会社を辞めて1年経って感じたこと

 2020年の9月21日に退職して1年経過したわけですが、色々と感じたことがあるので今後の自分が見返すことが出来るように記録を残しておこうと思います。

1番変わった事と価値観の話

 まず、1番変わったことは睡眠が8時間しっかり取れるのが当たり前になったこと。
 以前は3〜4時間睡眠が多かったので、この変化は大きかったです。それと同時に記憶力も上がったような気がします。言い方を変えれば記憶力が戻ったとも言えそうですが当社比ということで(笑)

 では、会社にいた頃の1年と辞めた後の1年どちらが充実してたかというと前者です。
 イメージとしては会社にいた頃は良いときと悪い時をグラフ化するとサイン派みたいな感じですね。一方、会社を辞めた後の1年をグラフにするとフラットな線を引いた感じですね。

 これは私の価値観での話なので、賛否が別れるところになりますが個人的には悪いことと良いことが繰り返して起こると充実した内容になるのではないかと思いました。
 良いことばかりだとダメなのかという点に関しては、良いことのボーダーラインが上がる感覚があります。
 例えば、会社で働いているときに昼ごはんは1つの気分転換の1つになるかと思いますが、ここで時間の制約が出てくるため必然的に選ぶことが出来る飲食店は限られてきます。一方で時間の制約が無い場合は多種多様の飲食店を選ぶことができますし、そもそも自分で料理をするという選択も可能になります。
 細かいことを言えば働いていても時間の制約が無い場合も存在しますが、説明の便宜上このまま書かせてください。

 そして、ボーダーラインが上がるという話ですが、時間の制約が日常的にある人が休暇を取った時など、時間の制約が無い状態で選ぶことが出来るとそこに特別感が出ます。一方で時間の制約が無い人は、それが日常であるため特別感が出ないので、食事に行くことや料理をすることが面倒になってきます。
 つまり、日常になってしまうことで以前は良いと思えてたことが良いと思えなくなってしまうということが、ボーダーラインが上がるということになります。

 この感覚は今の状況にならないと実感できなかったでしょうし、頭で理解していても自分にとって特別なことが相手にとっては日常であることの理解が少し難しくなる場面も出てくるかもしれません。

 この話は、このぐらいにして他に実感したことについて書いていきます。

その他に実感したこと

 今の私の環境として時間があるとは言えない状況ではありますが、正社員で働いている人と比べると圧倒的に時間はあると思います。そして、時間が出来たのにも関わらず時間が感覚として少なく感じることがあります。

 イメージとしては正社員で働いていたときに休日が早く感じる感覚に近いです。勉強に集中できる時間を作ったとはいえルーティンになってしまっているのが時間が短く感じる原因の1つになっていると思います。
 これが勉強じゃなくルーティン化できるもの全てに当てはまると思っています。なので、洗濯や買い物などの家事全般がルーティン化されていると時間があるようで無い感覚になります。

 ルーティン化されていない事をすると時間の流れが遅く感じるので、仕事を辞めてからはルーティン化されている事しかしていないため時間の経過が早く感じます。
 何かしようにも情勢や置かれている状況を考えると、できる事が限られてしまうので、余計にルーティン化されやすい状況になってしまっているのも原因の1つだと思います。

料理のスキルが上がった

 見出しにこんな事を書きましたがレシピ通りに作っているだけなので、スキルが上がったとは言い難いですが上がったことにしてください(笑)

 自分で料理するようになって思ったのは、調理器具や調味料、キッチンタオルなどキッチン周りには色んなものが置かれているのですが、その位置が重要だなと感じました。
 例えば、普段料理しない人がキッチンに立って料理した場合に使わなくて良い調理器具や使った後の調味料などの位置などが気になってしまい、それが適当に片付けられた日にはストレスが溜まる要因の1つになるなと実感しました。

 どの位置にあったも変わらないと思うかもしれませんが、使うときに本来ある場所に無いと確認する時間が必要になるので、数秒の問題なのですが意外とストレスになります。

 将来、結婚することになるのか分かりませんが結婚することになって、どちらがキッチンにメインで立つことになるのかも分かりませんが、どちらの立場であっても、多少の理解は得られたのかなと思います。

会社を辞めて良かったのか?

