ただ夢だけを見ていた一年前。②

ちょっと時間空いたけど、、
続きを書いてみようかな。(めちゃくちゃ長くなっちゃった、、)

ファクトリーに入ってから、
最初の2ヶ月は私がデニムの作品をミシンで縫うとゆうことや、
裁断などをただ学ぶ、
いわば研修のような2ヶ月だった。
その後私の今後を考え、
正式にパートとして働くこととなった。
その時間は朝の9時から夜の20時までとゆう、
かなりのロングタイム勤務だった。

その後離婚をきっかけに正社員として雇ってもらうことになった。
勤務時間は変わらず、
パートの時は週休2日プラス1日休みが、
社員になってからは週休1日プラス1日休みとなった。

ただ楽しくて、
お給料をもらうのも申し訳なくなるほどだった最初だけど、
段々と環境とゆうか、、、
状況は変わっていった。
面白いことを言えない、
お笑いもわからない、
オチって何?な私は、
ファクトリーのみんなからしたら異生物のようで、
度々いじられていた。
ある日、
私の『つい違う方向へ思考が進んでしまう』性質?について、ものすごく、、、
キツく指摘された。
確かに私の悪いところだと思い、
反省し、気をつけようと思った。
でも、その時に、
『話していても理解されなくて面白くないから、
彼氏とか旦那に浮気される』、
『絶対されとるわ』
と言われて、
とても辛かった。
どうしてそんなことを言われなければいけないのか、、、
私の悪いとこを指摘して教えてくれるのはすごくありがたいことだけど、、、
浮気されるとか、
なんの根拠もなく浴びせられたその言葉は、
私にとって暴言でしかなく、
どう頑張っても受け入れられるものではなかった。

またある日。
私は前の仕事柄もあって、
靴下がたくさんあるとゆう話を社長の奥さんと話していた。
でも、今となってはそんなに必要ないし、
奥さんも『もう捨ててしまいー!』と言っていて、
そうですよねーとゆう会話があった。
その後、社長や上司とお話しする機会に、
その話をされて、
『物が無駄に多いのはいいことないし、
ちゃんと捨てなあかんで!』と言われて、
私も同意し、
『明日休みなので靴下捨てます』と言った。
翌日、週一回の貴重な休み。
次の1週間のためにお弁当など1週間のご飯のために
買い物をして、
作り置きをしていた。
そうこうしているうちに
気がついたら夜。
バタバタとやることやって就寝。
休み明けで、
社長に靴下のことを聞かれて、
正直にお弁当の準備とかしていたらできなかったことを伝えた。
すると、
社長は怒って、
『それ裏切り行為やで』と。
かなりキツく責められた。
『そんな約束も守れんその程度の人間なんやもんな!』とか、
『裏切られてショックや』とか、、
確かにやると言ったことをしなかった私が悪い。
私にとってたかが靴下を捨てるということ、
でも社長にとっては大事な約束だったのだと。
何かを言葉に出すということの怖さを知った。
正直、今思い返しても、
そこまで怒ることでも、
そこまで責められることでもないと思う。
でも、誰かと話をする中で
どんなに小さなことでもたとえ口約束だとしても、
約束をするとゆうことは
信頼関係につながる可能性があるのだと言うことを学ぶことができたと思う。
このことがきっかけで、
上司から休憩時間を30分に減らされた。
1日10時間半働くことに。

