表裏日本ひとふでルート(1都7県)
企画の経緯
日本一周を5回の旅行に分割したうちの、本州の中央部分を一周するルートを今回、旅します。分割した5回の最終回となります。
目的
①関西から首都圏を繋ぐ太平洋ルートをゆく
②新潟から豊岡を繋ぐ日本海ルートをゆく
③立ち寄りで首都圏外郭放水路を見学する
旅程
本土中央部分を太平洋側、日本海側を一度に回り、ついでに防災地下施設を見学します。
ルートは和歌山>徳島>東京>春日部>新潟>敦賀>舞鶴>豊岡>城崎>大阪です。宿泊は2泊とも船中泊となります。
旅の内容
▼和歌山港>徳島港(南海フェリー)
大阪市内から南海電鉄の「とくしま好きっぷ」を利用して和歌山港駅>徳島港駅へ。何度も利用し、人にもおすすめしている「とくしま好きっぷ」は、本当に安くて便利です。
▼徳島港>東京港(オーシャン東九フェリー)
徳島港で東京ゆきにフェリーを乗り換え。こちらのお船はレストランなしの自販機フェリーで、初体験で楽しみにしました。乗客は少なめの様子、立ち並ぶ自販機と電子レンジがなかなか圧巻の景色でした。営業時間に左右されず、自分のペースで船内を過ごすことができたので、シンプルな設備とサービスが思いのほか快適でした。
潮岬(本州最南端)
夜行で長距離フェリーを利用することが多いため、日の下で景色を見ることができるのは嬉しい機会です。楽しみにしていたのは、本州最南端の地、潮岬。紀伊半島の最南端の潮岬灯台。海からの景色が見られて満足です。
直ぐ東側には、約130年前にオスマン帝国の軍艦エルトゥールル号の難破した樫野崎沖があって、樫野崎灯台を確認することができました。
▼東京港>首都圏外郭放水路>大宮駅
東京港から東京駅へはバスで移動。首都圏外郭放水路、最寄駅の南桜井駅へは東京メトロ大手町駅から私鉄を乗り継いで向かいます。
朝の東京駅と皇居をさわやかに見学しながらカフェ探し。すると皇居外苑というとんでもない立地に素敵なスターバックスを発見。朝7時からOPENしているので、東京早朝到着の際には絶対立ち寄りたいと思う場所になりました。
首都圏外郭放水路(春日部方面)に向かうのには、大手町駅から私鉄を乗り継いで南桜井駅へ。駅前にはタクシーがなかったため徒歩で移動することにしたのですが、おかげさまでこの日は23,000歩超でした。
防災地下神殿(首都圏外郭放水路)
以前、平日のみだった見学の当日に施設内のコンクリート片の落下による見学中止があった施設で、当時は大変残念な思いをしたのですが、現在は土日も見学ができることを知り、今回の東京新潟の横断時に見学の機会を作りました。
実際に見る巨大な地下空間と、設置後の増水災害が目に見えて減少しているとの説明に感動しました。自然災害にも人知で対処可能にしていく力強さを感じます。
▼大宮駅>新潟港
南桜井駅から上越新幹線へ乗車のため大宮駅へ移動。関東に土地勘のない私は、大宮駅の構内で大宮駅の恐ろしいポテンシャルを知ることになりました。大宮からどこへでも行けるとは…恐るべし埼玉。
群馬に入ると車窓に赤城山を見て赤城紬の生産地のあたりか、と旅には連れてこれなかった紬の着物のほっこりした暖かさを思い出しつつ、新潟へ山を超えて向かいます。
▼新潟港>敦賀港(日本海フェリー)
日本海フェリーの、北海道から秋田・新潟を寄港しながら敦賀とを結ぶ航路を利用。12月の日本海、荒れも少し覚悟しつつ乗船します。夕方に出発する船の窓の外は霙混じりの天気で甲板にも出ることもできない寒さですが、船内は暖かく過ごすことができます。
ちなみに、この日本海フェリーの東苫小牧発、寄港便のスケジュールが週1回のため、私の日本一周のルートのスケジュール基準になっています。
▼敦賀>城崎(小浜線、舞鶴線、京都丹後鉄道、山陰本線)
敦賀より西に向かう航路は存在しないため、鉄道で日本海側を進むこととします。
敦賀駅では延伸してくる北陸新幹線のための巨大な駅舎を見たかったのですが、夜明け前では、未稼働の駅舎は見ることができませんでした。
▼東舞鶴
できれば東舞鶴港で軍艦クルーズをしたかったのですが列車の時間都合で東舞鶴を陸上から見学しました。日本海の守りを担う軍港の雰囲気、小樽舞鶴航路の日本海フェリーなど、舞鶴の地域性を感じることができます。
▼京都丹後鉄道
兵庫県に近づくころ、各駅に羽衣神話や安寿と厨子王伝説、龍伝説など伝承だらけで駅看板の情報が急増し、再訪したくなる日本海側のソフトパワーを感じました。
▼城崎温泉>大阪
日本一周ルートは豊崎で完結しますが、帰阪ルートには二駅西に行った城崎温泉>大阪のコスパよしであるバスを利用します。全5回、船主体の日本一周企画はめでたくFIXとなりました。
旅を終えて
今回は本州中央部を太平洋側、日本海側と2泊3日で旅しました。移動を主体にした旅ですが、適宜観光もしてどんどん変化する訪問先の特色を楽しみながら、無駄なく進むことができました。
日本の中央部分を表裏一筆書きでまわるルートで、東京と新潟の時間的な近さや、北陸から山陰の遠さ、太平洋側と日本海側の冬の景色を一度に知ることができた、見ごたえのある旅でした。
また、できれば日本海側に復活航路や利用のし易い電車ができるよう、敦賀に延伸する北陸新幹線をきっかけとする地域活性を楽しみにしようと思います。
以上
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