「どれぐらいの英単語を覚えれば十分ですか」という問題
今回の記事は前回予告したひろさんの同僚の菅ちゃんの疑問について書きます。菅ちゃんの質問は「単語をどのくらい覚えば十分ですか」というものです。
菅ちゃんはひろさんの英語の勉強ぶりを見て自分もやってみようと決心したそうです。勉強方法がひろさんと同じですが、教材は菅ちゃんの相応しいものを急いて作っていました。二人とも高卒の社会人で仕事をしながら隙間を利用して独学しています。私が作った二人の教材は単語の数はほぼ同じですけど単語の内容は同じではありません。彼らの単語帳の特徴について後ほど説明します。ここではまず菅ちゃんの質問へ答えます。
新しい言葉を学ぶときに
誰でも一日も早く成果を見ることを望むに違いません。
一番わかりやすい成果は数量での表示です。
ですから、英単語を何個覚えたか、
長い文をどれくらい理解できたか
のような問いに無意識に気にします。
このような学習者の気持ちはよくわかります。
英単語を「多ければ多いほど覚えるのがいい」と
皆分かっていることですが、実際、不現実です。
英語の先生としては菅ちゃんの疑問に一つの数字で答えません。
第一にすべての英単語を覚えきることは無理です。
一冊の英辞書と全部覚えるのは難しいし、
できるとしても時間が掛かります。
それにすべての単語が実際に使う場合があるとは限りません。
ですから時間を浪費して使えそうもない単語を
勉強しても何も達成しません。
私はひろさんと菅ちゃんに単語の選択仕方を
このように伝わったのです。
「優先に勉強すべき単語は日常の生活に理解に必要なもの、
あるいは使えそうなものを選びます。」
つまり、必然性が大事です!
料理をする時と同じ、作りたい一品の材料だけに集中し
ほかのものは一切要りません。
例えば、ひろさんは社会的な話題に興味を持つので
戦争やワクチンや学校閉鎖の影響などの話題に
必ず出る単語を覚えています。
これらの単語はこの2年間ほぼ毎日ニュースに出ているので
彼の記憶に重ねて残るのです。
菅ちゃんの単語帳の中で
一つの類別が彼のために特別に作っておきました。
それは女性への褒め言葉です。
たくさんの人をほめるときに使う単語と短文を
覚えてもらいます。
菅ちゃんは交際的で女性の友達がいっぱいいます。
いつでも練習できると思います。
また、ほめる英語を喋る菅ちゃんが
「格好いい」と思われがちではないかと私は思います。
簡単な単語でコミニケションができたら自信は自然に湧いてきます。
ですから、「英単語を何個覚えればいいか」
というふうに質問するのではなく、
置き換えて、
「この場合に使うべき英単語はどれですか」
というふうに自分に聞きましょう。