コロナショックについて長期積立投資家が感じること

新型コロナウィルスが世界的に広がりを見せる昨今。2020年2月12日に29,551.42ドルの史上最高値をつけたNYダウは、3月12日に21,200.62ドルを付け、わずか1ヶ月で約28%下落と急転直下しました(終値ベース)。連日1,000ドル単位で上下するようなジェットコースターのような相場になっています。

会社員で資産形成途上にある私は、これまで以下のスタンスで投資に臨んできました。

・労働して給与収入を得る
・余剰資金をひたすら積立投資(先進国株・新興国株・世界REITなどのインデックス投信)
・与信で現物不動産へ投資

資産状況の集計は年イチくらいでしか行いませんので、正確には把握していませんがこの1ヶ月で私の保有する金融資産は軽く500万円を超えるくらい評価額が下がっていることと思います。

ただ、直近の大荒れ相場を前にしても何か投資スタンスを変えることはありません。それはリスク許容度と資産形成目標変化は無いからです。

私は会社員として安定収入を得ており、どんなに保有資産が毀損しようが路頭に迷うことはほぼ考えにくいです。また、資産形成の目標は、2025年頃までに1億円ほど貯めてから会社を辞めてNEETとして生きていければいいなと考えており、それまで相場に身を任せればいいと思っていますが、仮に目標未達であったらやっぱり2040年くらいまで働こうかな、などとその時に方向修正すればいい話です。

そして、リスク資産は長期的に右肩上がりとなる、という考えに変化はありません。企業は利潤を追求し、借金を返し、入居者は家賃を払う。だから株式・債券・不動産といった資産は上がる。いたって当然でシンプルなことです。
個々の企業によって勝ち負けはあるものの、全体を指数化したものは激しく上下に揺れながらも長い目で右肩上がりになって当然だろうと高を括っています。
仮にこの未来が信じられなくなった時は、リスク資産をすべて手放す時だと思いますけどね。少なくとも私は過去200年くらい株式が右肩上がり傾向で伸びてきた事実に抗うほどひねくれてはいません。

また、やや変な話ではありますが今回やや大き目な株価調整が入っていることで、ちょっとホッとしている気持ちも正直あります。過去5年ほどの株式相場は、多少大きく上に振れ過ぎていたような不気味さがありました。

<過去のNYダウ(終値)の推移>
・2015年末 17,425.03ドル (前年末比 ▲2%)
・2016年末 19,762.60ドル(前年末比 +13%)
・2017年末 24,719.22ドル(前年末比 +25%)
・2018年末 23,327.46ドル(前年末比 ▲6%)
・2019年末 28,538.44ドル(前年末比 +22%)

株式投資で得られる平均的な期待リターンは5%~7%くらいかな、という肌感覚を持っているので、行き過ぎたバブルになって一気に下落してしまう前に今回の株価調整でならされているような感じもします。
また、1ヶ月で約30%減みたいに動くときは大きく動くものだ、と身をもって体感できることは幸運なことにも思います。

なお、今後の経済の動向は、正直わかりません。テレビやネット等で、多くの人が色んな予測を言っています。感染者数、死者数、収束時季、東京五輪の開催可否、等々。
ただし目先の上げ下げなど些末なこと。私はそういうのを今季のプロ野球の順位予想と同じようなエンタメとして楽しんでいるだけで、自身の投資行動へ影響させることはありません。

また、中には「やはり不安定な株式投資はダメだ」という理由付けに利用して変なビジネスや私募案件を勧誘するようなものも散見されるようになりました。人の不安にここぞとばかりに付け込んできます。
万が一そういうものに手を出す際は、自己責任で最悪ゼロになってもいいやと思える金額でやりましょう。

2019年の「老後2,000万円問題」等をキッカケに最近投資を始めた方もいらっしゃるかと思いますが、自身のリスク許容度・資産形成目標、そして株式投資等で資産が上下しながらも長期的に右肩上がりとなっていく未来を信じ続けられるかどうか。そこらへんを見つめ直してみればいいと思います。
結果的におそらく大半の人にとって、投資行動を変化させる必要は無いことと思います。

あとは投資とは反れますが、日常生活ではトイレットペーパーなどの日用品や食料などを多少備蓄しておくのも教訓かと感じました。最近は必要最低限の物しか持たないミニマリストな方々の話題もよく聞きますが、行き過ぎは考え物ですね。

最後に、言うまでもなく一番大事なことは個々人の体調管理ですので、皆さんお元気で!

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