どうして先生になりたいのか

また書き始めてしまいました。
今度こそ年を跨ぎそうです。懲りませんね。

あまりにも実家で暇な時間を過ごしているもので、思考がめちゃくちゃ捗ってます。

私は教員志望の大学生で、来年には教員採用試験を受ける予定です。
今回は、試験まで半年を切ったこの時期に、改めて私が教員を目指す理由を整理してみようと思います。



2人の恩師がいます。
どちらも中学1年の時に出会いました。1人は数学、もう1人は英語の先生です。
恩師に憧れて教員を目指したのが、在り来りですが1つ目の理由だと思います。

どちらの先生もとにかく授業が面白かったです。数学は教え合い活動が中心だったし、演習の時間はいつもレベルの高い子向けに難問を用意してくれていたのが私のモチベーションでした。
英語の授業はゲームが中心で、単語大会や早押しクイズ大会のようなイベントもありました。英語が嫌いだったのにたった1年で大好きになり、成績もクラストップになりました。

数学の先生は1年と3年の時の担任でした。
入学して間もない頃、学級代表を任せてくれて、内気だったのに人前に出られるようになりました。3年の頃は、進路実現のために親身になって質問対応をしてくれました。

エピソードは在り来りなんだけれど、やっぱり自分を大きく変えてくれた2人の先生には本当に感謝しているし、あなたのような先生になりたいと、そう思わせてくれる影響力のある人だったと思います。


そして2つ目の理由は、これもまた在り来りですが、両親が教員だからです。
でも私は両親のような教員になりたいとは微塵も思っていなくて、むしろ反面教師だと思っています。親不孝ですが。

両親は共働き状態で、祖父母の手を借りながら私と弟の2人を育てました。
私が幼稚園の頃は母が産休育休を取得していて家にいました。この頃から母と一緒に、かけ算九九の暗唱や平仮名の書き取りの訓練をしていました。小学校に入学してから困らなかったので、母は厳しかったけれど頑張ってよかったとは思います。
弟に勉強面であまり期待していなかったのか、それとも弟のことは甘やかしていたのか、私はそこら辺のプレッシャーをずっとかけられていたような気がします。
父は仕事人間で、小さい頃一緒に遊んだ記憶がほとんどありません。母の外出中、留守番をしている時もずっとパソコンに向かっていました。弟が生まれる前だった頃は、1人で遊んで母の帰りを待っていました。そんな父も私の学業に関しては当たり前のように厳しく、話す度に「こうあるべき」「こうするべき」を強く押しつけてきました。

私が両親を反面教師だと思っているのは、教員である2人の姿というよりも「親」としての姿です。
小さい頃から今まで、両親は家でも「教員」で「親」ではなかったです。
絶対的な倫理観があり、正しさがあり、まっすぐ育てようという教育観があり、それを押しつけられているような苦しさをずっと感じていました。
強すぎるせいで、私の大切なものを奪い取ろうとしたことがあります。親だとしても教員だとしても、大人のやることじゃない。私は未だに両親が許せません。

両親としては「自由にやらせている」つもりなんです。実際、決断をするのはいつも私です。
でもその背景にはいつも、ものすごい無言の圧力があります。相談しても否定され、親の言う通りの決断を「自分で」してしまうことが多かったです。この度実家に帰って久しぶりに話して、少しは圧力がなくなってきたかなぁと思いますが、私が大人になったと考える方が正しそうです。

だから、自分で決めたはずなのにモヤモヤして、本当にこれでいいのかわからなくなって、浮ついた気持ちで生きてきました。
私は本当に教員になりたいんだろうか。自分にとっての天職は他にないんだろうか。
そんな不安からずっとずっと目を背けてきたのは自分の弱さであり紛れもない事実です。

じゃあ私のやりたいことは何なのか。

演劇です。多分。これ以外思いつきません。
仕事にしたいと思ったこともあるけれど、今のように、趣味でずっと楽しく演劇を続けることが、私が心底やりたいと思っていることです。

教育現場で演劇をやれたらいいなと思っています。
「今」目の前の相手と感情の共有を楽しむ演劇、作品づくりの中で自然と結束力や対話が生まれる演劇は、コミュニケーション能力を育む手段として最強のツールだと思うんです。
演劇と教育との親和性に気づいてしまった以上、演劇に首ったけの私が教員になる意味が1つ生まれたんじゃないかな。
これが3つ目で、3つ目だけど1番強い理由です。


教員採用試験の面接でこんなぐちゃぐちゃな語りを披露してしまっては間違いなく蹴られるでしょう。長いし。
残りの時間を十分使って、もっと上手く言語化できるようになろうと思います。

来年も楽しく勉強したいですね。頑張ります。


日は暮れましたが間に合いました。よかった。

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