足もとの春
3月も後半が過ぎ、桜の開花宣言があちこちから届くようになりました。今年も新しい春がやってきましたね。
桜ももちろんうつくしいのですが、この時期、アスファルトやコンクリート塀から、ひょっこりと顔を出す植物が私は気になります。冬の間は淡々と準備をしていて、暖かくなると周囲の悪条件にも関わらず、果敢に伸びて花を咲かす植物たち。たくましさと可憐さを持ち合わせたそんな植物に出会える春は、歩いていても足元がいつも気になります。今月はそんな植物たちを上から見た雰囲気で、図案を作りました。
さて、植物の刺繍といえば、葉の表現が要の1つのような気がします。尖った葉は先端をシャープに、そして葉脈をしっかり出すことで生命力を感じる表現ができると思います。
ところがなかなか難しいのが、この葉の表現ですね。今回は、「先端が丸い葉」「先端が尖った葉」「葉脈のない尖った葉」「小さな葉」の4つに分けて、詳しく刺し方を解説したいと思います。
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