見出し画像

タイマイ(ウミガメ)活動地紹介~その②~

インドネシアで実施しているタイマイ保全活動地の紹介をしています。

第2回目の今日は、「キマール島」です!

ここも活動歴は古いのですが、開始後すぐに中断されたため本格始動は遅めでした。
なぜ中断されたと思いますか??

実は、、、海賊です。

「え?海賊?」「パイレーツ??」 はい、それです。

▼保護活動の歴史


1999年2月、島のオーナーさんと交渉して卵の保護活動を開始しました。
最初に監視員として働いてくださったムサさんは島のオーナーのご家族で、元々1人で島に住み込んで(無人島です)ウミガメ卵を採る仕事をされていた方です。
 
それは熱心に仕事をしてくれたそうです。
文字は書けないので記録が出来なかったそうですが、巣がどこにあるか、産卵日も覚えていて的確に案内してくれたそうです。
開始の数ヵ月後、海賊が島に来始めて占拠されてしまいました。
ムサさんはその中でもしばらくの間、保護活動を続けてくれていたそうです。
キマール島は活動再開となった後、しばらく保護成績は良くなく、あまり沢山の赤ちゃんは生まれていませんでした。
それでも、途中から劇的に増えたのですが、それはムサさん時代の功績のおかげかもしれません。
その後しばらくして、ムサさんは病気のため亡くなってしまいます。
海賊にも占拠されているので、しばらくは活動できませんでした。
 
 

▼活動の再開


2007年、海賊が完全にいなくなったことを確認し、活動が再開します。

今まで何人もの方を監視員として雇用してきました。
その結果分かったこと、人によって活動成果は全く変わる!ということ。
 
紆余曲折ありましたが、2015年から保護成果は向上しています。
始めた当初、300回くらいだった産卵も、今は年間500-800回くらいに増やすことができました。

▼この島のこれから

とても紳士的に働いてくれた監視員のジェフリも亡くなってしまいましたが、今もジェフリの奥さん家族と、新しい旦那さんが頑張ってくれています。
最近は盗掘も多く見られており、監視員やパートナー団体YPLIスタッフと軽減策に頭を悩ませています。

この島は、亡くなったYPLI創設者であるアキルさんも尽力された活動地です。

色んな人の想いも詰まっており、いい形でこの自然環境を残していけれるといいです。

▶▶▶タイマイ保全を一緒に支えていただけませんか!?


この活動は、一般の皆さまからのご支援により継続できています。野生動物の保全は継続的な活動が必要であるため、活動資金は常に不足しております。少しでも多くの皆様からのサポートが必要です。生物が豊かな美しい海を未来に残すため、是非サポーターになってください

ご支援はこちら
「寄付する」ボタンからお進みください ※500円~の月額寄付(継続)が大変ありがたいです。決済後、お手数ですがこちらから「タイマイ保全」に支援する旨をご一報お願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?