お腹の赤ちゃんとの会話2

こんにちは。咲です。

今日はお産の時に、私がよくやる、胎児との会話です。

医師がお産の現場に登場するのは、分娩中に何かあった時の為と、会陰切開(必要な場合のみ)と、お産後の縫合(必要な場合のみ)の為がほとんどです。でも、たまに吸引分娩や、クリステレル胎児圧出法(陣痛に合わせて、子宮底部を圧迫して胎児を押し出す手技)が必要になり、医師が登場することもあります。

赤ちゃんがなかなかでてこなかったり、少し苦しそうな赤ちゃんのモニター(NST)の所見がでていたりする時に、医師によるお産のお手伝いが必要になります。

そんなときは、私は、赤ちゃんがどんな状況なのかも含めて、コンタクトしてみます

まず、こんな例(^^♪

子宮口が全開しても、なかなか赤ちゃんが降りてきてくれなく、お産がスムーズに進まない。内診+超音波すると回旋異常(赤ちゃんが母体のお腹側を向いている状態)がありました。そこで赤ちゃんにコンタクトすると

私『おーーい。回る向き、間違ってるよ~。どうした?』

赤ちゃん『狭くて。』

私『お母さん、限界近いし、出てきてほしいんだけど、厳しそうかな?』

赤ちゃん『怖くて。』

私『なにが怖い?』

赤ちゃん『出るのが』

私『そっかぁ。初めてこの世界にでてくるんだもんね、怖いよなあ。でも、お母さん待ってるよ~。ちょっと苦しいけど、手伝うから、お母さんと一緒にがんばって、出てきてくれるかい?』

赤ちゃん『・・・・うん』

結果、無事経腟分娩に至りました。

赤ちゃんがなかなか出てきてくれないときにコンタクトすると、『怖い』っていう子は時折います。初めてのこの世界に出るわけだから、怖さがあって当然ですよね。医学的には、回旋異常は母体の骨盤の形だったり、児頭の大きさだったり、さまざまな原因が考えられますが、明確に特定できないこともたくさんあります。私は、赤ちゃん側の気分が原因てことも十分あると思っています。だからこそ、胎教って意味があることだなと思います。
また、お母さん自身の気分も凄く大切。なにせ、繋がってますからね。赤ちゃんのために、一生懸命になりすぎると、それも伝わりますし、緊張しちゃう。どんと来いと、構えるくらいがいいのかなと思います。

私は吸引分娩などをする時は、必ず赤ちゃんにも理由を話して、協力を頼むようにしています。返事が返ってこないこともありますが、お産は赤ちゃんも含めて、みんなで協力してやるものですから、赤ちゃんが置いてけぼりにならないようにすることは、大切ですよね。

つづく

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