけるほど私は優秀じゃなかった」という反応を見せるという。これは内的帰属(自分の性格や能力に原因を求めること)と言い、失敗に対してこの見方をすると、自分を消耗させることにもつながる。彼女たちの場合、話が自分の知性のことになってしまい、過程そのものや、自分たちがどのくらい一生懸命勉強したかということではなくなってしまうとダニングは言う。」

この本自体は、小さな行動が自信に繋がることや、自信一辺倒ではない女性ならではのリーダーシップのあり方などの示唆はしてくれているものの、結局どのエピソードを見ても、今の企業のシステムが男性中心であり、更に自信があること=善、というスタイルで成り立っていることに、女性✖️自信の難しさがある。

だからこそ、こういう記事も出てきている。
そもそも自信を持ちなさいと女性に言うこと自体が「自分自身を責め、自尊心を弱め、さらに自信に対する自己認識を損なうという負のスパイラル」に繋がるため凶器になるから、そのようなコメントをするのを止めよと言うもの。

まさに最初に書いた私の状態。
確かに「自信を持ちなさい」と言うコメントからは、「Fake it till make it」に倣って自信があるフリをするくらいしか、アクションに結びつかないからなぁ

取り留めもないけど今の私を悩ましている話題の記録。
とりあえず、私の次の改善としては、不安解消のためにこまめにやっていることの方向性の確認をすることかなと思っている。

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