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哲学思想日記 2023-W32 — 就活の話が主


2023-08-07/13

宗敎

天国に行ったら絶対博士課程に進んで天国で研究者になるんだ. 人はいつか死に, 世は諸行無常なのに, 現世で夢を叶えたところで何になろうか.

「宗教二世」という言葉を聞くと, 「この背教者二世どもが !」と叫びたくなる.

倫理

こうも言えようか. 理性的議論は説得の手段に過ぎず, その代替として, 銃口を突きつけたり, 催眠術 (暗示) を行なったり, 特殊な薬品を飲ませたり, 脳を改造したりすることで相手の行動を変えることもできると.

哲學

——なんかそういうデータあるんですか
——私には感覚与件 (sense data) があります

« 氏か育ちか » と言うと, 心理学では «環境要因か遺伝要因か » という対立軸が使われることが多いし, その二分法が人口に膾炙してきているように思うけれど, しかし, 環境 (教育や学習) ではない生物学的基盤を持つが遺伝子とは異なる要因もあるのではないか. たとえば脳やホルモンなど. ホルモン剤打ったり向精神薬飲んだりしたら変わるんだから後天的な要素もある.

社會

心理学の論文ってだいたい頁の割り付け (layout) が横書き2段組になっている印象なんですけどそうでもないですか ?

Mac で使えるワープロソフトで行間に注釈を入れられるものがあったら教えてください. 振り仮名の注釈版みたいなやつで, 行間に小さく2行以上並べたり, 注釈が長くなった場合は注釈に合わせて本文の単語の間隔を離せる仕組みにしたいです.

具体的には古典ギリシア語の品詞分解を書きたいのです. 最悪 HTML + CSS で非 WYSIWYG でもいいです.

Microsoft Word か何かで1語ごとが別セルの表を作るのはちょっと嫌ですね.

この AI 全盛の時代に, X-SAMPA か IPA を入力するとその発音を出力してくれるフリーソフトがない (ウェブ検索しても見つからない) ことが驚き.

小說

高校生の頃, 好きなタイプは在原業平だった.

人生

Image by Kanenori from Pixabay

私は親不孝だ.

世間, 別に私を応援してくれなくてもいいから放っておいて欲しい.

周り見ると着々と就活を進めている人たちと着々と研究を進めている人たちばかりなのに自分はどちらにも集中できずに落ちこぼれているのが怖い.

オレあるある : Bose (音響機器会社) を Böse (ドイツ語で « 邪悪な ») と見間違える.

« やりたい仕事 » と « できる仕事 » の境界が曖昧.

心理学の先生が, 授業中に, « 子どもは上から下から色んな液体を出す生き物 » だと言っていたのが印象深い.

就活

小学生高学年くらいから大学3年生くらいまでずっと世界から圧迫されるような痛みを心に抱えていた. 理科の先生が, 人間など地上の生物は 1013 hPa の気圧に耐えられるだけの組織を発達させたと言っていたけれど, 私には常にその大気のような重さがのしかかっているようだった.

大学2年生の頃コロナ禍の中パニック障害を発症して, 精神が一度壊れかけて, 心がぐちゃぐちゃになったけれど, なんか色々リセットされて, 治ったあとは2回目の生を送るようだった.

大学1年から3年に受講した色んな授業もそれぞれ面白かったのだけれど, そのときも常に心の痛みが続いていた. けれど, 4年生の前半に取った授業では作家の先生が課題の文章を褒めて下さったり, 言語哲学の授業で興奮したりできて, 本当に楽しかった. 後半には哲学系の授業を取れて, こちらもどれも楽しかった.

4年前半はまだ心の苦痛が残っていたようだったけれど, 後半はなくなった. たぶん Apple Watch に入っている mindfulness のアプリが効いたのかもしれない. あまり緊張しなくなった. 力まずに落ち着いて授業を受けられるようになった.

あるいは, 大学院への進学が決まったことも安心感に寄与した可能性がある. 3年次で就活をしていた頃は, ES を書くと熱が出た. それだけ嫌だったのだろう. 結局40社くらい応募してほぼ全部落ちたので, 院進した.

