138.ソウルコーチへの道 ep.15 ど真ん中だけが正解じゃない
射的は、まっすぐど真ん中に当てても、ただ、後ろに倒れるだけで、下に落ちない。
左上か右上に、できれば下から上に当てると、浮き上がるような回転が生まれて、下に落ちていく。
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(直球すぎると、動けない)
縁日の射的を思い出した。
台の上に並んでいる的(駄菓子や、おもちゃなど、いろいろ)に、コルク栓の弾を当て、下に落とすともらえる遊びだ。
長女は、保育園の頃から、縁日の射的が好きで、まったく当てられないときから、やりたがった。
義父母の家の近くの神社に戎神社があり、縁日が立つたび、祖父母からお小遣いをもらうと、必ず射的をした。
初詣で行く天満宮と、十日戎と、夏祭り。一年に三回だけの射的なのに、まわりの人に教えてもらって、年々、うまくなる。
それをずっと見てきた。
主人も私も、射的をやりたいと思ったことなど、一度もない。
(この子は、どうして、射的をやりたがるのだろう?)
ずっと不思議だった。
今、わかった。
私に大切なことを教えてくれていたのだ。
(ど真ん中だけが正解じゃない)
射的は、まっすぐど真ん中に当てても、ただ、後ろに倒れるだけで、下に落ちない。
左上か右上に、できれば下から上に当てると、浮き上がるような回転が生まれて、下に落ちていく。
一度では、落ちそうもないものは、どうするのか。
倒れないようにソフトに、少しずつ位置をずらすような当て方をして、何度目かで落とす。
(的外れに見える当たりが、大事な位置に的を運んでいる)
セッションも、似ている。
私の場合、直球すぎると、動けなくなる。
受け止める前から、もう怖い。
だから、コーチの前では、ど真ん中ではなく、端っこのほうを見せている。
ぜんぜん、関係のないことを話しているようなこともある。
逃げていると、感じていた。
だけど、触れていないど真ん中に、
(ちゃんと届いている)
ソウルコーチのセッションを重ねて、そのことを、感じ始めている。
直球ではなく、かすめるように。
倒れないようにソフトに、少しずつ。
的外れに見えるような当たりが、ど真ん中に響いている。
(どのセッションも、繋がっている)
ソウルコーチへの日々がぜんぶ。
「道」は、終わりなく続く学び。
浜田えみな
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