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49年活躍してくれた乳歯の運命(前編)


両親や祖父母から、受け継ぐ体質はたくさんある。


その中でも 私が母から譲り受けた 独特の遺伝。


それは、、、



右上、前歯の3番目だけ 永久歯がない。


『先天性欠如歯』
母から受け継いだ永久歯のない遺伝は


そっくりそのまま  同じ位置で
今19歳の私の娘にも
しっかり 引き継がれている。


永久歯のない 『先天性欠如歯』は
差し歯や入れ歯やインプラントにする以外は 
乳歯がそのまま残ることになる。


私の場合 乳歯が相当頑張ってくれて
49年現役で 働いてくれた。


乳歯は普通 6歳から12歳位の間に
全部永久歯に生え変わるので


乳歯の平均寿命は、10年。


それを考えたら


私の乳歯は なんと!!
平均寿命の約5倍も長生きして
現役で活躍してくれたのだ!!

(ありがとう、乳歯🎵笑)



もちろん、周りの歯がみんな永久歯になるので、

歯の長さや大きさが周りと合わないから、

噛み合わせには参加できないけれど


一人前の歯として
私の口腔内に、歯欠けの隙間を作らずに


乳歯はずっと  49年間、
私の笑顔を守ってくれた。



そんな可愛らしい 愛すべき乳歯が
4年前、遂に力尽き 折れた。


ちょうどコロナ禍だったことと

子供の入院や手術が立て込んでいて
ゆっくり歯医者さんに通う時間が取れないため


私は近くの歯医者さんで 応急処置を施してもらった。
(光照射機で、プラスティックの歯を取り付けてもらった。)


その時の歯医者さんが面白い方で

『この歯は噛み合わせには影響無い歯だから、、
このまましばらく不自由無いと思うから、、
とりあえずこれで、しばらく様子見しましょう。』

と、プラスチックの歯のまま
一旦治療が終わりになった。


プラスチックだけど 見た目は 全くわかわからない。


それから、様々な出来事が起こって
なかなか歯医者に行くきっかけを掴めぬまま
4年が過ぎ去った。



そして、この春、
4年間 応急処置で持ち堪えていた

プラスチックの歯が ついに取れた。


もういい加減、きちんと治さなければと
私は、意を決して、
車で片道1時間以上かかる
県内で1、2、を争う争う
有名なデンタルクリニックを2箇所 訪ねた。


4年前に見てくれた 近所の歯医者さんでは
インプラント等の難しい施術が不可能だったからだ。


実は私は歯科の受付と助手をやっていたことがある。

なので、歯科の評判は、いろいろ情報を得ていた。

自分が勤務していたクリニックに行かなかったのは
他にも評判の良い歯科がたくさんあったので
ぜひ 他所の方針や施術を知ってみたいと言う好奇心からだった。


結果は

県内1、2の評価の高い 歯科クリニック
両者どちらも およそ同じ診断と施術方法の提案であった。


どちらからも 同じ3つの方法を提案された。


その中で 前3番目の歯だから 見た目を重視しなければならないこと。


乳歯の根っこは 元々とても小さく弱いものなので
根っこに何も異常がなかったとしても
しっかりとした基礎土台を作る必要があると言うことがわかった。



そしてとても驚いたのは、治療にかかる期間と費用だ。

かつて 歯科クリニックに勤務していたので

おおよその検討はついていたけれど


予想を上回る 診療期間と 治療費であった。



49年頑張った 私の可愛い乳歯ちゃんは
さて、さて、どのような運命をたどるのでしょうか。

後半へ続きます。


ELINA    HARMONY


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