 退職した人のほとんどが退職して良かったという結論に至っていますが、退職するに至る理由があるからこそ退職してよかったという結論に至るものだと思っています。少し言い方を悪くすれば退職して良かったと思うしかないという状況にあるのではないかと考えることもありますが、私としては心から退職して良かったと思える人が多くあることを願っています。

 本題ですが、私自身が退職して良かったかというと心の底から良かったとは言い難いと思っています。
 辞めた当初は確かに辞めて良かったと思っていましたが、上手く会社を利用すればリスクを負わずに勉強ができていたのではないかと考えることがあります。しかし、これに関しては事前に把握していたことですし、このような考えをするということはメンタル面において弱っている部分があるのだろうと思っています。

 では、退職して良かったのではないかということになりそうなところですが、結論から言うと良かったということになりますがフィードバックして考えた場合に点数を付けたら100点ではないなという部分があるので、いまになって思えば心の底から良かったとは言い難いのかなと考えています。

今後のキャリアについて

 言うまでもなく公認会計士になる事と将来的には独立できたら良いなとも考えています。
 もしも…の話はやめておきたいと思います。一応、その場合のプランも考えてはいますが、自分を追い込むためにも退路はない状況にして置きたいと思います。

 自分のスキルがどこまで通用するのか分かりませんし、そんなに頭が良い訳でもないので努力でカバーするしかないのですが、会社に新卒で入社して9年半頑張ってきて実績なども少しは作ったので、少しは通用したら良いなぐらいには思っています(笑)

 公認会計士になった後に軌道修正する可能性はありますが、暫定的には独立を視野に入れている感じです。

目標があったほうが良いのか

 これついて考える事が少しあったのと、これまで相談を受けたなかで多い内容でもあったので少し書きたいと思います。

結論としては無いよりは、あった方が良い。でも些細な目標で良い。

 私自身は20代前半まで何となく働いている状況でありましたが、人の上に立って仕事をするようになって色々と見え方が変わったのと、自分で稼げる力を付けたいと思うようにもなって、予算関係も少しはやっていたのと数字を使うのが好きなことや人とコミュニケーションを取るのが好きというのもあって、公認会計士が上手くフィットしそうと思って目指し始めました。

 ですが、多くの人が明確な目標を持って働いているとは限らないですし、その目標が仕事に関する内容とも限らないと思います。なので、自分が何を重視しているかに着目して目標を立てると良いと思っています。
 例えば、旅行に行きたいでも良いですしグッズなどを買いたいなどでも良いと思います。ここに関しては価値観というか正解は無いと思うので何でも良いです。
 小さな目標で良いので作っておくと少しだけ充実した日々を送る事ができますよという話です。

もう少し目標に関する話を掘り下げてみる

 実際、20代後半になると今後のキャリアについて悩む人が多いので、このような事を言ってられないという人も多いです。その人たちに思うのは自分自身に価値を付けてもらいたいなと思っています。
 例えば、資格を取ることや業務改善のために何かスキルをつけるでも何でも良いので、自分の力を付けて貰いたいなと思います。これは上司から渡された仕事を着々とこなすのでなく、仕事において力をつけるのか仕事以外で力を付けるのか、そこは自由ですが何か力を付けた方が良いです。

 何を伝えたいかというと、何も力を付けていないのに転職をしようとして、例え役職がついていたとしても、それは会社においての価値であって会社から出てしまえば、その価値は失われると思っておいた方が良いです。
 これは、その役職という部分への執着を捨てた方が良いという意味で言っているのであって、役職があったこと自体を否定するものでは無いです。

 自分の価値を高めるための方法として色んな事を考えることになるかと思いますが、少なくとも無闇に転職先を探すよりは有効に時間を使えると思います。

目標にも限界はある

 所謂、中間管理職の位置に私自身はいましたが仕事においての目標に限界を感じた事があります。それは自分の力で解消できる問題では無い事や自分より立場が上の人でも解消できない事などの問題に直面する事が多くなった事です。
 しかし、それらを理由にして自分の下で働いている人に言う訳にもいかないので宥めながら仕事をしてもらって現状維持が精一杯でした。ただ、少なくとも上の人の意識で解消できる問題に関しては1番声をあげていた自負はあります。

 これに関しては、当時の自分は大人気ないと思っていましたが大人気ないと思われて改善されるのであれば別に構わないと思ってました。スマートな方法ができるのが一番良いですが、当時の私には力がなかったので強行策を行なったこともあります。
 それぐらいしないと変えれない問題が多かった事も事実としてありました。なので、仕事において目標というのには限界が出てくる事があります。

