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元はてな村民の私はなぜnoteをはじめたのか

TL;DR: お金が稼ぎたかったから。

はてな村について

何年も前に、はてなブックマーク(以下、はてブ)を始めた。自分の考えを言えて、星をもらって評価されるのが楽しかった。インターネット上で起こるいろんな事件を知ることができるのも便利だった。「はてな村」という言葉も嫌いじゃなかった。

「はてな村」の概念は、群れすぎず、孤独すぎず、ちょうど良いものだったと思う(もちろん殺人事件は起きたけれど、あれは例外としか言いようがない)。

Twitterをはじめとするソーシャルメディアは文字通り社会的に、ユーザーとユーザーがつながる仕組みになっている。けれど、「はてブ」や「はてなブログ」から成る「はてな村」は、5ちゃんねると同じで、あらかじめ「場」が用意されていて、そこに匿名のユーザーが集まって好き勝手言う構造だ。

だから、「仲間意識」「群れ」とは違うが、それでも「同じ場所にいつものあの人がいる」という適度な距離感だった。

はてなブックマークはコロナ禍をきっかけにキッパリやめた。それは、自分のメンタルが悪化したことが原因なので、はてな社が悪いわけではない。けれど、はてなブログは今でもいくつかブラウザーのブックマークに登録して、読んでいる。

Noteをはじめようと思ったきっかけ

昔から、文字を書く仕事がしたいと思っていた。小説ではなく、ノンフィクションというのか、評論文というのか、自分の考えを述べて、公表して、たくさんの人に見てもらえたらうれしいだろうなあと妄想していた。

もっとうれしいのは、自分の記事にお金を払ってくれる人がいることだ。

私は最近まで、しばしばTwitchという「ゲーム実況生放送」をメインとするサイトを訪れていた(これもウクライナの戦争があってメンタルが悪化して見る習慣がキッパリ途絶えてしまった)。おもしろいのが、Twitchの古参配信者は異口同音に「ニコニコ生放送の時代はお金を払って配信していた。配信をしてお金を稼いでいる今からでは考えられない話だった」と述べていたことだ。

今後のインターネットの流れは、コンテンツを作った人がその報酬をもらえる仕組みが主流になると思う。(ちなみに、「Web 3」とやらがそういう方向性に行けば楽しそうだと感じたけれど、あれはもう潰れそうに見える。)

純粋な利他主義や、名誉や、スキル向上の場所として、フリーソフト運動もオープンソース運動もすばらしいけれども、同時に、他方では、文字を書く人、働く人が報われる場所もあってほしいと思う。

はてなに対する要望

株式会社はてなに期待するのは、今からでも遅くないから、はてなブログなり増田なりに記事販売機能を作ってほしいということである。

Mastodonが出てきたときに、はてなブックマークで「Pixivもニコニコ動画もMastodonのサーバーを建てているのに、なんではてなはやらないんだ」というようなコメントをしている人がいた。新サービスの展開に関して、はてなは妙に動きが遅い。

(日本の)インターネット空間では、いつの間にかブログの代わりにnoteが人気になってしまったらしい。けれど、これに関しても、はてなは黙って見てないで、はてなブログに有料記事機能をつけたり、増田に投資したり、いくらでも対抗する選択肢はあったはずではないか。

なぜ、何もしないのか。何もしたくないようにも見える。はてな村をこのまま冷温自然停止させたいのかもしれない。ユーザー間で殺人事件が発生したのだから、運営がトラウマになるのも無理はない。

Noteに対する要望

Noteに対する一番の苦情としては、VPNを一律でブロックするなと言いたい。NoteというよりもCloudFrontというホストが悪いのかもしれないが、VPNをブロックしてまでユーザーと閲覧者のIPアドレスを収集したいのだろうか。

荒らし対策として、たとえばVPN使用者はコメントを書けない、というような仕様ならば理解できるが、一律ブロックというのは、非常に強権的だし、建物から締め出されるようで不愉快だ。

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