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「3月のライオン」リスポッケ先生&いちごちゃん根付鈴 仕上げのおしゃれ〜アクリル&紐の色選び、箱作り〜

こんにちは、EMICEの岡内です。
受注販売中のリスポッケ先生といちごちゃんの根付鈴について、前回は羽海野先生と原型師さん、鈴工場さん、弊社による、鈴の造形〜彩色の経緯をご紹介しました!

今回は夢のようにカラフルなアクリルパーツ、色とりどりの根付け紐のコーディネート、そのまま飾れるデザインのパッケージができるまでのお話を、まとめてお届けします!

今回の根付鈴には、羽海野先生の大好きな「クリア素材」のドングリやイチゴのアクリルパーツがついています。

こちらは当初、いちごちゃんの鈴を小さくかわいらしく作り、その小ささを際立たせるために大きなイチゴのアクリルパーツをつけようという意図で制作をはじめました。
ただ、制作していくうちに鈴自体を小さくしすぎるとせっかくのいちごちゃんのかわいいお顔が点のように小さくなってしまい、その小ささだと塗装を含めて満足のいく再現が難しくなることがわかり、鈴の大きさは元に戻すことになった経緯がありました。

しかし、色見本のアクリルパーツ自体はとてもかわいらしかったため、「どうにかしていろんな色をたくさん読者さんに届けたい」というお話を羽海野先生からしていただきました。
そして話し合いを重ねる中で、ドングリもアクリルで作ることに決まりました。

アクリルパーツの色見本といちごちゃん

また、「ドングリやイチゴのパーツをファスナーチャームにして、5色くらいいろんな色を詰め合わせてカラフルなセットにしたい」というご希望も羽海野先生からいただき、実現できる方法がないかアクリル工場さんにご相談しながら調べていきました。
結果、いろんな色のファスナーチャームセットは、ものすごくたくさん売らなければ採算が合わず、困ったことになってしまうことがわかり、今回はみなさまにお届けすることができませんでした。

とは言え、「いろんな色」を作る方法を模索した時間が無駄になったわけではありません。
ピンク・黄色・オレンジなど、色付きのアクリルを型に流し込んでそれぞれのパーツを作ると、「最小ロット」と呼ばれる、何か商品を作るときに最低でも作らなければいけない個数が、びっくりするほどたくさんになってしまいます。
どうにか、私たちが「いろんな色」を作れる方法はないものか……
うんうんうなりながら工夫して考えます。
この時間があったから「無色透明のアクリルでそれぞれのパーツを作り、染料をとかした液で煮て、さまざまな色に染め分ける」という方法に出会えたのです。

ずいぶん回り道をしましたが、いろいろな方法を探ったおかげで、リスポッケ先生にもいちごちゃんにも、それぞれ3つずつカラフルなアクリルパーツをつけられることになりました。

いざ3つずつアクリルパーツをつけるとなると、アクリルパーツの色選びも夢いっぱいで、「スミスさんならどの色を選ぶ?」「恥ずかしがらずにかわいいに全振りしてみるのはどう?」というふうに、色々なサンプルを比較して今の3色に決まっていきました。

途中、羽海野先生も私たちもノリノリになり「色の名前をかわいく呼んでみよう」と話して、ラブリーオーロラ、いちごパンチ、ミラクルパワーなどの言葉を並べていきます。
そしてどういうわけか、紫色+オーロラコーティングのドングリを「闇の⼒」と名付けたのですが、後日届いたカラーサンプルを⾒た⽻海野先⽣の第一声が「ナスみたい!」で、ズッコケて笑いあったりしました。

ナスみたい!by羽海野先生

紐については、工芸社さんが⾒本帳を丸ごと送ってくださり、アクリルパーツや小鈴との調和を大切にしながら、たくさんの選択肢の中からこちらも夢いっぱいに色を選びました。
羽海野先生曰く「一粒の真っ赤な小鈴は絶対に外せない!」とのことで、まず赤い小鈴を使うことが決まったのですが、どの紐も赤い小鈴を添えるとぱっと明るい雰囲気になり、全部かわいくて逆に選べず悶えてしまいました…!

このようにパーツひとつひとつの色にまで先生がこだわって選んだものになりますので、リスポッケ先生といちごちゃんをお迎えしていただいたら是非、その配色を確かめてみてください。

また今回、アクリルパーツの根付には⽻海野先⽣のお名前をあしらった小さなプレートをおつけしました。
プレートは、リスポッケ先生やいちごちゃんと別々にポーチなどにつけていただいても、羽海野先生のグッズだということがさりげなく伝わればよいかなと思って企画が始まったのですが、こちらも形や材質やメッキの色など、様々な要素にこだわって今の組み合わせにたどり着きました。

箱については嬉しいことに、仕様決めから図案まで全面的にデザイナーにお任せいただけましたので、ご期待を裏切らないようにかわいく仕上げていきました。

まず、箱におさめたまま並べて飾りたいお客様もいらっしゃるかと思い、マニーちゃんと並べて飾れるサイズに揃えたいと考えました。
今回はドングリ根付やイチゴ根付とのセットですので、横幅を広げましたが、高さと奥行きはマニーちゃんの箱に合わせています。

図案については、マニーちゃんが⼋百屋さんの店頭で座っているシーンのめかぶの箱に⼊ってる様⼦を再現したものでしたので、いちごちゃんもスミスさんとの印象的な出会いのシーンに描かれていた、イチゴの箱に入っている様子を再現しましようと決めました。

リスポッケ先⽣の箱は、リスらしさ、森らしさなど、色々な要素をどう取り入れるか悩みながらいくつも案を描いて決めていきました。
羽海野先生とのお話の中で「頬袋に⾷べ物を貯めるリスの習性は蓄え上手のシンボル」というキーワードが出ていましたので、ドングリや木の葉といった森らしいモチーフを食べ物のパッケージにちりばめようという考えで、今のドングリ&木の葉型のクッキーのパッケージ風の図案にたどり着きました。

今回のnoteでは夢のようにカラフルなアクリルパーツ、色とりどりの根付け紐のコーディネート、そのまま飾れるデザインのパッケージができるまでのお話をお届けしました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。

このように大切に作った根付鈴。
受注期間は2023年4月9日(日)23:59までとなっていますので、ぜひお買い求めいただけるとうれしいです。

羽海野チカ 3月のライオン リスポッケ先生 根付鈴
羽海野チカ 3月のライオン いちごちゃん 根付鈴

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受注期間:2023年2月23日(木・祝) 〜 2023年4月9日(日)23:59
お届け時期:2023年7月下旬 ~ 順次発送予定