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エリプティック・ジャパン、カントリーマネージャー谷上さんのインタビュー🎉

暗号資産のマネーロンダリング対策ソリューションを行う英国発のスタートアップ、エリプティック(Elliptic)は、国内ユーザーのサポートを強化するために、2019年に日本法人エリプティック・ジャパンを設立いたしました。

今回は、エリプティックの魅力をより多くの方々に知っていただくために、日本法人カントリーマネージャー谷上さんにインタビューを行いました!

Elliptic(エリプティック)について
エリプティックは金融機関向けに暗号資産(仮想通貨)の取引に関するリスク評価等を行うソリューションを提供しています。暗号資産のコア技術であるブロックチェーンの取引履歴を解析し金融犯罪を特定するマネーロンダリング(資金洗浄)対策分野において、高い信頼を誇る世界のトップ企業です。

お問い合わせはこちらへ hello.jp@elliptic.co


Q.暗号資産のマネロン対策に興味をもったきっかけはなんですか?

私は20年以上投資銀行業務に携わって来ましたが、金融市場や金融商品の目覚ましい発展は技術の発展により促進されてきた事を実感してます。デスクトップのパソコンなどの処理能力の指数関数的な向上、インターネットの普及、スマホの誕生により世界中どこでもビジネスが出来るようになり、10年、20年前に比べると想像出来ないほど金融市場は発展をしてます。スマホから生まれた産業、ビジネス、職業などがまさに現在のトップビジネスになっていますし日々の生活には欠かせないものにもなってます。

暗号資産も、ブロックチェーンと言う新しい技術から生まれた”お金”の進化の延長線であるだけだと思ってます。紙幣、貨幣からクレジットカードや電子マネー、そして今はスマホから直接”ピッ”とNFCで支払いするようになった見たいに、”お金”は進化し続けてます。理想的には、暗号資産も我々の日々の暮らしの中でも使う”支払いの手段”だったり、アセット・トークンのようなオルタナティブ資産として確率されていくのが望ましいです。ブロックチェーン業界や暗号資産に早くから携わってきた方々も特にこの夢を追いかけているのだと思います。例えば、emailでさえ数秒で世界中のどこの誰にでも遅れるのに、お金の海外送金は高い手数料を払わされるだけでなく、届くまで数日かかります。暗号資産だと数秒、しかもほぼただで届きます。こういった技術が世の中に与えるインパクトは無視することは出来ません。
問題は、あまりにも”便利”なんので違法な取引やマネーロンダリングに使われがちだという誤った認識や、そういった行為をを監視や阻止する技術がある事があまり知られていないと言うところです。まさにEllipticはこの分野での世界的リーダーで、暗号資産の健全で安全な発展と普及に役立てると思いました。

Q.国内の暗号資産市場を大きくするには何が必要だと思いますか?

暗号資産は便利で安くてボーダーレスです。しかも、ビットコインなどの取引記録は公表されてますが、基本的に匿名です。つまり、お金を動かす手段としては全くFriction(抵抗)がなさすぎて当然危険も伴います。犯罪、脱税、テロ資金など違法な用途に使われがちではあります。実際にSilk Roadなどといった闇サイトで武器や麻薬の売買がされることもありましたし、今でもあります。しかし、Elliptic者の調査によると、現在は暗号資産の全ての売買代金のなk”違法”な取引言うのは1-2%の未満だと判明しております。暗号資産の市場規模がまだそれほど大きくないのと、法定通貨ワールドで行われているマネロン、武器やドラッグの売買、脱税の総額に比べたらものすごく小さい額なのです。しかも、Ellipticの様にブロックチェーン解析をする技術を持っている会社には違法なエンティティを特定するのは簡単ですし、当局が阻止する手助けや暗号資産を取り扱う取引所や金融機関が安心・安全に業務を行える様にで助けもできます。

まず、”暗号資産”イコール”犯罪”と言う間違った認識を正さないといけません。ブロックチェーンのデータはパブリックで、法定通貨よりもはるかに”足”がつきやすく違法な用途では逆に使いにくい。それよりも、ブロックチェーンと言う技術が新たな金融市場の次の発展に大きく貢献するであろうと認識される事を願ってます。

Q. エリプティックのサービス内容を教えてください

2013年にロンドンで設立され、この分野では最も歴史が長い会社です。本来、”匿名”であるはずのブロックチェーン取引データを独自開発の技術でウォレットなどの所有者を特定し、データサイエンス、機械学習、アルゴリズムなどを駆使してそのエンティティがコントロールしているウォレットの全てを判明させることができます。これがクラスタリングと言い、Ellipticでは世界中の数千の合法・違法な暗号資産を取り扱う団体を特定しております。これを元に、暗号資産を取り扱う業者がビジネスを守るためのソフトウェアを提供しております。

Q. エリプティックの魅力を3つあげるなら?

People, People, People.

7年の歴史があるとはいえまだまだ”スタートアップ”意識が強い会社です。面接の段階からCEOのJames SmithやCOOのSimone Mainiの情熱、人柄、プロフェッショナリズムには引かれるものがありました。入社すると更に優秀なスタッフに驚き、スタートアップで最も重要なCulture(社風)がしっかりと整っていました。一致団結するためにはCompany Cultureを作る努力を怠ってはいけないと改めて強く感じました。

Q. エリプティックの今後の展望は?

Ellipiticはビジネスにおいて三つの柱があります。業界トップのデータの精度、お客様の業務の効率化、そして信用・信頼です。日本市場でも、業界トップのデータクォリティを維持し、暗号資産ビジネスのお役に立てるシステムやサービス提供し、業界全体が成長できる様にお客様と力を合わせて行きたいと思います。

Q.エリプティックの好きなカルチャー(社風)はなんですか?

Have fun! どんな時でも楽しんで仕事をする姿勢。

Q.国内のお客様に対して特に気をつけていることはありますか?

当然、日本の暗号資産市場、規制、コンプライアンス業務にあったサービスを提供するためのローカライズされたシステム、サービス、言語表示などを導入しております。Ellipticではデータサイエンティストやエンジニア以外にも、海外の暗号資産規制の専門家、金融犯罪のスペシャリストなど様々な専門知識を持ったスタッフがいます。日本語のブログサイトやウェビナーから情報発信も積極的に行ってまいります。

Q.さいごにメッセージをお願いします

世の中のデジタル化を止めることは不可能です。世界人口のインターネット普及率がまだ6割、スマホ普及率は4割、金融サービスへのアクセスがない人は未だに3割います。先進国の金融業界は確実に再編され金融市場もリセットされるだけでなく、特に途上国でのデジタル普及率が上がってくれば億単位の人々は新しい形の”お金”に飛びつきます。この波に飲まれてしまうのではなく、乗って行きたいですね。

谷上 健. KEN YAGAMI.
エリプティック カントリーマネージャー

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モルガン・スタンレー、ドイツ銀行、バンクオブアメリカ・メリルリンチでのトレーディング業務、ブロックチェーン・暗号資産の資産運用会社のアジア代表を経て現職。

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