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【女性限定】膣サロン、はじめます

わたし、38歳にして、最近、膣ケアはじめました。

というのも先月末、同業の鍼灸師の栗本夏帆先生が、とあるコミュニティの中で膣ケアの重要性をお話されていたんですね。

正直「膣ケアってなあに?」状態で参加したので、お話される内容の9割ぐらいは全然知らなかった。でも、お話を聞いて素直に「ほえー!そんなええもんなら今すぐやらねば!」と思えたので、いそいそとケアに取り組み始めた次第です。

ところで、世の中の女性は膣に対してどんなかんじなのかな~と気になったので、アンケートもとってみました。

選択肢に「男性閲覧用」を設けているので、純粋に女性と思われる回答はおおよそ63.7%。総評が292票なので、186名の女性の方にご回答いただけました。ありがとうございました(*‘ω‘ *)

このグラフによると、

186名の女性の中で、

膣ケアを自信満々にしている方は9名(4.8%)
膣ケアはしているけど自信はないという方が44名(23.6%)
膣ケアなんて全くしてへんわという女性が133名(71.5%)

という結果になりました。えみすけは多数派。

このツイートに寄せられた感想でも「膣ケアってなに?」「どんなケアのことを膣ケアとよぶの?」というものがありました。
膣のことを誰に聞けばいいのかわからない、そもそも誰とも、膣の話なんてあんまりしない、というのが実情だと思います。

栗本先生は、「女性が心地よく過ごすためには、デリケートゾーン(尿道から膣・肛門までの外陰部全体を指す)のお手入れがとても大事だということを日本の全女性に広めたい」とおっしゃっていて、なんとかわたしもその想いにご協力できたらなーと思って今このnoteを書いています。

今まで膣のことなんて深く考えたこともないわーって方ほど、読んでもらえたらうれしいです。


日本はデリケートケア後進国

お話の冒頭、栗本先生から「膣のことを大切にしていますか?」と言う質問がありました。考えたこともなかった問いです。以下、教えていただいた膣ケアをひとつひとつ書いていきますね。

膣ケアの3大原則

①清潔にする
②保湿する
③筋力をつける

①清潔にする

膣はとても繊細な臓器。膣の経皮吸収率は腕の40~50倍なので、身体とおんなじ洗い方ではいけないんですね。デリケートゾーン専用と書いてあるソープで、タオルなどを使わず、指でひとつひとつ構造を確かめながらやさしく泡立てて、たっぷりめの泡で洗うのが理想です。

大陰唇、小陰唇のヒダ、クリトリスを丁寧に指でつまむと、白いカスがたまっていることがあります。これをしっかり洗って落としましょう。

低刺激にしようとお湯だけで洗うのもだめ。陰部はとにかく分泌物が多く、さらに下着でむれやすい場所なので、雑菌が繁殖しやすいです。かつ、陰毛のせいでさらに不衛生になりやすい。お湯だけでは絶対に汚れがとれないので、ちゃんと専用ソープを使いましょうとのこと。

わたしもさっそく買った。けっこう高いんやな……。

あとトイレでおしっこをしたときの拭き方も教えてもらいました。


②保湿する

膣の最大の弱点は乾燥。むしろ膣を弱らせたかったら乾燥させろぐらいの勢い(どういうこと)。10代や20代の女性はまだまだホルモン分泌がさかんなので、陰部はふっくらとしていて、膣も自然とうるおっているそうです。

でも30代ぐらいから、ストレスによる自律神経の乱れや、食生活その他生活習慣などで女性ホルモンのエストロゲンがちゃんと分泌されにくくなってくると、膣の乾燥はすすみます。すると、陰部のかゆみや蒸れ、性交痛などのお悩みにもつながってしまうそう。

自分の膣がちゃんとうるおっているかどうか、定期的に自分で指を入れて確かめてみたほうがいいそうです。清潔な人差し指を膣に挿入して、粘液が指についたら、それを親指と合わせて伸ばしてみてください。粘液が5センチ糸を引くぐらいが、質の良い粘度だそうですよ。保湿は、専用ローションやクリームを朝晩2回(お風呂上がりに濡れたままと、朝のシャワー後)推奨です。

最初は「朝も?!」って思いましたが、習慣になると全然いけますね。これぐらい頻繁に自分の膣のコンディションを確かめることって、すごく大事なんだなあと思わされます。


③筋力をつける

骨盤底筋群とよばれるインナーマッスル。これらの筋力低下は、頻尿や尿漏れといったおしっこのトラブルだけでなく、子宮脱や脱肛といった、内臓の下垂を引き起こすこともあります。子宮脱は、女性の2割が経験しているのだとか。

膣ケアは、若いうちから取り組むのがほんとに一番よくて、気づいたその日から始めることができます。特に筋力なんて膣まわりに限らず、日に日に衰えますから、毎日の日課にしたいですよね。


