見出し画像

最も一般的なウミガメ?=アオウミガメ ~種ごとの特徴④

ウミガメは世界に7種います。
その中でも日本人にとってなじみなのは、アカウミガメもしくはアオウミガメでしょう。その中でも露出が多いのが今回のテーマのウミガメ、🐢アオ!ウミガメ🐢です。

■7種類の内訳↓↓
日本で産卵→3種類(アカウミガメ・ アオウミガメ ・タイマイ)
日本に来遊→5種類(上記3種+オサガメ・ヒメウミガメ)
日本に来ない→2種類(ケンプヒメウミガメ・ヒラタウミガメ)
・・・の、合計7種です。
==========

★今回のテーマ🐢アオウミガメ(英名Green Turtle/学名Chelonia mydas)!

日本の温かい地域で産卵します。最大の繁殖地は小笠原ですが、屋久島以南、沖縄でも普通に産卵が見られます海藻・海草を主食とするため沿岸域でよく見かけられます。ダイビングやハワイのビーチなどでよく見かける方も多いのではないでしょうか。
脂肪が青緑色しているのでアオウミガメ(Green)と呼ばれます。食用に世界で広く食べられてきたため、このようなネーミングがついています。
小さい頃の甲羅のウロコが旭模様になっているのが特徴の一つです。日本の水族館でもよく見かけます。
ヒメやアカより絶滅危惧リスクが1段高い「絶滅危惧ⅠB種(Endangered)」に指定されています。食用の乱獲が世界では大きな問題の一つです。今は捕獲制限を設けるなどで増えてきている地域も出てきました。例えば、小笠原では過去の乱獲で激減しましたが、現在は捕獲頭数制限を設けて増加傾向にあり、回復の途中にあります。詳しくはこちらの論文で公表しているのでご覧ください。

アオウミガメは、海洋ゴミ・プラスチックを食べるリスクが比較的高い種類です(ただし地域差有り)漁業の網に入って死亡するケースもあります。

見た目の特徴は、真上から見ると楕円形の甲羅に、頭は(甲羅の大きさに対して)小さめです。タイマイも同じく小さめの頭ですが、横から見ると違いが一目瞭然で、アオウミガメはクチバシが尖っていませんが、タイマイはクチバシが尖っており少しキツイ目つきをしています。
アカウミガメとアオウミガメの見分け方については、こちらにも記事があるのでリンクをご覧ください。

画像1

↑上の写真は、成熟メスサイズのアオウミガメ。通常、産卵は暗い間に行われますが、小笠原の父島で挟まっていたところを昼間に救出されたため、昼間の写真です。

画像2

↑こちら、泳いでるのは小笠原海洋センターの白変個体(旭模様が分かりますか?朝日のように一点から放射状に光が広がっている模様ですよね)。

画像3

↑こちらは生まれたての赤ちゃんアオウミガメ。ELNA活動地のインドネシアで、盗掘から保護した卵から海へ帰るところ。

*小笠原のアオウミガメについて詳しくはコチラ

*世界のアオウミガメについて詳しくはコチラ
(IUCNレッドデータのサイトに飛びます)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?