人生で初めてエ〇ゲーを買いました
※18禁注意
吾輩は男である。
男で、しかももう20代後半になるのにまだエロゲーやったことがないのっておかしくね??と急に焦りを感じはじめた。
人生はまだ一周目であるが、性的な楽しい経験は若いうちにしておくべきであることはなんとなく分かっていた。基本的には人間は10代をピークに性欲が衰え続ける生き物であることを考えれば、残りの人生の中で、今この瞬間が最も性的な何かを楽しめるタイミングであることは自明である。
というわけでなんでもいいからエロゲーを買おうと決心したのが先だったので、逆に何を買うべきかめちゃくちゃ悩んだ。せっかく初めて買うのなら良いものを買いたいじゃないか。
エロゲーに関しては全くと言っていいほど知識がなく、何が有名で何が面白いのかすら知らなかったので、とりあえずFANZA様にてエロゲーランキング上位のソフトを流し見した。パッケージで気になったやつをいくつかブクマして、公式サイト行ったりPV観たりしてかなり吟味した。
で、どうやらアリスソフトという会社が老舗で人気らしいことはランキングやレビューからなんとなく分かったので(エロゲ界のスクエニだろうか)、この会社に決め打ちしてソフトを見ていく。30年前からある会社なのでソフトがめちゃくちゃ多い。
で、1日中悩んで買ったのがこちら。
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わるいこと(意味深)
キャラデや、ゲームの雰囲気など全体的にポップな感じで、いい意味で典型的なエロゲーっぽくない。これが決め手となった。キャラもみんなぷりぷりしてて可愛い。
で、買ってから半年くらいかけてゆっくりやってたんだけど最近ようやくクリアした。もうめちゃくちゃ面白かった。エロゲーってこんな面白いんだなってびっくりした。
みんなにもおすすめしたいので(売上が伸びて続編が出てほしいので)、ネタバレにならない程度に軽くレビューしようと思う。
キャラ
キャラデザ神!!!!癖!!!!
昔ながらのエロゲでよくある「細目の線で描かれた綺麗系」というよりは、線や影、色が濃くて、形が丸っこく、なんとなく今っぽいアニメキャラの印象。普通にこれ顔だけ見せられて来期のアニメですって言われても素人には分からないんじゃないかな。やっぱりいい意味でエロゲっぽくない。
ちなみに僕の推しはポルノちゃん。
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名前がめちゃくちゃアウトだし戦闘服もアウトである。色々すごい。
僕ロリコンじゃないんですけど一目惚れしてずっと贔屓していました。天性のエロテク+サキュバス体質という設定があるので主人公がめちゃくちゃ絞られる。
戦闘スタイルは性技を使った(?)デバッファー。アクションがいちいち面白かったのも好きな理由の一つ。
あと普通に敵キャラもカッコいい。
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彼らは対抗クランのボス的キャラなんだけど、二人とも癖が強くてめちゃくちゃカッコいい男だった。キャラデザも良いし、声優さんの演技もよかった。敵が魅力的なゲーム、だいたい神ゲー。
武器屋のお姉さんとかも可愛い。
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ゲーム性
一言で表すなら
「18禁版ペ〇ソナ」
仲間との絆イベントをこなして親密度を高めることで仲間と自分が強くなるRPG。ペ〇ソナと違うのはデートの代わりにすけべする点や、圧倒的な倫理観の欠如。
っていうのはかなり雑な紹介だけど、ペ〇ソナやったことある人がやると絶対えっちなペ〇ソナじゃんと思うはず。世直し、学生クラン、ダンジョン潜るときに着替えて戦う、などちょっと似通った設定。
とは言いつつも、ドーナドーナ特有のゲーム性はしっかりある。ダンジョンを探索して敵を倒していくRPG要素のある「ヒトカリ」と、捕まえた女の子をジンザイとして客に割り振ってお金を稼ぐ、シミュレーション?パズル?育成?的な「ハルウリ」の二つのモードが主軸になっている。どちらもバランスよくこなさないと進めないようになっていて、絶妙な調整がされている。
ヒトカリで出てくる敵は強いので、ハルウリでお金を稼いで武器やアイテムを買う必要があるのだが、そのハルウリでお金を稼ぐためにはヒトカリで女の子を捕まえたり、女の子を育てる+ケアするためのリソースをダンジョンで確保しなければならないというジレンマがある。片方サボるともう片方が破綻するので、プレイヤーのリソース管理能力と視野の広さ、計画性等が問われる。
ヒトカリについて
普通のRPGと比べると若干タクティクス要素が強めでキャラそれぞれの役割がきっちり分かれすぎているが故の難しさがある。回復役は1人しかおらず、バフを掛けられるキャラも1人しかいない。技が届く範囲も決まっていて、それぞれ得意なレンジが全く違っており、適切なタイミングで全員を上手く使わないと負ける。ボス戦では誰が被弾するかを先読みして入れ替えたり回復をしなければならなかったりする。まるで将棋だな