膣ケアのお話を聞いてたら、泣きそうになってた

女性にとっての膣は、どういう存在なのか。

一つは生理のときに血が出てくる場所。毎月のことだからこそ、トラブルがあれば不快感を感じる頻度も多いかも。女性に生まれて損してる、という感想になってしまうこともあるかもしれません。でもなるべく困りごとを減らして、快適にお付き合いしたいものです。

一つは出産のときに赤ちゃんが出てくる場所。そしてもちろん、妊娠期間中は膣の向こう側、子宮の中に、赤ちゃんのお部屋となる胎盤がつくられます。新しい生命と出会える場所といってもいいですね。

一つはセックスのときにパートナーを感じて、感覚を共有する場所。これは完全にコミュニケーションとして機能するので、ここの感覚をしっかり研ぎ澄ませておくことが、自分にとっても相手にとっても大事です。

こんなふうに考えると、膣って、生活に密接に関わっていて、すごくすごく大事なんだなと思えます。

だけど、おそらくわたしも含め、多くの女性って、幼少期から膣をまじまじと眺めたり、触っていろいろ確かめたりすることを親から「いいぞもっとやれ!」って推奨されてこなかったと思うんですよ。どっちかっていうと「さわっちゃだめ」とか言われませんでしたか?「ばい菌入るよ」とか。

だからわたしここ、さわっちゃだめなんだと思ってた。
だからマスターベーションも、「だめなこと」なんだと思ってたんです。

これまじな話なんですけど、セックス初体験のときに浮かんできたのが母親の顔だったんですよ。わたしがこんなことしてるって知ったら、お母さん、悲しむかな?って思いました。だからわたしにとって処女を喪失することは、罪悪感も伴った体験だったんですよね。

セックスを何度か経験しても、自分の膣は見られなかったし、自分で触るのも怖かったです。人から愛撫されるのも緊張して、「そんなことしちゃだめなところなのに感」がすごかった。

栗本先生のお話を聞いていると、ちょっといろいろ思い出して、泣きそうになったんです。ここには書かないけど、膣にまつわるイヤな記憶とかが、ぐわーって出てきて、わたし、けっこう封じ込めてたんだなあって思いましたね。

身体のどの部分よりも繊細で、すごく大事にしないといけない部分だったのに、いままで無意識に「考えないように」してきた、ってことがすごく実感できました。膣を大事にしてあげることと、正しい知識をもつことは、自分の身体に対しての肯定感を上げることでもあるんだなぁ。


膣ケアはなぜ大事?

とても全部は書ききれないのですが、VIO脱毛のこと、女性ホルモンが及ぼす全身への影響のこと、感染のこと、将来の介護リスクのこと、セックスの感度と満足度のこと、実際の筋トレ方法など、たくさんたくさんお話していただきました。

栗本先生いわく、「生理痛や不妊症、セックスレス、更年期障害のことはけっこう話されるけど、そのテーマよりももっと前に、みんなで膣の話をしたい」とのこと。本来は、生理が始まった年齢から膣ケアが必要なのに、今の日本の教育ではあまりにも膣に対する知識が追い付いていないのです。

38歳で、出産も経験しているわたしですら、特にすすんで知識を得ることもケアすることもなく生きてきました。どちらかというと、膣という場所を見ないように蓋をしてきた感すらあります。

もしかしたらそんな女性が、他にもいるかもしれない。膣について悩みがあったりするけれど、誰とお話していいのか、誰に聞けばいいのかわからない。ネットで調べて実践してみるけど、これで合ってるんかな……とか。

確かに、リアルの友達には言いにくい内容もあるかもしれません。「どれぐらいの頻度でマスターベーションしてるの?」とか、わたしもネットの友人からは聞かれたことあるけど、高校の友人とはそもそもそんな話題にならんw

なので、つくっちゃいました。


膣サロン」というお名前で、毎月第4水曜日夜21時から、無料のおはなし会を行います。モデレーターは、前述の栗本先生と、わたしえみすけ。

ZOOMですが、顔出しなし・ミュートでオッケーです。質問は全体チャットでもいいし、プライベートチャットでもいいです。もちろん抵抗のない方はお顔を出してお話していただいても^^

興味ある方はこちらからご参加ください。↓↓

参加手順

①上記LINEに登録する
②挨拶メッセージに対して、本名を返信する
③挨拶メッセージに書いてあるリンクにいって、参加フォームに入力して送信する(女性であることを証明していただく必要があります)
④②と③が両方そろった方に、当日参加URLをお送りします。

時間は1時間ぐらいですが、わいわい楽しく、真面目な性のお話をできればなと思います。

そんなわけで、えみすけはVIO脱毛もはじめましたよ。1年ぐらいかけてつるつる目指そうw


いただいたサポートは、子どもたちのために遣わせていただきます😊いつもありがとうございます!