2022/05/14 5/26に向けて

日記のようでありながらライブ前に読んでもらえたらってつもりで書いているけどもはや無関係なような、それでも繋がるような。

最近は映画をよく見ている気がする。観たい映画が続いたのが最もだとは思うけど、なんとなく映画館へ向かおうという気持ちもある気はする。それは測れない事なのだが。

フランク・ザッパの映画がとてもよかった。フランクザッパの音楽は全く聴いたことがなかったんだけど、映画の予告を観て、これは観たいなって思った。

https://www.youtube.com/watch?v=27CZItkxbCA

最近、自分の中の、自分にとって裏切らないものはなんだろうって考えていた。
自分は何を芯として生きているのかみたいなこと。基本的には自由だしルートもないから、時々放り出されたように自問になることがある。最近もそんなフェーズだったんだけど、この予告を観たときに曲を作るという行為は自分を裏切らないなって思った。聴かせたいのかって言われると疑問に思うこともある。ライブが好きかって言われるとそうでもなかったりする。自分にとって作曲する事はバベルの塔を昇るような、いや積み上げていくようなイメージなんだけど、その工程の中でライブは必要で、いやまぁいいや。ライブはしたい、しなきゃならんとも思うし。大きな目的の一つでもあるんだけど。予告に釣られて他にも気になっている映画があるにも関わらず観に行くのはなかなか珍しい。
見終えてからその自分にとって裏切らないものっていうのは自分にとっての最後の逃げ場所なのかもしれないって思った。これもすごくポジティブな意味なんだけど。
生きることは前を向く事ではなくて机に向かう事なんじゃないかなって思ったりもした。最近はギターをあまり弾かない。ピアノで曲を作る事が多い。ピアノっていっても紛い物だけどね、色々な音に変えれるから便利なんだ。全部つながっているし。

最近はとても真面目なんだ。真面目っていうのは所謂社会的な正しさに目を向けるって意味なんだけど、いや真面目にいてもそれができているかっていうと自信はない。

権力というものが嫌いでそれと戦いたい気持ちはすごくあるのだけど、黙ってないで武器を取れよ、取らないのか?おい?って権力めいた声で言われると何かそれは違うような気持がしてきてしまう。自分の意志で戦いたい。でもきっとそれはとても弱く、この地球、この人類の中ではあまりに、意味にならない事なのかもしれない。
コロナが始まってから自分にとっての戦い方っていうのを考えている気がする。
答えが、もうそろそろ出そう、っていう状態がずっと続いている。

出そう、だが出ない。

もっと器用になりたい。

だけど、こう暗くて黴臭いような、地下室で作るような、地下から聞こえてくるような、地下を浸す水のような音楽が作りたい。いや、もう何年もやっているからわかる。今、自分に、必要だ。

やればいい。それは裏切らない。

あとライブまで2週間ある。このまま行くと新しい曲をやる事になりそう。
それを言わなくてもいいのだけど、なぜ言わなくてもいいのかについてしゃべってみる

自分の作る曲は大きく分けると二つに分ける事ができる。
外向きに作った曲、これは聴いてもらう人がいて成り立つもので華やかさがあったりする。音がバーンって派手だったり、伝わりやすいかどうかまではわからないけど、ぶつけるような気持ちがあるというか。それに対してもしかしたら次のライブでやる曲は内省的な曲。
内省的であるのは潜在的にではあると思う。音楽だし、人に聞かせるために作っているものだし、メッセージ的なものは常にのる。言いたい事(意味があれどなけれど)が言葉に乗る時点ですべて外向きだとは言えるけど、これは潜在的にというか、結果的にというか。
ある意味で少し自分勝手な曲なのかもしれないし、そういう存在を芸術ということも時にはあるような気はする。しばらくライブでやっていて、未だにタイトルを出してない曲があるんだけど、それも内省的な曲で、実はかなり意識して内省的である事を大事にして曲を作っていたりする。苦手だった。内省的な音楽を作るのが。伝えたい気持ちとか、やり方がわからなかったのもあるけど、まぁこんな話を長々としても本当に意味がないのでやめるが。
あなたにとっての内省的なものはなんだろうか。内省的なものは誰しもあるよね。
内省的なものを出す?それとは違う。内省的に集中するがしっくりくる。自己満足では? では?って思いながらも、内省的である事の大切さ、をなんとなく感じているのかもしれない。

だから今月のプレイリストのテーマは「内省的」かもしれない。でもどっちかっていえば「迷い」でもいいかもしれない。乾いた空、晴れてるけど一枚薄い膜が鮮やかさを奪って、良し悪しや正しさ、間違いみたいなものをフラットにしてくれるような5月のプレイリスト 。
The Smileもケンドリックも最高っぽい。

https://music.apple.com/jp/playlist/sheeplore-monthlyplaylist/pl.u-yZyPq1rsz4KJLk

5/26 下北沢ERA borderlinecaseの企画にでるよ。
ボーダーともなんだかんだ長い付き合いだな。あんま仲良くなれるバンドがいない中、薄皮一枚のコミュニケーションでにのくんに生き残りましょう、って挨拶したのをよく覚えている、渋谷で。
我々は生き残っている。しこれからも生き残る。でも生き残るってなんだろう。
生き残るのに殺してやるような気持ちでライブをやっているのもしれない。私はそんな熱血ではないので、こう、毒を盛るようなやり方ではあるのですが。ボーダーの日だから少なからずそんな気持ちで向かうのだろうと思う。自分の立ち方でライブを。ライブをする事がある場合、ライブをするは生きるだし、しない場合は死んでいると変わらない。自分にとってはライブをする、いやライブがあるっていうのはそういう事な気がする。そして観に来た人、そこにいる人を生かすのかもしれないし、殺すのかもしれない。殺されることもあれば生かされる事もあるだろう。社会や世界や、美しきものの色々な部分が大嫌いだ。さて。楽しみにしておこう。予約お待ちしてますよ。

https://sheeplore.com/live.html


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