190.LAS式ソウルコーチへの道 ep.45 認定試験開始まで
会場に着くと、zoom の画面でしかお会いしたことのないみなさんが、実際にいる。
リアルに会うということ。その存在。笑顔しか出てこない。
マスクごしでも、リアルに会話ができることの、尊さ。
これから試験が始まるという緊張と、非日常の世界にいる高揚。
(この場にいること。ここに来れたことに感謝)
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◆誰かといっしょにグラウンディングしたい
認定試験直前一週間に訪れた、まさかのもやもや。
考えてみれば、10月に入ってから、3回しかセッションをしていなかった。
試験前の一週間は、誰ともグラウンディングしていない。
原因は、これだと思った。
ひとりで行うグラウンディングと、誰かと一緒のグラウンディングは、深まりがちがう。
ソウルコーチを学び始めた1月下旬から6月下旬までは、週に2回以上の宿題セッションをしていた。
修了してから、50回に到達する9月29日までは、週3回以上(時には、毎日)、モニターセッションをしていた。
それなのに、10月に入ってからは、ためてしまった、ふりかえりレポートに追われて、セッションの募集をすることができないでいた。
(グラウンディング!)
(誰かに、いっしょにグラウンディングをしてほしい)
試験の前に、セッションの時間を共有できることに、感謝と歓びの気持ちがふくらみ、さっそく、募集記事を書いたのが二日前。
ところが、直前になり、試験前夜は、ずっと書いてきた『ソウルコーチの道』を、リアルタイムに書こうという気持ちになり、投稿するのをやめた。
そして、思い出したのが、毎朝毎晩、オンラインでグラウンディングを続けている仲間のことだ。
問い合わせると、すぐにzoomのリンクが送られてきた。
(誰かといっしょにグラウンディングしたい)
その願いは叶った。
グラウンディングのあとは、そのまま瞑想となり、無料zoomの終了時間とともに回線が切れ、フェイドアウト……なのだが、新幹線の到着時刻に駅で待ち合わせてくださることになり、メッセンジャーでやりとりをして、場所と時間を決めた。
思いもかけない展開に、安心感につつまれた。
もっと早く、お願いすればよかったのだと思った。
(またひとつ、自分のことを知る)
◆会場に入るまで
当日は快晴。
通勤より、少し遅い時間に家を出る。利用している路線は、ふだんから、延着することが多い路線なので、新大阪に到着するまで、祈るような思いだった。
新幹線に乗ったら、ほっとした。
(これで、もう安心)
東京に着いたら、待っていてくれる人がいる。
(なんて、心強く、あたたかい気持ちなのだろう)
(試験の前に、ひとりぼっちじゃないなんて)
***
新幹線の座席指定は、「富士山の見える席」と言うことにしている。
みどりの窓口のかたは、ものすごくいい人で、
「ぐるりとまわりが空いている場所を取っておきますね」
と言ってくださった。
京都に着いても、名古屋に着いても、誰も乗ってこなくて、隣の席に荷物を置いて、広々と使うことができた。
テキストを開いても、頭に入っているのだかいないのだか。
窓の外は、いい天気。
地図と路線図が頭をよぎり、うつりゆく地形と同時進行していく。
東京に行くのは何年ぶりだろう。
富士の山頂は、きれいに見えるだろうか。
裾野までさえぎるものがなく、その美しい姿を見晴らせるビューポイントで、写真を撮りたいと思っていたのに、気がついたら、前方に、富士山の姿が、もう見えてきて、あわてる。
スマホを用意する前に通り過ぎてしまって、写真は撮れなかった。
それでも、その清々しさ、雄大さ、美しさを、窓に張り付いて、いっぱいに浴び続けた。
定刻に東京駅に着き、日本橋口の案内板を探す。すぐにわかった。
乗客のほとんどは、八重洲口の方に流れ、日本橋口に行く人はいない。
東京駅は、めっちゃ人! めっちゃ混んでる! と思っていたのに、通路にも改札にも誰もいない。
(誰もいない!?)
(待っていてくれるはずの人はどこに?)
ラインで所在を尋ねると、スタバの前にいるとのこと。
(スタバってどこ?)
見える範囲にスタバは見えないので、駅の人に尋ねると、いくつもあると言われて、びっくりする。
でも、いちばん近い場所を教えてもらい、そちらに向かって歩いていたら、にこにこ笑って立ってくださっている姿が、視界に飛び込んできた。
〈その人だけが見える〉というのがすごいと思った。だって、ほかに人がいないのだ。
日本橋口は待ち合わせの穴場だと思った。スタバもすいているのだと教えてくれた。
数ヶ月前は、新大阪駅の改札を出てくるその人を、私が出迎えた。
遠く離れていても、それまで全然知らない人でも、こんなふうに、会える人には何度も会えるご縁を、しみじみ感じる。
日本橋口の改札から、認定試験会場に向かう通路が見える窓際の席に並んで座る。
「ここから、見ていたら、わかるね」
と話していたら、おひとり、発見。
下からも手を振ってくれて、嬉しくなる。
受験する人たちの投稿を見ていたら、スタバにいると投稿されているかたがいて、店内を見回しても見つけられず、コメントをすると、今もいることがわかり、きょろきょろ。
ふと見ると、同じ窓際の椅子に座って、ソウルコーチのテキストを開いて勉強している姿があった。
(席に着くとき、どうして気づかなかったのだろう?)
早朝セッションで、ずっとお世話になったかただ。
会うのは初めてなのに、挨拶も忘れて、会話が始まってしまうほど。
おしゃべりに夢中になり、あっというまに時間になった。
スタバを出て、会場のあるビルを見上げる。青い空にそびえている。
◆試験開始まで
会場に着くと、zoom の画面でしかお会いしたことのないみなさんが、実際にいる。
机はなく、椅子が並べてあり、半数ほど埋まっていた。
リアルに会うということ。その存在。
思ったよりも背の高い人。小さな人。
会うのは初めてなのに、いつも会っているような気がする人。
ブレイクアウトルームでご一緒したことがなく、本当に初めて、お話しする人。
笑顔しか出てこない。
マスクごしでも、リアルに会話ができることの、尊さ。
これから試験が始まるという緊張と、非日常の世界にいる高揚。
(この場にいること。ここに来れたことに感謝)
***
綜海さんは、長い髪をなびかせ、さっそうと登場。ピンクのブラウスとパンツ。裸足に赤いサンダル。
とっても綺麗で、かっこいい。
講座でずっと聴いていた声だ。
ガハハ笑いをナマで聴けて、感動した。
(綜海さんだ!)
と思った。
(認定式の時の綜海さん)
ひとりずつ、十秒で自己紹介をしたあと、隣の席のかたと2分ずつお話をした。
みんながいる。
今、ここにいない仲間も。
(このまま、試験が始まらなければいいのに)
と思ったけれど、試験は行われた。
浜田えみな
「LAS式ソウルコーチへの道 ep.46 筆記試験&実技試験」につづく。
浜田えみな公式LINE 「じぶん温泉かけ流し」@922xqdmc
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