オンラインレッスン所感
今月から、私の指導するすべてのヴォーカルレッスンをオンラインに切り替えました。
この状況なのでね。ギリギリまで様子見ていましたが、踏み切りました。
というわけで、オンライン環境の動作確認を兼ねてオンラインレッスンのトライアルを毎日1-2本入れています。
そこから見えてきた利点(vocal編)
①りきんじゃう人
りきんじゃうのは、大きい声出そうとか、しっかり歌おうと思うから。
普段マイクでレッスンしてると、アンプモニターから大きな声がでてくるので(我がスタジオはマイク完備)、
特にまだ自分の声の客観的に聴けてない人は、自分の耳のそばで鳴る声が聴きたくてモニターから出る声との張り上げ合戦をしていることが往々にしてある。
モニターからの声はこうやって聴いて!っていうそのテクも伝えてるけど、
どうしても耳のそばで鳴ってる声、頭の中で鳴ってる声(骨伝導音)が大好きすぎて離れられない現象。
で、オンラインはそんなことしたら声割れる。笑
今のところ、そこの力み、強制シャットダウンできてます。
②声が出ない、声量がないって思ってる人
①とも、つながっていることなのですが。
声量がないって思ってる人は二重のプレッシャーを抱えてる。
・ちゃんと出さなきゃ っていう心のプレッシャー
・ゆえに、声帯が無謀な息パンチに耐えなくてはいけない物理的プレッシャー
(これ、息漏れとアタック感だけ増大して母音が鳴らないので負のループ)
おお、書いてるだけでかわいそうになってきた。笑
ちなみにだいじょうぶ私全部経験済みなので。笑
心身両側からお互いの首をしめています。
オンラインレッスンはむしろそこに利点あり。そもそもそんなに張り上げられる環境じゃないことを逆手に取れた。
普段えみスタだと「防音バッチリマイク完備好きに声だせてサイコー!」状態だけど、それ、ご自宅でできないよね。笑
そうすると、「ボリューム7割にしてそのぶん音の密度濃くするよ、息漏れ&アタックの爆発改善ね。」のあれができるわけです。
なんのこっちゃの人はレッスンで。私のレッスンそれなりに長期受けてる人は、みんなわかるよね。
③精神的な壁めっちゃ超えられる
おうちでやるの、家族に聞かれるの恥ずかしい…という、歌手志望の若い子!わかるよ!めっちゃわかるよその気持ち!
でも、家族にきかれんの恥ずかしくて、人前でうたえねぇよ。笑
そして、理解のある親御さん。めっちゃ応援してくれてる。
自分さえその壁とっぱらったら、家族なんてあなたの最大のファンよ。
思い切ってやってみたら、家族に褒められるという「最強の精神的肯定感」を持って進んでいける。なかなかおもしろいです。
もちろん、オンラインにしたとたん離れていく人もいるよ。
「通わせてよ、ひどい…」って。笑
わかりますわかります!
でもでもでも今は事情が事情だから。
逆に、プロの子がオンラインでレッスン成立してますから。
だいじょうぶよ。私あなたのために自分のために誰かのために音楽のために、この苦境だけど最大限の工夫しますから!というところですかね。
ここを共に乗り越えられた仲間と、収束後走り出すための準備もばっちりしていくからね。
ピアノ弾き語り編はまだまだこれから。トライアル中です。いろいろ書いてこ。
最後に、
音楽業の人、今ほんっとに真面目に自粛してると思う。
仕事なくなっても、それでも命のほうが、って、自粛してる。
「自分も感染してるかもしれない」
という前提で、できるひとはStay Homeしよう。
や、できないと思ってる人も、もう少し、できるかも。
こんなにも、ひとりひとりの意識の力が直接の効力を持つことなんて今までなかった。というか、その効力を信じてこれなかったのだと思う。
選挙でも、なんでも、どんなに「ひとりひとりの一票が…」って言われても実感なかった人も多いと思う。
でも今は、ひとりひとりの意識が大きな波となって流れを作ってるってことが、実感としてわかるんじゃないかな。
どの波を作るかは、自分が決めてるのですよね。
なんとか、それぞれの前に立ちはだかる荒波を超えていい景色を見たいと思います。
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