私は工業用のミシンを4台持っていた。
工業用なので、
台がついていたりと、
かなり置く場所が限られるもので、
ファクトリーで働くようになってから、
ファクトリーに置かせてもらっていた。
うち一台は、
仕事でメインで使っていた。
当時、ファクトリーでずっと働き続けることも考えていて、
そうなれば、
工業用のミシンを自分所有で持っていてもただの宝の持ち腐れとゆうか、、、
持っていても仕方ないかなと思い、
1番使わないだろう4台のうち2台を処分しようと思い上司に相談をした。
以前に社長が、
ここで働くなら持ってるミシンも必要ないし、
買値で買い取ってもいいと言ってくれていたので、
そうなると思っていたら、
翌日帰って来た返答は一台3万円で買い取るとのこと。
一台はそのくらいでも、
少し安くなったくらいだけど、
もう一台は26万円で買った、
高価でなかなか市場にも出回らない物。
社長曰く、普通にミシン屋さんに売っても一台3000円とかにしかならないから、
それならここで一台3万円で買い取るとのこと。
、、あれ?
話が違う、、?
でもその時反論することはできず、
話は進んでしまった。
でもやっぱりもやもやして、
せめて26万のミシンの方は保留にしてもらおうと思い、
社長に相談をした。
社長は『別に必要のないミシンをあなたのために買い取ろうとしてたのだからいいんやけど、、、
一度すると言ったことを覆すのは、
後出しジャンケンと一緒やで?
卑怯な行為やで。』と。
いろいろと言われて
結局そのまま買い取ってもらうしか無くなった。
このことでも、
靴下の時と同じような、
一度口に出すということの怖さをさらに実感した。

そして、、

この時から、
この会社に対しての不信感が生まれ、
今まで見て見ぬふりをしていたような
陰に潜む闇とかがよく見えるようになっていった。

そもそもミシンについて、
確かに一度言ったことを覆すことは
それこそ信頼関係を失わせることもあるけど、
最初に言っていたことと違うことを言い出したのは社長だし、
たとえそれがなくても、
私の所有物を逃げ道を塞いで
安く買い叩くことが
同じ会社で働く仲間に対してすることなのだろうかと思ってしまう。
一度やると言ってやってしまった!となることもあるけど、
それは高い金払って勉強したのだと思うのだと社長は言ったけど、
同じ社内でもそこまで高額なお金を払わないと学ばせてもらえないのかと、、
26万のミシンは、
その後社長が普通に使っている。
ファクトリーで使っているものと同じ物で、
安く買えてラッキーなのだろうなと、、

いろいろなことを考えるようになった。
そもそも自分が今持っている給料。
月給16万円。
どんなに残業しても、
休みの日に出て作業しても、
定額16万円。
交通費など何かしらの手当もつかない。
時給換算すると640円となった。
最低賃金を大幅に下回る金額。
毎日10.5時間勤務で、
法律上の1日8時間、週40時間を超える勤務は残業として扱うという決まりなんてここには関係なかった。


ここにはお金じゃ買えない価値がある。
ここで働けることが幸せなんだ。
生活ができたらいいんだ。
働かせていただいているんだ。

そう思って働いていた。
でも心と身体はもたなかった。
自炊をしないと生活できないから、
どんなに遅い時間でもご飯を作った。
ご飯食べるのは21時か22時を回った。
ある日社長に約束させられた
11時には寝るとゆう約束を守るためには
食べてすぐ寝るしかなかった。
気がつくと
胃がおかしくなり、
逆流性食道炎(おそらく)になっていた。
不意に襲ってくる吐き気がつらかった。
薬を飲み続けて
なんとか落ち着いた。

気がついたら再発していた、
咽喉頭異常感症(ヒステリー球)。
特別不便があるとかではないけど、
常に喉に違和感があり、
不快な状態が続いていた。

ちょっとしたミスでも人格的に注意をされるから、
常に気を張っていた。

私は何か言われた時に受け入れられない性質で、
何かを言われたら、
納得できなくても、
理解できなくてもまずはその通りやってみろと言われていたから、
とにかく言われる通りにするしかなかった。

常にお金のことを考えるようになった。
どこをどう削れるのか、
どうしたら少しでもお金が浮くか、、、
そんなことばかり考えていることに気づいて
悲しくなった。

体重は5キロ減っていた。
頑張って食べても戻らなかった。

精神的に不安定になって
身体も壊して
自分がなんのために頑張っているのかがわからなくなった。
そして、洗脳されかけてたのかなと思った。

そして、
魔法が解けた私は
たくさん考えて、
退職することを決めた。

つづく。

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