立場が変わると見え方が変わる

 同じ会社でも立場が変わると視点が変わるので職場の見方が変わります。そして平社員の頃に感じていた不満と上の立場になった時の不満を比較した場合に後者の方が不満が大きくなるので、下からの意見が通りにくくなる事もあります。
 例えば、部屋の空間をもっと有効活用したいと思って模様替えをしようと考えたときに、時間とお金が必要になる場合が多いでしょう。
 そのときに金銭面に関しては家族にお願いすることになったとしたら、家のお金を管理している人からすれば、急な出費が発生しているので許可が出ない可能性が高いでしょう。
 ですが、模様替えをしたいと思っている人はメリットが大きいことや現状のデメリットが現状において1番の問題になっているので何とか許可をもらいたいと考えるでしょう。
 しかし、家のお金を管理している人が、それ以上に重要な問題を抱えている場合は重要性が高い方を優先されて後日に回されてしまうことになるでしょう。そして、模様替えができないまま過ごすことになった人は不満を抱えたままになっ、お金を管理している人にも不満を抱くでしょう。

 例えに似た流れが会社でよく発生していた現象でした。この問題として、それぞれ見ている部分が違う事が原因になっています。今を見ている人と先を見ている人とで意見が食い違っている可能性があるのですが、前提として先を見ている人は今を見ている人の不満も分かっている場合が多いです。しかし、その願いを叶えてあげたくても難しい状況であることの説明が難しい場面が多い事もあります。

 なので、擁護のように感じるかもしれませんが直属の上司は何とかしてあげたい気持ちがある人も多いということを分かってもらいたいなと思ってます。

 そもそもの問題として上に立つ人は、自身よりも更に上の立場または一番上の立場の人に問題があって下の人の不満の根本を解消できない場合も多いので、目先の問題だけを解消してもダメだという気持ちがあって動けてないように見えることや、改善している最中でも下で働いてくれてる人たちまで影響が出るまでにタイムラグが出ている事もあります。

目標に関するまとめ

かなり長くなってしまったので、まとめようと思います。

・目標は無いよりはあった方が良い
・小さな目標でも良い
・今後のキャリアを考えて転職するなら、自分に力をつけよう
・過去の栄光にすがらない
・立場によって職場の見え方が変わるので、達成できない目標も出てくる
・問題の改善をするのにも立場によって見え方が違う
・多くの人は下の意見を実現しようとするが、更に上の問題で解消できない事がある
・問題を解消するために改善しても、その影響が出るまでにタイムラグが出てしまう

 まとめると上記のような内容になります。これを端的に伝えても分かりにくいかと思い例え話を含めて書いたので長文になってしまいました。たいした内容では無いですがよければ参考にしてください。

全体としてのまとめ

 今回、退職して1年経過してので今の私の考え方を書いてみましたが技術的な話はせずに精神的な話を中心としました。その理由としては、この考え自体は様々なシーンに対応できるものだと思ったからです。

 例えば、睡眠が多く取れたことというのは文章からしてみれば単純な内容に感じますが、睡眠がしっかり取れることのメリットが凄く大きいです。このメリットを実感できたのも退職したからだと思います。価値観にしても立場が変われば見え方が変わるんだなと日常生活でも実感する事が出来ました。

 最後の方に書いた目標についての話も最終的な話は立場による見え方の話をしました。この文章を通じて私が伝えたかった内容は、相手の目線になって考えることの大切さを伝えたかったです。これは仕事に限らす家庭内でも同じ事が言えると思います。

 何故、このようなことを書いたかと言うと前提として私が退職して1年経過したことで改めて実感したからと言うのも1つありますが、この文章を読んでくれた人には立場による物事の見え方の違いを少しでも理解してもらいたかったからです。

 今の私の立場からすれば、偉そうなことを言える立場ではないと思っていますが、少しでも耳を傾けて参考にしてもらえると良いと考えて文章にしました。

 来年の自分は大きく成長は期待できないと思っています。だからこそ、自分の目標としていることを実現させる必要がありますし、実現させる事が出来なければ退職したことの意味が薄れてしまうような気が現時点ではしています。言い方を悪くすれば目の前の問題から逃げただけになるでしょう。

 なので、この文章は自分自身へのメッセージも兼ねて残そうと思い、書いた文章となります。これは冒頭にも書いてある通り自分が見返す事ができるようにと言う部分のことを指しています。

 長くなりましたが、今回の記事はここで終わろうかと思います。本来であれば2つに分けたほうが見やすいかと思いましたが、関連付けて文章を書きたかったのでまとめてしまいました。

ここまで読んでいただきありがとうございます。また1年後なのか気が向いたときに書きたいと思っていますので、その時は読んでいただけると嬉しいです。

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