アリスとテレスのまぼろし工場【ネタバレ】
あの花だいすき民の感想
思いっきりネタバレなので
まだ観てないひとは閉じてください
そして思ったこと書いてるだけなので
たぶん順番ごちゃごちゃになってます
冒頭のクレジットが90年代を感じる字体
そこに第一声が推しの声
ラジオも年代を表すにはよきもの
(今はかたちを変えてラジオが流行ってるなと感じる)
このふたつでまどろっこしい説明もいらず
90年代に連れていかれた
キャラクター紹介がはじまり
正宗タイプだなーと(これはどうでもよい)
睦実は一見おとなしそうに見られる
(これ自分も話したことないひとに言われるやつだからすごくわかるわーと思ってしまった)
押しに弱そうなところがいいんだよって
笹倉が言ってたけど
全然見てなかったんだね睦実のこと
っていうのは話が進んでいくうちにわかる
これを好きといっていいものか
助手席に乗せてくれたから好きと言った園部もそう
正宗が睦実を好きって確信?したのは
自分のことずっとみててくれて
わかってくれてたから
気持ち悪がらないでくれた?
受け入れてくれた?と感じたからなのかな
逆に自分も睦実をずっと見てたから
笹倉は睦実のこと押しに弱そうと言っていたけど
正宗はその真逆の睦実を知っていた
あと単純に好きって
キュンキュンするだけじゃなくて
一緒にいて普段の自分で居られる
無理してない素を見せられる
無言でもいられる
このへんがすごく大事
この雰囲気と好き避けの雰囲気が出てたから
'正宗と佐上睦実も
絶対なんか進んだと思ってる、俺。'
って笹倉が感じ取ってた
当人だと気づきにくい
まわりが気づく独特の雰囲気
五実が出てきたとき少し困惑したのと
悪い意味ではなくあの花みを感じた
(あと今回は好きを茶化されてヒロインではないけど友達が亡くなってしまったところ)
純真無垢な子が岡田さんの作品には
必要なのかもしれない?
他のキャラクターもぼやけなかったかも
手編みのセーターを大事そうに持っていたのも
まだそんなに言葉を話せない五実と
冷たい態度でろくに話さない睦実に
意味があったのは最後に繋がるところで
言葉じゃなくて行動で伝わる
これは恋愛も一緒だなと
睦実がスカートめくって見せたのは
睦実は正宗の気持ちに気づいていて
何も言ってこない臆病な正宗に
(これは正宗が睦実を好きって自覚したのが遅かったのもあると思うけど
でも正宗は気づかなかったというより気づかないふりしてたのかな)
多少なりとイライラしてたからだと思った
決定的なことは
ちゃんと男から言ってほしいよね
後で現実世界で自分と結婚してるのを知ってから
告白してきたときに卑怯って言ったのがそう
キスシーンは14歳だけど14歳じゃないから
時を無理矢理止めて我慢してたものが
せきとめてたものが全て溢れ出て
生々しくリアルだった
胸がぎゅーぎゅーした
あの花みたいにボロボロ泣く感じではなく
全く違った心の揺さぶられかた
原がスイートペインって言ってたように
嫌な胸の苦しさではなく
'ずっともやもやしていたものの
答えをもらった気がする'
ふたりの気持ちを確かめ合ったのは
正宗の好きという言葉がきっかけではあったけど
言葉でじゃなくて
触れ合って
(腕触れるくらいでも好きじゃなかったら離れるよ)
ふたりの心音
ここのふたりの心音が主題歌につながってた
この作品で強く感じるのが
言葉じゃなくて伝える?伝わる?ということ
ラジオで曲を届けてたのもそう
答えの代わりに曲で返す
ラジオのこういうところもいいよね
今は連絡すぐ取れるけど
昔は違ったもんね
曲で伝えるってすごく素敵だよね
'近づいたら好きになる'
いつも出さずに捨てる自分確認表の
嫌いな人物象に佐上睦実と上げていて
嫌いと思っておけば楽
近づいたら好きになっちゃう
痛い
本当に好きってこういうこと
いま、この作品に出逢えてよかった
痛いくらいにわかる
正宗母と時宗の恋
これは恋より愛のほうなのかもと思った
愛してる
尊い
誰かの幸せを願うとき
状況によっては相手から離れることも必要
もうすぐ終わる世界の中だったら
良き母のままで終わらせるわと
けどもしその世界が終わらずに続くなら…?
どうする?
ラストの五実と睦実のシーンも
相手を想い合うからこそのきらい
離れるため
未来へ 君だけでいけ
あと町の希望の象徴
まぼろし工場を良い時期に閉じ込めて
未来をみず閉じこもり
変化してはいけないって
まさに古き会社の上のひとを思い出して
90年代にしがみついて
変化を嫌う 悪き風習
ただ単に恋愛のお話だけではなかったと思う
人の心はだれかによって
止められるものでもないというのもそう
変化していくもの
運命を変えるほどの衝動
人生にあったほうがいいか
ないほうがいいか
そのときどうするかどうなるのか
生きるのはいたい
痛い
居たい
一緒に居られないなら
消えたいと思ったことがある
すごく胸が苦しくなった
アリストテレスの
希望とは目覚めている人間が見る夢
これを頭に置いておくと
ラストの未来へつながるところががスッと入ってくる?
失恋後の五実はきっとつよいよ
中島みゆきさんの心音
90年代の設定にすごく合ってたなぁ
宇多田ヒカルさんの
誰かの願いが叶うころ
も帰りに思い浮かんだ
90年代を懐かしむひとも
その年代をエモいと受け取るひとも
どちらも楽しめるのではと思う
水色の蝶の意味はなんだったんだろう
神様の使い?
パンフのインタビュー読んで
じわじわ泣けて
もう1回観たくなったので
また観に行くと思う
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