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四柱推命 冲について

どうでした?2023年9月。
四柱推命の暦では「冲」という巡りがやってきておりました。

気持ちが落ち着かなかったり、
体調を崩したり、
別れがあったり、
現実的に嫌なことをしたり。

ただそれが、ラッキーなのか、不運なのかは、一概には問えないのが「冲」。

冲のイメージは「喝!」
戦って結果を出す巡りなので、うやむやにしないし、できない。

個人的にですが、「冲」があることを尊敬していています。
大切にしていきたいし、必要なものとして扱っていきたいなぁと。

四柱推命が発展した中国の「明」時代は、陽明学の時代でもあります。

陽明学といえば「知行合一」
「行動することによって理解できる」という考え方です。

陽明学を作った王陽明は、実務家で激務の人だったそうです。
学んでから行動していては間に合わなかったような、一生仕事をしていた有能な傑物です。
事実主義者で、現実の生活でしか心は鍛錬できない、と説いたんだとか。
人間には自然な「心」がもともと備わっていて、
「心」をエネルギーに変えていこう、と、
そして、そのままで完成されている「暮らしの中での人間」を重んじたのが、陽明学。

…ものすごく”今”っぽくないですか?
現代人の私からすると、すごく共感できる部分があるなぁと思います。
(占術違いですが、明の時代初期は、いわゆる前回の”風の時代”ですし。)

ところで、この陽明学、

 大失敗 

で破滅をむかえています。

心を重視するあまりに、(本当に引くほど)享楽的に走り、退廃を招いてしまったという歴史があります。
王陽明もびっくりです。たぶん。

「冲」が出てくるのは、
この時代を終わらせるために、一喝をいれた人物の字の中です。

陽明学をボロクソに言っている陽明学者、黄宗羲。
字は「太冲」
時代を終わらせた人。
「情報源はなに?それって証拠あるの?」の人で、バッキバキの戦闘家。

気持ちを重視する軽やかな今の時代だからこそ、歴史の失敗を経た私たちは「冲」も大切なんだなぁと分かります。

気持ちって五感を通した反射で自分ではコントロールできないから、
冲なるものも必要なんです、多少。

そんな太冲おすすめの冲なるものが「歴史を学べ」

偉い人が言うことって、全部一緒でつまんないですが、
冲なるものが欲しくなったのなら歴史もひとつの手かもしれませんね。

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