もちろん研究者になる道が厳しいことはわかっていたけれど, 私には, 一度就活を試みて失敗したという経験が支えとなっていた. つまり, 文系で院行くとヤバいという情報は知っており, それは理解したけれど, しかしその代案の民間企業就活ができなかったのだから, 院に行くのは完全には自己責任というわけではなく, 社会の側が私を就職から拒んだのではないかという言い訳を持てたということ.

本職はなんでもいいから会社勤めして生活費をなんとかして, 趣味で学芸をすればいいじゃないかと言われることが多い. しかしまさしくそれを私は学部3年のときの就活で目論んでいて, その就活が失敗したのだ. だから, 将来設計の代替案として, 学問の方を本職にすればいいんじゃないかと思った.

しかしやはり経済的問題があるから, 私は博士課程に進めない. 破滅は実際怖いし.

しかしそれでもなお残る不安は, 私は博士課程に進んだら破滅するのだと仮定しても, 博士課程に進まなければ破滅しないという保証があるのかということ. だってそもそも学部時代に就活がうまくいっていれば私は院に進んでいなかったわけだから.

とりあえず就活の不安を2つに分類すると, (1) 会社に入った後続けられるか (2) そもそも会社に入れるか, がある. この際前者を度外視するとしても, 後者が一番の問題.

まず, ES が書けない. 質問への答えを素直に書こうと思えば書けるけれど, それは就活で出せる代物ではないから. 次に, 人間が苦手. 第3に, 吃音がつらい.

なぜ私は高校時代理系にならなかったのだろうか. 理系なら企業内研究職もあるし, そうでなくても IT エンジニアとか, 1人で黙々とできる系の仕事が多そうなのに. 理系にならなかった理由は数学が苦手だったからというそれだけのことだった. あと普通に文系科目の方が得意で好きだったし. 好きだったから得意になったのではなく, 得意だったから好きだったのかもしれないけれど.

自己分析したところでそれは企業の求める自己ではないから, 自己分析できない. もう就職課に通い詰めるしかないな.

就活の不安の第3として, 研究 (具体的には修士論文執筆) と就活とのどちらも中途半端に終わってしまうのではないかということ. これはすでに現実になっている.

研究者になりたいという気持ちと, 研究者にしかなれないという気持ちとが分かち難く結びついている.

研究者という職業に昔からほのかな憧れは持っていた. 幼稚園時代の将来の夢は « ハカセになる » ことだったし, 高校生の頃には研究者が Twitter とかで実名で色々言えるのを羨ましく思った. 研究者にはインターネットで発言権がある. なぜなら普通の会社員とかが実名で何か言えるわけないから. 肩書きと本名を名乗る意味がないし, そんなことしたら炎上して特定されてクビになっておしまいだろう.

Eleanor Rigby になりたくなかった. けれど今では, 世の中って所詮諸行無常だから, 本を書くとか何か後世に生きた証を残してもそれもいずれ忘れ去られ結局意味ないなと思うようになった.

しかし, 民間企業就活も, 入ってしまえばそうでもないのかもしれないけれど, もうそのすべてにおいて私が場違いだと感じる. 私に何が足りなかったのだろう ? ゆとり教育の目標だった « 生きる力 » だろうか ? 私は吃音だから, ADHD だから, ASD だから就職できないのだろうか ?

たぶん, そこに入ることで自尊感情の高まるような業界があればつらい就活も乗り越えられるのだと思う. しかし, それが見つからない. 出版 ? しかし出版社は採用数が異様に少ない. 中小・零細の出版社でもたぶん普通に自尊心は満たせると思うのだけれど, この出版不況で小規模出版社はもうほぼ全滅したのではないか ?

学部時代の就活のとき, インフラ系の会社のOB面談みたいなので, その OB らしい人に « 志望動機に具体性がない » と指摘された. なんでもその人は学生時代に世界旅行をして途上国にインフラがなくて困っているのを見たからインフラ系企業に入ったらしい. それを聞いて, 素直にすごいなと思ったし, 私にはそんな立派な志望動機を持つことが無理だろうなとも思った.

大学職員とかも自尊心満たせそうだが, 求人を見たことない.

何か大学で取れる資格を取っておくべきだったんだろうか. でも教員免許は保険感覚ならやめろって相談会で言われたし, 心理学とかも興味なかったから公認心理師の道もなかったし. 司書くらいなら取っておくべきだったかもしれない. そこそこ必要単位多いけど.


2023-08-14
今日の一曲 : 神田川


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