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正月に野田版鼠小僧を観る

今年のお正月は喪中のため、母と二人何もしないことにしたので、1日の母からお正月に清水にシネマ歌舞伎を観に行こうって言われて、早起きして清水まで行ってきました。
『野田版 鼠小僧』

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おお、見てみたいーなんて何も考えずに見始めたら、おおそうか、亡くなった勘三郎さんでした。

いきなり勘三郎さん演じる棺桶屋の三太が、人が死なないと自分が儲からないっ!と道行く人に死ね死ね言いまくるところから始まります笑

勘三郎さんの笑ったり泣いたりのお芝居、
生と死、善と悪、いろんなものが混沌と存在する野田さんの素晴らしい話でした。
ひねくれてるの、大好き!ほんとはひねくれてるわけじゃないんだよ。

帰りに2003年の上演だったと知りました…
勘三郎さんが亡くなったのは2012年だったんですね。
今年のお正月にこの作品に出会えてよかった。


帰りに最近できたちびまる子ちゃんのマンホール見て、電車に乗ったら偶然まるちゃんラッピング電車。旧清水市はまるちゃんの故郷です。
まるちゃんがあふれていた。


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本当の有名人っていうのは、本人が死んでからもずっと残り、求められるものがある人なのか。

映画もまるちゃんも泣けた、ではなくて、
死がいかに自分の近くにあるかを深く考える元日でした。

「正月や冥途の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし」

一休さんの句を思い出しながら、いつもとはちょっと違うお正月を過ごしています。

今年もよろしくお願いします。
今年こそ書く。


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