日本語を読むときの苦手意識を克服した話

こんにちは。

私は今21歳ですが、生まれてからこれまでずっと日本語の本を読むことに強烈な嫌悪感がありました。

 

日本語じゃない本なら読んでたのか、というつっこみをされそうですが、そうです。

実は親は国際結婚をし、アメリカ人と日本人の間に生まれ、何年かアメリカに住んでいました。なので英語を話し、聞き、読み、書くことができます。

日本語も不自由なく使えますが、自分の時間を自由に使って好きなことをしたいわけなので、わざわざ漢字が詰まってて難しそうな日本語の本に手を伸ばそうとしてきませんでした。


英語と日本語もできることで少し鼻が高かったのか、「日本語の本苦手で英語しか読まない〜」などと話して友達の羨望の的となっては優越感に浸るというひねくれた事をしていました。



去年の冬くらいに、代官山の蔦屋書店でスタバのドリンクを飲みながら店内の本を眺めてお洒落な気分になっていました。


(カフェ巡りで幸せな気持ちに浸る女)

そのとき私はわけもなく鬱々とした気持ちになっていて、その時目にとまった本も自然と暗い気持ちを楽にしてくれるものでした。(運命みたいだなとロマンチストの私は考えてしまいましたが)

pha さんの『がんばらない練習』という本です。

どういう本か具体的に説明するにはあまりに記憶が曖昧なので、自分が率直に持った印象を少しだけ話します。



彼は自分のことをよく分かっている。
どういうに生きたら自分は幸せか、自分はどういうことができて、どういうことはストレスなのか。

そういう事が伝わるエピソードがいくつも書かれている。

極めて主観的ではあるのに、なぜか読んでて飽きない。面白い。なんだこれ。この人、めちゃくちゃ面白い。

そして、読み終わったあとは謎の自信が湧き上がってきました。

「あれ、自分のままで生きていてもいいんじゃないかな」

自分のことを周りと比べて、なんでみんな当たり前にできる事ができないんだろう、とか、こんな事でつまずくなんて、とか、劣等感を持ちがちだった私には全く新しくて気持ちがいいものの見方でした。

もちろん、頭ではみんなそれぞれ違う、得意不得意あるなんて分かってるつもりでしたが。

自由に、楽に生きている人の考えを素直に受け入れられたのは、きっとpha さんの書き手としての才能ゆえだろうな、と思います。

また、漢字が苦手で堅苦しく感じる私にとっては凄まじく読みやすい文章でした。

かっこつけずにそのままの等身大の考えを綴った彼のエッセイは、その素直さゆえに、すんなりと私の中に入ってきました。


このときに初めて、文章って書く人の心を反映するんだな、と思い、本の面白さに気づきました。


以上が私の「日本語の本に対する苦手意識」を克服した話でした。

今後はおすすめの本についてたまに更新していこうと思います。みなさんもお勧めがあれば教えてください。

elisa

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