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読書シリーズ

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エリートにとっては、時間が一番の富です。 本マガジンはエリートを目指すあなたにオススメしたい本、役に立ちそうな本を効率よく解読致します。海外の最新作(日本語訳がない)もあれば、時…
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#日本

「CHIP WAR 」3:日米半導体戦争の教訓

「アメリカはもうダメです。アメリカ人はもう真面目に働かない。エンジニアたちは転職しか考えてない。企業は従業員に投資することを拒み、シリコンバレーの所謂イノベーションが紙上にすぎない。みんなはストックオプションで一晩で億万長者となるしか考えてない。実際に研究開発をする人はいない。アメリカの産業は既に衰退している。まずは鉄鋼、次は自動車、今ではハイテック産業全体に広がってる。将来はアジアの某国です。」 この表現は馴染みでしょうか?これは最近ではなく、1987年の言論です。現在行っ

「CHIP WAR」2:ソ連モデル、日本モデルと東南アジアモデル

チップが出るとすぐに、それが良いものだと誰もが理解し、良いものは常にすぐに真似されます。アメリカは持つ以上、他の国も欲しがるのが当然です。他の国にとっては選択肢が二つある:アメリカを真似するか、あるいはアメリカと手を組むか。 「CHIP WAR」の中でMillerは、いくつかの国と地域が独自の半導体産業を早期に発展させた歴史を紹介した。それは、ソ連モデル、日本モデル、東南アジアモデルと呼んでもいいと思います。 これは単なるチップの話ではなく、地政学が含まれる。 1. ソ連