妻が親友に寝取られた話⑤

1週間


遥が妻を寝取った翌日から、行為はエスカレートした。

共通の秘密に妻の罪悪感。それらが遥の性欲のSの部分を暴走させる。

(バラされたくなければ…)

学生でもあるまいし、いい歳こいた大人がなにをしてんだと思わずにはいられない。

けれど効果は絶大だ。

あの日以来、遥から僕の携帯にはよくLINEがきた。

遥「今日夜予定ある?」

僕「今日は飲みに行くよー!」

なんてシッカリ探りを入れてきているのだ。

僕はだいたい週に3回くらい外に出ていた。

その日はつまり遥が来ることになる。
僕の知らないうちに嫁を寝取りするのだろう。

あの日から1週間が経った。

遥は僕の知らないうちに3度、妻を抱いていた。

洗脳と暴走


後、1週間後には僕に全てがバレる。
そんなことをよそに、2人はどんどんエスカレートしていった。

この3度(計4回)なのだが、遥はどうも妻を洗脳している。

バラされたくなければという秘密と妻の罪悪感につけ込んで、妻は遥かに逆らえなくなっていた。

・・・と思うのだが。この気持ちについてはまた別の話で書こうと思う。

とにかく遥の洗脳術。とても恐ろしいものである。

実際妻には、遥は悪い奴ではなく良い人の認識でいるのだ。

ストックホルム症候群(※犯罪者に恋をする)まさにこれに当てはまっていると思う。

遥は秘密をバラさない立ち位置で、妻を抱いた。僕のいない日に。

元々、妻の相談友達だ。お互いの事はある程度知っている関係だ。

そこから、僕が出かける日に妻を抱く。3回も。

さらに恐ろしいのは、遥は妻に恋愛感情があると宣言していた。これが恐ろしい。

つまりネタバレするとこのセリフがあったのだ。

遥「俺はえまの事好きやし、好きやったら抱きたいと思うやん?でも結婚してるし、諦めようと思っていた。でも、あんな写真見てもうたら、諦めきれずにせめて抱きたくなるやろ?旦那がおらん時くらい。」

天才詐欺師である。笑

これに俺はドSというセリフを元々足していたのだから、妻は手も足も出ない。

実際妻には、旦那がおらん時に相手してくれる秘密を共有する人。くらいの認識になっただろう。

現に3回も抱かれると罪悪感なんて持っていたとしても、環境に慣れ始めている。

そして、慣れ始めた頃、遥と妻は暴走していく。

僕がいる日でも、遥はえりに性的要求をするようになった。

遥「おっぱいの写真送って」

遥「まんこの写真送って」

遥「旦那でフェラの練習しといて。笑」

などなど。

妻も「えーめんどくさい😰」
とか一応返してはいるのものの、遥の「あーじゃあ、言っちゃおうかなー笑笑」的なセリフが来ると言いなりなっていた。

僕に、子供にバレないように1人でトイレに行き、写真を撮り、遥にしっかり送っていた。

黒歴史封印するために黒歴史増やすなよ!!!
↑これは当時の僕の気持ちである。

しかし、まぁ変わったのは夫婦の夜の営みである。

夜子供が寝静まり、さぁ、俺達も寝ようかなってなると、妻が決まって身体を触ってくる。

ちんこを触ってきたり、乳首を触ってきたり。
違和感がある。

普段はそんなことする人ではない。

あろうことか、「フェラしたろか?」なんて言い出し、急に僕のズボンとパンツを脱がせてパクッと咥えてくる。

僕は妊娠中だから性欲でも高まってんのかな?なんて思っていたが、さすがに3日も続くと怪しい。

なにより怪しさの理由。
妻はフェラが苦手というか嫌いで、元々したとしても、少し歯を立てるときがある。

その癖が治っている。いやコレ、前より気持ちいい。

いい事なんだけど、なんかこう腑におちない。
明らかにおかしい。

なので直接聞いた。
僕「最近なんかあったの?」
妻「べつにー」

この「べつにー」って言う時、付き合ってる頃からだいたいなにかある。

この時嫌な予感が頭をよぎった。
そういや、遥といい、妻といい最近やたら夜出かけてるか聞いてきてるな。

まさか……

考えすぎかと思いたいが、僕の悪い予感だいたい当たる。

妻を抱き、寝静まった頃、僕はそっと妻の指をもち携帯の指紋認証のロックを外した。

LINE画面を開こうとする。

するとビンゴ!!!!!

LINEにもロック画面がかかっていたのである。

真実


もう。まちがいない。妻は浮気をしている。
LINEにロック画面なんて今までなかった。

妻が起きないように、僕は妻の携帯の照明を暗くし、布団の衣擦れの音もしないように最大限の注意を払う。

暗証番号は4桁。
妻の性格上誕生日だろう。

妻の誕生日を入力した。違う。
じゃあ、子供?
子供の誕生日も入力したが違う。

2人の日付かな?
子供と妻の誕生日を入れた。

LINEが開いた。よしっ、トークの1番上には遥がいた。

最後の分はこうだった。
「旦那のを俺のと思ってしゃぶれ!」

妻「したよ✌️」

時が止まった。

悪い予感どころじゃねえ。こいつは親友だ。

え?え?
どういうこと?なんで?

疑問と共にトーク画面を遡っていく。

そこには、妻のエロい自撮りが遥に送られている。

しかも遥が命令しているが、妻は嫌そうに見えてまんざらではない。

さらに上に進めていくと、遥が家に来ている。目隠し?はぁ?

訳が分からない。

いつからだよ。思考停止から気が付けば腸が煮えくり返っている。怒り、、、いや殺意まである。

最近のフェラの謎が解けた。
しかしコイツ(遥)が原因だったとわ。

上に上にと読み進めていく。

妻「黙っていてほしい。」
妻「消してほしい」

ん?弱み?

遥から送られてきているであろうその弱みの写真は妻の携帯から消されていた。

いったいなんの写真だ?

そしてもう少し上に読み進めていく。

確信。妻のハメ撮り。そしてその時期。

なんでこんなことしているか全てが繋がった。

要するに、僕と付き合っている時に別の男が1人居た。そいつは、妻とハメ撮りをしていて、最悪なことに遥の知り合いだった。

これを妻が隠している。遥は知っていながら、俺に言わず、妻をゆすった。それに引っかかった。

ということになる。

虚無感。怒り。ショック。色んな感情があった。その中で浮かんだ答えとしては、訴えるか?こいつら?

妻を起こすか考えた。
けど、それよりどうやってこの2人を詰めるか考えていた。

裁判についてネットで調べたりもした。

とりあえず証拠がいるらしい。
証拠はあるよな。証拠は。

僕はこの日、真実を知った。親友が妻を寝取りしていたこと、妻が僕に嘘をついていたこと。
どちらも許せるものではない。

そう。復讐だ。

僕は妻を起こさず、そっと今後についての計画を立てた。



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