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3.名前という祈り
〈見えているもの〉と〈見えていないもの〉
見えていないもののほうが、ずっと大きく、神秘的であり、変わることのない土台となっている。
紐解かれる名前の音。
人との出逢いによって、名前の音を知る旅をする。
***
「使命」は、人が自分にしてほしいこと。
自分の外からやってくるもの。
自分の器を超えた大きなものが、やってくる!
「使命」と「役」を受け取って、人は成長するのだとわかった。
名前という祈りに守られて。
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『名前という祈り』
「郵便が来ていたよ」と、夫から手渡されたいくつかの手紙の中に、きれいなイラストが見えた。
6月12日の夜。
思わず、一番にとりだした。
〈ひめ神さまだ!〉
「知識を人のために活かす知恵にする力をつけます」
という言葉と、「すせりびめ」というひめ神様の名前。
落款の文字は「縁奈」と読める。
ひめカードを描かれた作家さんだ。
ひめカードとは、作風のちがった、ひめ神さまのたたずまい。
きゅっとした微笑。
結わえた二つのおさげの紙の流れ。
大きくふくらんだ、邪気払いの領巾(ひれ)。
しなやかな身体のライン。
風が吹いてくるのを感じた。
***
ことだま師®のグループで、100日チャレンジをやることになったおりに、山下弘司先生は、一日一枚のはがきを書くという「100日はがき」をチャレンジされ、ことだまにご縁のあるかたや、出逢ったかたなどに、おはがきを書いていたそうだ。
すでに先生から受け取ったことのあるかたのお話を聞いて、
(私も欲しいーーーーっ)
と思った。その願いが届いたのだろうか。
(うれしい! うれしい!)
裏を返すと、名前のことだま®の「学びの三段階」について書かれた、山下先生からのお言葉があった。
「こんにちは。最近はオンライン講座で学ぶ時間を持ってよかったですね。
一生の学びですが、聴きながら学ぶことから、伝えながら学ぶ段階が必要と思います」
(余白に「6/10 346」と書いてあるのは、346枚目ということだろうか。100を重ねながら、1000へ。
「行」を行うことの意味、1000に達することの意味については、あらためてきちんと書こうと思う)
***
ひめ神さまのおとずれ!
生きているかのように、躍動感あふれるお姿と、肉筆から聴こえてくる声が、こんなにも、心に響き、あたたかい気持ちを循環させるとは。
色が古代色っぽくてすてき。
ふと、ひめ神さまの背にあるものに気がついた。
〈弓矢!〉
オオクニヌシとともに、父スサノオから逃げるときに、三種の神器を持ち出したとされている。
刀と弓と琴。
スセリヒメが背負う〈弓矢〉を見たとき、ズンと腹の底に届くチカラを感じた。
自分の名前に「弓」の文字があるからだ。
名前という祈り。
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ひめ講座と並行して、6月から始まった「ことだま師育成講座」では、かつて学んだ平成の時代から、令和の時代へとシフトした、「名前のことだま®」の内容を、受け取ることができる。
テキストも、わかりやすくビジュアル化されている。
〈名前の持つ力について〉
顕在意識と潜在意識を氷山で表したイラストは有名だが、名前に秘められているものも、これと同じだという。
〈見えているもの〉と〈見えていないもの〉
見えていないもののほうが、ずっと大きく、神秘的であり、変わることのない土台となっている。
紐解かれる名前の音。
人との出逢いによって、名前の音を知る旅をする。
名前の由来は、見えているもの。
子供に対する願いや期待。
名前の字や意味、名づけの由来を教えていただくと、親がどういう人かがわかると、山下先生が話してくださった。
少し考えて、
(ほんとうだ!)
と思った。
弓代という私の名前は、おじさんがつけてくれ、由来も教えてもらったが、それは、おじさんが「弓」に持っているイメージと価値観を、私の人生への寿ぎとしてくれたのだ。
同様に、長男と長女の名前は、夫と私が決めたけれど、名前の文字に託した願いは、わたしたち二人の主観にほかならない。
そのことに気づいて、びっくりした。
幸い、子供たちは自分の名前が嫌いではないようだが、祈りと呪いは、表裏一体なのかもしれないと思う。
ただし、名前が好きでもきらいでも、由来があってもなくても、画数がよくても悪くても、それは氷山の上の部分のように、ほんの一部だから、気にしなくていい。
大切なのは、その下層にある。
もっとすごい宝物が眠っている。
それが、名前の音に秘められた「使命」だと、山下先生は教えてくださった。
「夢」と「使命」の違い。
夢は、自分がやりたいこと。
自分の中から出てくるもの。
自分の器を大きくしなければ、大きくならない。
「使命」は、人が自分にしてほしいこと。
自分の外からやってくるもの。
自分の器を超えた大きなものが、やってくる!
「使命」と「役」を受け取って、人は成長するのだとわかった。
名前という祈りに守られて。
浜田えみな(初出 FB 2020.6.18)
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