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9.ひめ神カード講座ベーシック ~イワナガヒメ~

ひめ神カード講座ベーシックの講座の中で、カードを引いた。
尋ねたことは、

〈この講座を通して、私が受け取るメッセージは何なのか?〉

引いたカードは、イワナガヒメさま。

カードを見た瞬間、感じたことは

〈継続〉〈不変〉〈見えにくいものの大切さ〉

日本神話のひめ神との出逢いを思い返す。

それぞれのひめ神からのメッセージが、心の奥深いところのすみずみにまで届き、内側からあふれだす、あたたかい流れを、講座のたびに感じたこと。

生まれる前からの、愛され、大切にされた記憶が、祈りによって、呼び起こされたこと。

毎回、泣きそうになったこと。

気づいていない、見えていないけど、大切なこと。

そんな、ひめ神との生活を、〈継続〉するチカラ。
地味で、華やかではないけれど、幾度も花を咲かせられる基盤が備わること。

そんな「礎」となるものを約束されたような気がして、とても嬉しく思った。

***

ところが、ひめ神さまのメッセージは、深い。

おそらく、幾層にも連なっていて、こちらが受け取りに行けば、そのレベルに応じて、どこまでも、どんなふうにでも、お告げを差し出してくださるのだと思う。

ありがたい。

次の層のメッセージを受けとったのは、講座が終わってからだ。

***

「12のひめ神講座」が終了し、1か月後に「ひめ神カードベーシック講座」が始まることが決まったとき、

(それぞれのひめ神さまについて、もう一度講座を視聴して、ちゃんとまとめておこう!)

と決めていた。
しかし、まったくできなかった。

そのことは、自分の中の疵。

だから、マインドは、そのことを、ずっと責めていたのだと思う。
しだいに開講日が近づき、前日になり、ついに当日。
大急ぎで、最終講座だけ、再視聴した。

(すごーーーーーい)

と思った。
やはり、すごい。聴くたびに感動する。

(講座ぜんぶ、復習したい)

なぜ視聴できなかったのかという、自分を責める気持ちが再燃する。
劣等感や、罪悪感が、ずっとチクチクと疼いている。

そして、いつのまにか、

〈12のひめ神さまの背景をきちんと知っていなければ、カードリーディングはできない〉

という思い込みに変わっていた。

〈早く追いつかなければ〉
〈急いで動画を視聴して、テキストを見て、感じたことをまとめなければ〉
〈だめだ、間に合わない〉

という焦燥が、ぐるぐるしていた。

だから、講座の後半で、3~4人のグループに分かれて、引いたカードについて感じたことをシェアする時間に、「神話のことは、あまり知らないのですが……」という声が耳に届いた時、

(えっ!?)

と、脳内がパニック。

しかし、ひめ神のことを何も知らないというそのかたは、カードを見て、心に届いたことを、まっすぐに、明るく、ほんとうに楽しそうに、伝えてくださった。
講座に期待する思いも、伝わってきた。
こちらまで、明るい気持ちになる。

素敵なかただと思った。

私がそのカードを引いても、ほとんど同じことを言ったと思う。同じことしか言えなかったと思う。
だとしたら、私が必要だと思っていたものは、なんだったのだろう。


「12のひめ神講座」だけでなく、「神話講座」も受講しているにもかかわらず、

〈それだけでは足りない〉
〈「再視聴」して「エッセイ的なものをまとめる」〉

という課題を自分に課し、コンプリートできないことに、追い詰められて、窮している自分って。

(いったい、なんなんだろう?)

と思った。

よくよく考えてみれば、最初に「ひめカード講座ベーシック」を受けたとき、私は、ひめ神さまのことなど、ほとんど知らなかったのだった。
「12のひめ神講座」は、ひめ神のことをてねいに伝えるために、新設された講座だ。

(私って、本当に、疲れる生き方をしている!)

〈足りない〉
〈できていない〉
〈追いつかない〉

つねに、できない自分を責めていることに気がついた。
追われて、追い詰められ、苦しくなっている。
なんとかしないと!

一つずつ解決していこうと思った。
まずは、イワナガヒメが登場する講座のみを再視聴した。

イワナガヒメが伝えるメッセージは、なんだったのか。

***

イワナガヒメが登場する場面では、妹のコノハナサクヤヒメと、ニニギノミコトが登場する。
ここでは、イワナガヒメの持つチカラのほかに、ニニギノミコトという未熟な男性の課題が浮き彫りにされる。
その課題は、

〈一面(見えるもの)しかみようとしない〉
〈自分勝手な解釈で、短絡的に行動する(隠れた真意に気がつかない。確認しない。相談しない)〉

山下弘司先生的な読み解きは、この神話を、三柱の神の話としてではなく、一人の女性の中に生まれる側面として考えていくというものだ。

〈自分の中にある「コノハナサクヤヒメ」的な部分〉
〈自分の中にある「イワナガヒメ」的な部分〉
〈そして、それをジャッジする「ニニギノミコト」的な部分〉

未熟な女性は、自分の中の「コノハナサクヤヒメ」か、「イワナガヒメ」の、どちらか一面しか見ない。
そして、こうあるべきだと決めつけ、それ以外をよしとしない。

「イワナガヒメ」のカードが私に伝えてくれたのは、このことも含まれるのではないかと思った。

〈〇〇でないとダメ〉
〈できていない自分はダメ〉

決めつけるのをやめよう。

リーディングに必要なのは、決めつけない心だと教えていただいた。
正解も、不正解もない。
人に対するリーディングでは、なおさらだ。

知識も、理屈も、クリアにして、まっさらの、まっしろな、素直な心で、
神話の世界から届く、メッセージを受けとる。

ありがとう。イワナガヒメさま

浜田えみな(初出 FB 020.8.27)

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