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#10 相続しました


相続税・固定資産税

父が初夏に入院した。
肺に水が溜まり、真っ白になっていたらしい。大きな病院に1か月。
その後、療養のための病院に転院した。
病人なのにお腹がすいた、食事が足りないと言うので、見舞いに行くたびに差し入れを持って行った。そういう割には、痩せている。
秋には、栗できんつばを作って持って行ったりした。

その父が年末の12/30に逝去した。86歳だった。
暮れも押し迫った日で、正月元旦は葬儀ができないとのことで、1月2日が葬儀になった。
正月に葬式って大変だろうなと、よその通夜看板を見て思っていたが、まさかの我が家に降りかかってくるとは。
しかし、仮通夜、通夜、一日空いて葬儀だったので、ゆっくりとお別れができて逆に良かったと思った。

その後1年は、家に残された認知症の母のために1週間に1回は実家に帰り、
食事を作ったりご先祖様のお供えをした。
49日、初盆、1年忌などの行事やお返しの品決めなど、今まで携わることのなかった事に右往左往しながら過ぎていった。

1年が過ぎ、母の施設入所が決まった。
認知症が進行し、施設の空き待ちでやっと順番がきた。父が亡くなった翌年の暮れに入所した。

そして、相続をどうしようとなった時、私はばあちゃんちをもらった。
兄弟、叔母たちも賛成してくれた。
祖父が亡くなり、祖母が買い求めた際に、最初から長男である父の名義にしていたようだ。
山もいくつかあったと記憶していたが、父が売ったらしい。

使い道のない崖地みたいな山とばあちゃんち、竹林、山林合わせても
評価額が20万いかず、相続税も固定資産税もゼロだと司法書士の先生から言われた。
私には、土地に価値があるなしよりも、税金を払わなくてもいいということがラッキーだった。
かくして、正式に私が相続することとなった。


鳥獣対策

私の土地になった。。。。が、招かざる珍客も来る。
山に隣接するばあちゃんちは、鳥獣の通り道になってご近所にも出没するのではないかと思うようになっていった。
家庭菜園の大根は抜かれ齧られ、日向夏などの柑橘類は食べられる。
近所にいる親戚のおばさんに聞いてみた。やはりイノシシが出るとの事。
しかし、おばの家は集落のメイン通り沿いにある。恐らくうち経由ではなく、別経路で来ている模様。
いろいろ調べてみた。
電気でバリアを張り巡らす対策・・・これは費用がかかりすぎる上に電気が来ていないばあちゃんちには向かない。
かと言って、罠や薬的なもので殺したりするのは忍びない。
すると「ウルフピー」という商品にぶち当たった。
一体何かというと、あるものの匂いで鳥獣を近づけないというものだった。ウルフはオオカミ。ピーはおしっこ。
売っているのだ、これが!!
もちろん、外国のおおかみちゃんのおしっこ。
結構、高い。
早速、取り寄せてみた。ものすごく臭い。小分けにするものが付いているが、息を止めて手袋を付けていないとこぼしたら大変だ。
アミを張って囲った周辺と、敷地の森に面している場所のアチコチに吊り下げてみた。
しかし、効果があったのかは不明。
しかも雨が降ると、吊り下げているヒモの部分から雨が伝わって薄まってしまう。
イノシシが土を掘り返している場所のそばに付けていたのに、気にしていないのかメッチャほじくり返していた。オーマイガー。。。

作物を取ったり、いたずらされないように、防護するしか当面は策がなさそうだ。
自分の所有になったはいいが、いろいろと気になる事が増えていった。

#ばあちゃんち #相続#固定資産税#ウルフピー#鳥獣被害









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