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347.みなえみ日和5 ~結びは祈り~


(結んでできあがったかたちに、神様が宿る)
(結びは、祈りのかたち)
 
だから、こんなにも心惹かれるのだとわかります。
 
神道において、結びのかたちが神格化されていることを思い出します。
日本人が、つつむことと、むすぶことで、表には出さない祈りの気持ちを表してきたことも。
 
(本文より)
 
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天然石をマクラメ編みという技法でくるんで、装飾をしたアクセサリーがあります。
 
以前から知っていましたが、先日の夜更け、パソコンの画面に飛び込んできた投稿の、オンラインショップの画面に並んでいる作品を観て、その美しさに引き込まれました。

ひとつひとつ観ていく中で、石の中に可憐な花が咲く世界が広がっているような天然石と、その石をとりまく不思議で美しい結び目と繊細な色使いから、目が離れません。
 
飾りの部分は、お姫様のティアラのようでもあり、天使の羽のようでもあり、その中にも、まだ硬いつぼみや咲き始める前のふくらみなど、花を感じさせる色使いがあり、観れば観るほどときめきます。
 
石の名前は、ガーデンクオーツというものだと知り、宇宙の、地球からの、奇跡のような贈り物に魅了されます。
 
お姫様のような桜色のグラデーションは、甘くラブリーで初々しく、今の自分が身に着けている姿は、正直なところ想像ができず、合わせる服もないのですが、手元に持っておくだけでいい、そばにあるだけでいいと思って、夜中の1時を過ぎていたのに、眠い目をこすりながら、名前や住所やメールアドレスや支払い方法を入力したのです。
 
作家さんから届いた包みは、丁寧に梱包され、とても素敵な色合いの布袋と、浄化に使うホワイトセージと、手描きのメッセージが添えられていました。 

実際に、「マクラメ編み」を手にして感じたのは、その「手触り」です。
目で観るのではなく、
 
(指の腹で奏でを聴く)
 
という体感です。
 
何より、どうやって作るのかわからないほど、均等に、しっかりと縒り合された紐の美しさ。
どれほど、集中して、心をこめて、向き合っていらっしゃるかが伝わってきます。
 
その先につけられた、いろとりどりの小さな石の配列と角度によって色を変える輝きにも心を奪われ、飽きることなく見とれます。
 
もちろん、メインのガーデンクオーツの世界にも。
飾りの美しすぎる結び目の模様にも。
 
ふれているだけで心がうるおい、身に着けると、このうえなく幸せな気持ちです。
 
もっと身に着けたくなり、ピアスが欲しくなり、またしても目を奪われた2点を購入。



射手座の期間は、自分の中の小さい子の声を聴こうと決めたので、望みにブレーキをかけません。
 
届いた2つは、まるで月のひかり。
 

フォシルコーラルという石は、珊瑚が化石になり石英化したものだということで、レースのような白い花が咲いています。
ラベンダーアメジストと呼ばれる、淡い紫のやさしさ。
ブラウンムーンストーンの、スモーキーで落ち着いた光。
 
身に着けると、月の女神のようなエネルギーを感じます。
 
「マクラメ」とは、紐や糸を手で編み、結び目を作ることで模様を生み出していく技法だそうです。
語源は、アラビア語の「ムクラム」で「交差して結ぶ」という意味があるとのこと。
 
(結ぶ。組む。編む)
 
〈そのことによって生まれた装飾を「神の所業」として、祈り、崇め、感謝し、継承していく〉
 
マクラメのことを調べていくと、そんな歴史が書かれていました。
 
(結んでできあがったかたちに、神様が宿る)
(結びは、祈りのかたち)
 
だから、こんなにも心惹かれるのだとわかります。
 
神道において、結びのかたちが神格化されていることを思い出します。
日本人が、つつむことと、むすぶことで、表には出さない祈りの気持ちを表してきたことも。

 浜田えみな

「みなえみ日和」は、3と7のつく日に、おもてなしの心で連載します。
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