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また、誰でも使える回復アイテムの使い勝手がかなりシビア。
ショップで買えるのは一日一個、全体回復がない、使うときは前の人間にしか使えないなど、普通のRPGではあまり見ない縛りがあるため、回復前提で雑に戦えない。
むずいけど、こういう一手一手を丁寧に選択しないと負ける緊張感は昨今のRPGではなかなか味わえないだろう。
ハルウリについて
ヒトカリで捕まえてきた女の子にウリをさせて金を稼ぐとかいう倫理観一発アウトなモード。ただ、このゲームにおいてはパーティを強くするために武器やアイテムが必要で、それを手に入れるための金を稼ぐ手段がハルウリしか存在しない。「悪を倒すために悪行を重ねる」が本作のメインテーマであるので、是非疑問を感じながら、あるいは自分を正当化しながらプレイしてほしい。僕は聖人君子なので、非常に心を痛めながらやっていた。
で、これが案外難しく、何も考えずにやってると一発で経営破綻してしまう。
女の子のステータスと顧客のステータスが多様で考えることがかなり多く、ヤバい客や相性が悪い客に当たると女の子のメンタルが削られ(骨折や失明などの怪我やPTSD状態になったりする)、一度メンタルが死ぬと二度と復帰できなくなるという地獄仕様。
よって、女の子が長く働けるようにメンタルケアグッズやピルなどを与えて丁寧にケアしてあげないといけないのだが、これらのグッズが非常に手に入りづらく全員に満遍なく配給することが難しい。というか不可能。
そうなると自然とリソースの偏りが生じる。プレイヤーは徐々に、お気にの子にのみリソースを割き、他の子は使い捨てで新しい子をどんどん入れてサイクルを早めるのが最も効率的であることに気付いてしまう。
もうなんか人道的に色々アウトなんだけど、プレイヤーは徐々にこの生活に慣れ、倫理観が欠如したこの世界に、気付かぬ間に適応しているというのもこのゲームならではの面白さといえる。
もやっとしたものがずっと残ったままクリアするのか、クリアするころには気にならなくなっているのか、むしろ楽しんでいたのかはプレイヤー次第である。
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また、基本ジンザイは何もしゃべらないモブでしかないのだが、たまにユニークヒロインという独自のストーリー(エロシーン有)を持ったジンザイがいる。この子達が背負っているストーリーがなかなかに重く、辛い。油断していたところに突然刺される感覚を味わい、エロゲーの凄さを味わった。
エロ要素
前述したように、仲間を強くするためにえっちしなければならない(使命感)ので、そりゃもうばんばんエロシーンが出て来る。
男性陣はエロシーンがないので(あってたまるか)、さくさく強くなるのだが、女性陣は毎回結構長めのエロシーンが流れるので、推しのシーンでない限り少し苦痛に感じてしまうかもしれない。(エロゲーはいいぞおじさんがよく言う、エロシーンを見るためにエロゲーをやってんじゃないっていう理屈が少しわかった)
これは欠点のように見えるが、それはつまりはやくゲームをしたいという気持ちから生じているものであり、ゲームやストーリーが面白すぎることの証明ともいえる。あとそれだけ丁寧にエロシーンが作られているということでもあるし。
ただ、えっちをすると強いスキルを覚えたり、ステータスが上がったり良いことだらけなので時間があるときはサボらずERO EVENTをこなそう!
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また、さまざまなキャラのさまざまなシチュのエロシーンがあり(意図的に性癖が散らされていると思われる)、どれかはお前らに刺さってくれ!という製作側の意志を感じるので、万人におすすめできる。
エロシーンは後でいつでも見返せるので気に入ったシーンはいつでも使えるぞ。
まとめ
ゲームとしての難易度は少し高めであるが、テンポが良く、キャラもポップで可愛いので不思議としんどさはなかった。また、絵柄からは想像できない重くて暗い世界観は良い意味でプレイヤーを裏切るだろう。
残酷な設定や表現が織りなすクソ重ストーリーは18禁のゲームでしか伝えられないものであり、エロゲーはストーリーがいいんだよおじさんの気持ちが分かった。この世にはエロゲーだからこそできる表現がある。それがないのであればエロゲーでなくていい。
ただこのゲームは、えっちな要素もしっかりえっちなのでエロゲー本来の役割をサボっているわけでもない。要はバランスがいいのだ。ゲームとして面白そうという人も、ストーリーが気になるという人も、どすけべなだけの人も、みんな等しく楽しむことができるゲーム、それがドーナドーナである。
人生で初めてエロゲーを買いたいという人には、自信をもってこの作品をおすすめする。
いっしょにわるいことをしよう。
PV
https://youtu.be/geqmu1xF4Ns?si=cxZchebZv-e4oIdi
公式HP(体験版もあるよ)
https://www.alicesoft.com/dohnadohna/